ブログ「日々整体」

筋力を補助するロボットの話

随分前のことですが、腰が痛くてうまく動けない人のための補助ロボットを開発している人たちをテレビで紹介していました。モータの力で筋力を補助することによって自由にたって動けるようにということでした。

それなりの予算と人員を投入して開発しているようでした。非常に気の毒な評価になりますが、無意味な上に有害な研究開発だというのが私の印象です。

「人間の体は筋力で動かしている。」

という思い込みに気がついていい頃だと思うのですけどね。

ホンダが開発した2足歩行のロボットは、人間と比べるとずいぶんぎこちない歩き方をします。
それでも、2本足で歩くということが非常に難しいということから高い評価をうけていますね。筋肉で体を動かいしているなら、人間と同じように関節を作って、同じように動かせばよいだけなのです。

しかし、いかに筋肉の動きを微細に研究しても風が吹いただけで転んでしまうだけです。
ちょっとした振動でも、足元に石が落ちているだけで転ぶでしょう。二本足で歩くということはそれだけで奇跡のようなことといえます。人間の背筋をモータの力で補助したってすぐ転ぶだけだろうと私は思います。

あと、まれに電動の4輪車で外出しているお年寄りを見かけます。
そういう人に、

「そうやって車にのって外出していたらいつか歩けるようになるんですか?それとも死ぬまで車にのっているつもりですか?」

と聞いてみたくなります。
筋力を補助するロボットの発想は、ここでいう電動4輪車と同じだと私は思います。
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私が体を整えるときの過ごし方

ここ2週間ほど体の調子が悪いということを感じていました。
原因ははっきりとわかっていて、頚椎2、3番の動きが悪くなっていたからです。その影響で眠りが浅くいくら体を休めても疲れがぬけない状態でした。運動としても顎の動きが悪くなっており、顎を動かすとポキポキと音がなっていました。余談ですが、顎関節症なんですとかいう人はたいてい同じことが起こっていますね。

1週間ほど、試行錯誤していましたが、これは自力ではちょっと難しいと判断したのでリラクゼーションマーサージにいってきました。

目的は、深い睡眠をとるということです。
決して、押したり揉んだりしてもらってゆるめてもらおうなどとは考えません。今回のように自分で体を整えるのがうまくいいかないときにたまに利用しています。また、私が強く体をおされるのを好まないので、それをわかってくれるところを選ぶのもポイントです。強く押されたって痛いだけで体にはなんのメリットも感じません。繰り返しになりますが、30分程度でよいので深く眠りたいだけなのです。

ちなみに、そのための工夫として行く前に銭湯へいって体を温めてゆきます。
普段はサウナなどで汗をかくことをすすめています。しかし、この日は3分ぐらい体力の限界を感じました。やはり、これはいよいよ駄目だなぁと再確認しました。

そして、リラクゼーションを60分うけた後、足の骨にこわばりを感じたので足つぼも30分足してもらいました。

終わったら、すぐに腰が痛くなっていました。


「あぁ、やっとこれで首の疲れが抜ける。」


そう確信しました。
家に帰ったあと、頭痛もしてきました頚椎2番が悪くなっていたのですから、良くなるときには頭が痛くなるのは当たり前です。テレビを見たり、漫画を見たり、ゲームをしたりとゴロゴロとすごしました。頭が痛いのですから外出する気はしませんでしたし、頚椎のこわばりははっきりと感じていましたので体を休めることにしました。


眠ったのは、21時すぎぐらいでしょうか?
朝5時半ごろに目が覚めたのですが、その時には腰にこわばりを感じました。

「もしかしたら2~3日は腰がすっきりしないかも?」

と思いましたが、仕事を初めてみればそんなことはなくいつも以上に快調に仕事をすることができています。

リラクゼーションにいくことなど3ヶ月に1回あるかないかぐらいでしょうか。うまく自分で整えられない時は積極的に利用するようにしています。

ちなみに、頚椎が悪くなる原因もはっきりとわかっています。
原因は、今年はじめて剣術です。まだ刀の扱いが下手なのです。腕力で振り回すから首がおかしくなってしまうわけです。
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1本歯の下駄

身体感覚を高めるために1本歯の下駄を買ってみようかとインターネットで検索してみました。すると、


「1本歯の下駄をはいて体を動かすと腰痛が治る。」


というようなキャッチコピーで販売されているのをいくつかみかけました。
丁寧に使用前、使用後の写真比較があり、下駄を履くと姿勢がよくなって健康になるというようなセールスです。確かにそういう一面があるのは間違いはありませんが、1本歯の下駄では従来の体の動きとは全く異なる動きになるだろうと思いますので、履いて運動すればそれで全部解決するかというとお、違うのではないかと思います。

そもそも下駄をはけば姿勢がよくなるという発想がすでにずれています
興味があればやってみるとよいかとは思いますが、この点をふまえていないでいきなりやってもおそらく3日でやらなくなるのではないでしょうか。


1本歯の下駄を利用するのは体を上手く使えるようになることです。
右手で何かをもつときには、ほとんどの人が右手しか使っていません。ところが、足の先から頭のてっぺんの筋肉や骨を総動員して右手を使えるようになるとどのようなことができるか?こういう発想が必要です。このような体の使い方には、そうおうな鍛錬が必要で一朝一夕で身につくようなものではありません。


