ブログ「日々整体」

健康とインナーマッスル:根本的な問題解決に向けて

先日、私に

「残りの人生を充実させたいのですが、インナーマッスルを鍛えればいいでしょうか?」

と、聞いてくる人がいました。
どのように答えたのかはっきりと覚えていませんが、その時の私は、

「そう考えるのであれば、そうすればいいだろうに。」

ということを考えていたように思います。
経験上、本当にアドバイスを求めている人はこのような質問をしないものです。だから本心は自分が見つけたとっておきの情報を肯定して賞賛して欲しいということなのかと思います。そこで「よく考えて思いつくことを1つずつ試していくしかないですね。」というような内容の返事をしたように思います。

その方の体の状態を整体師として客観的に判断するのであれば、仕事はそれなりにできるでしょうし、ご飯も食べることはできるでしょう。でも、ご機嫌に日々を過ごせるような状態ではないと思えました。また、おそらくは医師に問題ないという評価を受けているような印象を話しぶりから感じました。

私に言わせれば、この時点ですでに誤りを重ねてしまっていることになります。
体の様子からなんらかの薬を使っていてその副反応で問題が生じていることがはっきりと見てとれていました。わかりやすいところだと、おそらく眠りがかなり悪いはずです。睡眠状態は骨の状態からはかなりはっきりと読み取れるので間違えることはほぼありません。また、これもおそらくですがあるワクチンの副反応によく見られる症状がみてとれました。

腰が痛いとのことだったので、インナーマッスルを鍛えれば腰痛を解消できるというような情報を目にしたのでしょう。しかし、体の根本的な問題を放置して、インナーマッスルで胡麻化していては元気な生活を送ることは無理です。底の抜けたやかんに水を注ぎ込んでも水が溜まるはずがありません。このような思考に陥っている人に、何らかの助言をしても納得できることは100%ありません。

結局のところ、健康についての具体的なノウハウの前提となるいくつかのことを理解しておかなければいけないということです。つまり、

「健康と人生についての考え方。」

についてきちんとした考えがなければ、その時に目にしたり、耳にしたりした、何かしらちょっとよさげなものに釣られてしまいます。結果、振り回されるばかりで自身が納得できるような健康な日々を送ることはできないでしょう。そこで、以下の2つについて説明してみました。

1.生きるということと死なないということは全く意味が違う
2.寝たきりの状態というのはもっとも死ににくい状態だから、死なないことを目標に生きていると晩年は寝たきりの生活になる可能性が高まる。

「元気に暮らせるなら数年後に亡くなってもいい。」

と本人は言っていました。
本当にそう思うのであれば、インナーマッスルのトレーニングをすればすべての体の問題が解消するか考え直してみて欲しいのです。

優秀な人にありがちなのですが、体に関する問題点を1つずつ書き出して1つづつ解消してゆけばいつかすべての問題が解消すると考える人がいます。残念ながら、仕事などではとても有効ですが、人間の体にこの方法を当てはめることはできません。薬を例にあげればわかりやすいでしょう。薬には必ず副作用があるのです。ですから、健康な体を手に入れたいと思うのであれば何かをすることで、今起こっている問題のすべてを解決することができる方法やものを探し出さなくてはいけません。

自身の健康に自信がなくなったときに、弱気になって安易な方法に頼りたくなるのは私にも実際にありますからこのような考えになることも理解できます。しかし、体調に不満や不安を感じた時には、基本にかえって自分自身のあり方、生き方を見直すよい機会なのです。安易に目先の問題だけ消し込んで、その結果すべての問題が解消されると思い込んでしまうと望まぬ人生の終わりに直面する可能性が高まってしまいます。
関連カテゴリー< ブログ腰痛、膝痛

体は繋がっている:頸椎と腰痛の不思議な関係

「頸椎の異常が影響していますね。」 

このような私の説明を聞いて不思議そうな顔をしていたのは腰痛で相談に来た方です。 頸椎の狂いのせいで腰痛が生じるというのは理解できない人がほとんどでしょう。ただ、体の繋がりをなんとなく感じている人などは、 