ちなみに、一昔前の日本人はそこらへんのおばちゃんでもそのような体の使い方ができていたようです。頭の上にたらいをのせてその上に子供が3人のっているというようなびっくりするような写真を見たことがあります。単純な重量でいえば、60~80kgはあるでしょう。でも写真ではそのおばちゃんはにこやかな笑顔で無理している感じがまったくありませんでした。和服で帯をしめて生活していればそういう事がわりと普通にできたらしいですね。洋服で生活している我々にはなかなか想像ができません。


書いていてふと思ったのは、


『着物で生活すれば腰痛が治る!』


なんていう謳い文句で和服を販売すれば結構売れるのかもしれないなぁと。


そもそも腰痛を治す、姿勢を正すという目的に対して特別なことをする必要がないのです。早寝早起き、腹八分目、日々快活に笑って過ごしていればよいだけの事なのですけどね。1本歯の下駄をはけばこれができるかといえばちょっとずれているのはわかっていただけるのではないでしょうか。


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検査と自律神経の話

「検査をしても問題はない、体にはなんの問題がないから自律神経の異常である。間違いない!」

某お笑い芸人のようなセリフを専門家に言われて、私のところへ相談に来られた人がいました。

体の状態をみると、「死に体」だと私は思いました。
死に体というのは、相撲の用語でもう挽回が無理とう状態です。ちょっと意味は違うかもしれませんが、私が直感的に感じた事を伝えるのはこの言葉がぴったりとくるような気がします。

すでに仕事をする体力も気力もなくなってしまっている状態です。
私には体の機能がまともに働いているとは思えませんでした。それにもかかわらず体に異常なしとは、どういうことかと思います。検査の数字しかみてないから、こんな判断になってしまうのでしょうか。

もっとわかりやすいところでいうと、最近は写真をとらないと骨がおれているかどうかわからないようです。骨が折れていれば、普通は顔色が悪くなってきますし、平静ではいられなくなります。ですから、折れているかどうかなどの判断などは、顔色をみればわかります。さらにいうなら、折れていても血色のいい顔色で、ケロっとしていればツバでもつけておけばそれでよいのです。固定もする必要がありません、固定などしたら逆に治ったあとにまともに動けなくなったりするものです。

多くの人が、


「気がついたら大きな病気になっていて手遅れだった。」


というのを恐れています。
しかし、やはり気がついたらというのもありえません。大きな病気や問題が体におこれば、絶対に痛みや違和感を感じるようになります。しかし、初期の段階ではそれは数字になってはほとんど現れないようです。そのせいで、その痛みや違和感を、

「年のせいである。」
「ストレスのせいである。」

と誤魔化してしまっています。そんな事をしているから、検査で異常がみつかったときには手遅れになるんのです。

ですから、以下の言葉を覚えておいてもらうとよいと思います。


「痛みや違和感は3日で消える、長引いても最大1週間、それ異常続いたら、体になにか問題が起こっている。」


ということです。
自律神経がきちんと働いていれば体の痛みや違和感などそれぐらいできれいになくなります。ちなみに、体の問題は、肩こり、頭痛、腰痛などという形で感じ始める事が多い傾向があります。1週間以上ながびくようなら、何かを間違えていますね。
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体をちゃんと使えていないだけの話

「正座は体に悪い姿勢である。良い姿勢であれば正座して足が痺れるはずがない。」

と、テレビでいっている人がいました。
で、その人の結論は骨盤を閉めれば健康になるからこのベルトを使って骨盤をしめろということでした。こんな人がテレビにでて偉そうな事をいっているのとはひどい話です。この程度の人を取り上げるメデイアにも文句を言いたくなってしまいますね。

見ている側も、この話をきいて、

「あぁ!そうだったのか!」

と正座を辞めてベルトを買うというような人がそうたくさんいるとも思えませんが、実際のところはどうなのでしょうね?

正座をすると足が痺れるのは上手く正座ができていないだけです。
足を曲げて背中をすっと伸ばせばそれで正座ができているというわけではありません。正座というのは全身をうまく使ってこそはじめてできるものです。例えば、足が痺れている人は、足より手に意識を持っていくほうがよいでしょう。全身をうまく使えれば痺れたりするような事はなくなります。日常的に畳の上で生活してお箸で食事をしていた日本人はそういう事が当たり前のようにできたのでしょう。

最近では、

「こういう事ができなくなったのは栄養不足である。」

という風潮です。
正座ができないのは栄養価の少ない野菜を食べているからだとかいってサプリメントをせっせと食べたりしている事になります。ずいぶんおかしな事をやっているとは思わないでしょうか。

実は、腰が痛くなるも、肩や首が痛くなるのも、耳が遠くなるのも、目が見えなくなるのも、眠れないのも、全部体をうまく使えていないことが本当の理由です。

でも、こんな事を言うと、


「そうか!運動不足が原因なのか!」


なんてほとんどの人がいいだします。
本当の原因は、こういう安直な思考といえるかもしれません。
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