「繋がっているんですね。」

と言って納得する方もそれなりに存在しています。 

そういう方は、医師の説明に納得できずに整体師である私のところにこられるのでしょう。今回の方は、ご家族に無理矢理連れてこられた方だったので理解の及ばぬ範疇の話だったようです。

気の毒だと思うのは、腰が痛いから腰に問題があるはずだとしか考えられない医療を完全に信頼してしまっている人たちです。そういう人たちは、 

「整体師の考えなど信用できない。」

と考えることがほとんどですから、私などの言葉に耳を貸すことはないでしょう。
それでもそういう人の中には、医師の言うとおりに様々な治療を済ませた結果、どうにもならなくなってから相談にこられることがたまにあります。鎮痛剤が体の感覚に影響を与えていたりすると、その改善にはかなりの時間が必要になります。また、背骨にメスを入れてしまっているとどうしようもないことも多いので緩和する方向で対処を考えるしかない人もいます。

それにもかかわらず、

「やはり整体なんぞ信用できない。」 

と言い出す訳ですから、

「最初からこちらに来てくれていれば今頃は腰痛のことを気にすることなどなくなっているだろうに。」

と愚痴りたくなってしまいます。
結果、腰痛をとやかくいう人にはあまり関わりたくないなぁというのが私の本当の気持ちになっていたりします。 

そういえば、今、腰が痛いといって3ヶ月ほど通っている人がいます。 
かなり辛いようで、早く何とかならないかと私に催促してくるので、

「おそらく数年前から体がおかしかったはずですけど今までほったらかしにしていたんでしょ?そういう長年かけて悪化した体の問題が1~2ヶ月で治るはずがありません。どうししてもというのなら病院へ行って優しい先生に相談してください。」

と返事をしました。
どうやら3年ほど前から体の調子がおかしかったようで、いままで薬漬けになってしまっていたようです。その結果、不眠になってさらに腰痛が悪化となるわけですから、時間がかかるのは当たり前だと考えるべきです。私から見ると、随分と様子がよくなってきて、睡眠導入剤なしで眠れるようになってきているので、かなり回復が早いと感じます。

「余計なことをする前にまずはこっちに相談してくれませんか?」

と、つい言いたくなってしまうのでした。
関連カテゴリー< 腰痛、膝痛

自律神経は常に元気になるための活動をしている

自律神経は常に元気になるための活動をしています。
この考えは客観的なものではなく私の主観的な考えです。だから、この私の主張に異論を挟んだり否定することはとても簡単な事かもしれません。しかし、それでも人間という生物とその体の働きを観察していると、私は自律神経は常に体を元気にするための活動をしている事は間違いないと確信をしています。 

人間の体はとても合理的に成り立っています。 
多くの人は辛い状態や感覚が発生する事を、体を痛める、病気になると考えています。だから、熱が下がる、痛みがなくなる時に『病気が治った』と判断をしています。これが大きな間違いなのです。 

熱がでるのは体の中に溜まった老廃物を掃除するためです。 
老廃物というと疲労物質や細胞の死骸だと考えるとよいでしょう。老廃物は健全な生活を送っていれば、主に尿や便として体外に排泄されます。汗をかいたときに肌をこすると垢がでてきますけど、これも老廃物です。この排泄がうまく行われなくなったときに人間は風邪をひくという状態になります。熱をだして体液の循環をよくし強制的に排泄するのです。だから、風邪が終わる時には必ず便が柔らかくなります、下痢をする訳です。熱をあげて体液の循環を円滑にした後に排泄するという過程を経過して体をリフレッシュする事、それが風邪という現象です。 

ところが、熱がでる事、下痢をする事を別々の病気だと考えて個別に対応しなくてはいけないと多くの人は考えています。薬で熱を下げて、下痢をとめる薬を飲むのです。すると結果として、体の中に老廃物が溜まったままの状態になります。 老廃物が体にたまった人は元気がなくなります。意欲、向上心、やる気といったものを発揮できなくなります。

また、健康な人は、年に一回ぐらい風邪をひくものです。 
なぜなら元気だとしても普通に生活をしていればたいてい少しづつ老廃物がたまるからです。だから、元気に健康な体を保つためには年に一回熱をだしてリフレッシュする方がよいのです。 

私は、健康な人として私は松岡修造を私はよく例にあげます。 
彼は年に一回ぐらい高熱の風邪をひいています。彼が熱を出すタイミングはいつも寒波がやってきて大雪になるので松岡酒造ぐらい元気な人間でも風邪をひくのだとよく話題になっているから私でも知っているのです。高熱がでるのは彼が高いリフレッシュ能力をもっているからです。人間は気温が下がったタイミングが熱を上げやすいようで、寒波がやってくるタイミングで風邪をひいてリフレッシュしているのでしょう。だから、何年も風邪をひかないという人は体のリフレッシュがうまく行われていないと思った方がよいでしょう。 

「癌なんて病気は風邪をひかない人がなる病気だ。」

整体の師である二宮進師がよくいっていた言葉です。このように風邪は我々が健全な生活をおくるために必要なものなのです。 

次に、腰痛など、主にぎっくり腰といわれるような突然に腰が痛くなるようなものも必要なリフレッシュです。 
ぎっくり腰だといって相談にこられる方の背骨を確認するとほぼ間違いなく胸椎4番、腰椎3番が後ろに飛び出しています。胸椎4、腰椎3番は心臓を動かすための神経が通っている骨、つまり心臓の動きに深く関わっています。これらの骨が後ろに飛び出しているというのは『骨に力を集めている』ということで、これは心臓に力を集中するために無意識に起こる動作です。 

ちょっと話がそれます。 
『丹田に力を集める』という言葉がありますが、腰椎3番に力を集めるというのを同じ意味です。だから、丹田に力を集めるというのは心臓に力をあつめる、つまり心臓の働きを高めるというのと全く同じ事になります。腰椎3番に力を集めるときには、胸椎4番にも同様に力が集まっているのですが胸に力を集めようとすると胸椎1、2番に力みがでて肺の動きが悪くなってしまうのでへその下の丹田を意識するのがよいと言われるようになったのでしょう。

さらに余談を続けると、人間は丹田のような実際には存在しない架空の臓器を意識した方が体をうまくコントロールできる傾向があります。スポーツなどでは、必ず肩の力を抜けと言われますが、これは筋肉の存在を意識しないようにするためです。だから、イチローのバッティング理論を学んだからといって、イチローのようにメジャーリーグでヒットが打てるようにはなりません。理屈で体を動かそうとすると絶対にうまくいかないからです。このあたりの事に興味がある人は、宮本武蔵が書いた『五輪の書』なんかに書いてありますので読んでみるとよいでしょう。 

話を戻します。 

ぎっくり腰というのは、腰椎3番の力が抜けなくなったために起こります。 
これはもうぎっくり腰だといって駆け込んでこられる方の体を観察すると間違いようがにぐらいはっきりをしている事です。腰椎3番の力が抜けなくなるのは心臓がうまく動かなくなっているせいです。そのうまく動かなくなった心臓を動かそうとしていると結果として腰に痛みがでてくるのです。だから、腰が痛いと相談にこられた方には、 

「大丈夫だからしばらく痛がっておけ。」 

とアドバイスをします。
 
痛みだけをとってしまうと心臓が止まってしまうからです。
すぐに腰の痛みをとろうと思うと心臓を止めるしかありません。心臓の動きが悪くなる理由は他にあるのですけど、基本的には老廃物が溜まり過ぎた結果だと考えて間違いありません。簡単に説明するなら、日頃の不摂生の結果として腰が痛くなっているので、そのツケを整体師などに回して楽になろうなんていう考えでは健康になどなる事などありえません。 

「自分の尻は自分で拭く。」

それができるのが健康に生きるということです。

今回、発熱と腰痛について簡単に説明してみました。
このように自律神経は熱を出したり痛みを出したりという働きをしています。 なんのためにそうしているかというと、元気に、そして健康に生活をしていくためにです。ところが、最初に述べたように熱を出す事や、痛みをだす事を病気だとして捉えていると自律神経の働きの邪魔してしまう事になります。だから、自律神経の働きを整えるという事がどういう事なのか、健康に元気に生活するという事はどういう事なのかという事をちゃんと理解する必要があります。
関連カテゴリー< ブログ腰痛、膝痛自律神経失調症

春は腰痛の季節です

ぎっくり腰というのは熟練離婚みたいなものかもしれません。
定年まで勤め上げた男性が、定年退職して、

「これからは夫婦水入らずで穏やかにスローライフを過ごしたい。」

なんて思っていたら離婚を切り出されるという奴です。
こうなってしまうのは夫婦間の愛情や信頼が長い年月をかけて枯渇してしまったからです。当人にしたら寝耳に水になるのかもしれませんが、その兆候はずいぶん前からあったはずで、それに気がつかなかった男性が間抜けだっただけの話です。まぁ、こんな事をいっている私自身がそういう境遇に陥る事はないかというと、根拠も自信もありませんから間抜けなんていう言葉を使うのはかなり躊躇してしまいますけどね。

ぎっくり腰というとほとんどの人が急に腰が痛くなって動けなくなるのを想像すると思います。
しかし、体のなんの問題もない人が突然に腰が痛み始めるなんて事は絶対にありません。その兆候はずいぶん前からあったはずで、それに気がつかなかっただけの話です。

ぎっくり腰というのは、

「ある日、腰が痛くなった。」

という事に対して、医者がどうしてそういう事が起こったかを説明できないだけなのです。

こうなってしまうのは、人間の体を部位単位で考えてしまっているからでしょう。
医療は、心臓とか、腎臓とか、肺とか、整形外科とか、脳とか、耳鼻科とか、精神科とか、それぞれの専門をおいて人間の体を考えるのが常識になっているので担当分野を超えた思考ができなくなっています。だから、腰が痛いのであれば腰に問題があると考えて、腰だけをみて説明しなくてはいけないと信じ込んでしまっているのです。私に言わせると、間抜けとしか言いようがありません。

さて、

「熟練離婚の原因ってなんだと思いますか?」

たぶん、小さな違和感だったり、不満が少しづつ少しづつ積もり積もってそういう結論に達したのでしょう。そういう信頼がかけらも残っていない夫婦に、

「お互いを思いやり信頼する気持ちがない事が問題だ。」

なんてアドバイスをする事には全く意味がありません。

ぎっくり腰だって同じです。
痛みがでた時はもういろいろが手後れになっている状態です。将棋でいうと詰みの状態で、そんな詰んだ状態で痛みだけをなんとかしたくないというのは、離婚を切り出された時に、

「これからは夫婦水入らずでスローライフを過ごしたい。」

と言っているようなものなのです。


腰を痛めたくないと思うのであれば普段からそれなりに注意をして生活をしなくてはいけません。

実は、ぎっくり腰というのは心臓の問題です。
春への季節の切り替わりの際に骨盤が開いて体が緩んでくるのですが、それがうまくいかない人がいます。その時に体にもっとも起こりやすいのが、

「心臓がうまく緩まない。」

という事です。
だから、私はその事を

「4月1日が1年でもっとも心臓が止まりやすい日ですよ。」

と説明しています。

私の経験をひとつお話しましょう。
4月1日の土曜日だったのですが、整体の予約が朝から3件続けて取消になりました。その理由が、

「母が倒れて亡くなった。」
「母が倒れて亡くなった。」
「父が倒れて亡くなった。」

というものでした。
もちろん、この3名の方は縁もゆかりもない人たちです。その時は、こんな事があるのだなぁと思っていたのですが、その日の昼からの人たちの体の様子をみると、ほとんどの方が胸椎4番、腰椎3番に力が集まって抜けなくなっていて、大半の方が腰が痛いといっていました。胸椎4番、腰椎3番は心臓の動きに関わる骨で、心臓がうまく緩まなくなっていて力がこもってしまうのです。そして、その結果として、春は腰が痛くなる訳です。

最近はエイプリルフールなんてのは廃れましたけど、嘘をついて驚かせるとか多分心臓が緩むのでしょうね。
あと、酒を飲みながら花見をするなんていうのは、心臓を緩めるための行為でだからこそ習慣化されていたのだろうなぁと思い至りました。そう考えると、この時期はもっともお酒がおいしく飲めるだろうという事も想像できます。だから、桜の開花にあわせて日本全国で花見なんてやっているのでしょう。

さらに余談を続けると、近年はワクチンの摂取が盛んでこのワクチンがどうも心臓に悪さをしていると思われます。ここ数年は外出を控えるような事になっているので今年なんかは腰が痛いと騒ぎ出す人が例年より大量にでるだろうと思いますね。腰痛だけにとどまらず心臓が止まってしまう人も少なくないかもしれません。まぁ、誰彼かまわず心臓が止まる訳ではなく、

「この時期に心臓が止まるという事はそれは寿命が尽きているからだ。」

だと考えるのが正解だとは思います。

話を戻します。

当然ですけど、この時期は腰が痛いといって相談にこられる方が増えてくる訳です。
しかし、痛みがでたらもう手遅れというか、基本はもう痛みがでれば解決済みと考えるのが正解です。腰に力を集める事で、心臓を緩めているので、程度の差こそあってもしばらく放置したら痛みは消えていく事でしょう。だから、逆説的にいうと腰が痛くなって心臓が止まっていなければ目的は達成されているのです。

相談にこられた方の心臓が止まるような様子がなければ腰椎3番のケアをして、

「もうしばらく痛がっておけ。」

と済ませています。
まぁ、大半の人は、

「痛いのは嫌だからなんとかならんのか。」

といってきますけどね。
来年の春にはどうやったら穏やかに花見ができるようになるかと切り替えて考えた方がよいですね。

痛みが嫌だ、辛いと駄々をこねるのは、心臓が止まるリスクを高めると理解しなくてはいけません。
最近の医療の心臓を止めない技術はめざましいものがあるのでそう簡単には止まらないかもしれません。ただ、熟練離婚を切り出された男性が無理矢理に奥さんを繋ぎ止めて、その後の生活がどのようなものになるかはよく考えた方がよいでしょう。

春の腰痛の根本的な原因は、体を緩める能力が落ちているという事です。
人は、歳をとると体を緩める能力が落ちていきます。それは別に衰えるという事とはちがってメリットもちゃんとあるのですが、春に腰が痛くなるようであれば衰え過ぎていると考えるとよいでしょう。骨でいうと一番重要なのは頸椎6番、胸椎10番、腰椎4番です。もし、緩める力というのがわかりにくければ、ぐっすり眠って朝すっきり起きる能力だと考えるとよいでしょう。

あと、心臓が緩まないとパニックといわれる状態になる人がいます。そのためこの時期はヒステリックな電話がもっとも多くなります。

「春になって暖かくなるとなるとおかしな人が現れはじめる。」

なんていう言葉を聞いた事がありませんか?これは本当の事だと思います。
関連カテゴリー< 不安症、パニック症腰痛、膝痛

ギックリ腰になる間抜け人間

「熱中症で死ぬ人間はただのマヌケだ。」

ひどい事をいうと思うかもしれませんけど、私の本心です。
もしかしたら私も寿命がつきたときがたまたま熱い日で、熱中症で死んだとか診断されるかもしれません。そうなると私は、

「他人の事をマヌケだといったひどい人間がその報いを受けるような死に方をした。」

と貶されるかもしれません。
しかし、

「死んだあとの評判なんぞを気にして生きてられるかっ!」

と思います。
言いたいことを躊躇うなんてのは愚かな人間の生き方だと思うのでそれでよいのです。

熱中症で亡くなるというのはどういう事かというと、


『暑いのに気がつかなくて、気がついたら死んでました。』


という事です。
正常な感覚があれば、暑いと感じれば、日陰に移動する、窓を開ける、エアコンや扇風機のスイッチを入れる、冷たいものを飲む、逆に温かい物を飲むなどなど、様々な行動の中で、その時の体の状態にあわせたもっとも適切な行動をとることができるのが人間という生物です。

ここまでいってまだわからない人には、

「犬や猫が、日差しの強い暑い日にはどうしているか?」

と質問をしてみると、そこで理解できる人が多いですね。

そういう人たちに、

「元気である、健康であるという事はどういう状態か?」

と、続けて質問をぶつけます。
答えは、

『元気であるというのは暑さ寒さを適切に感じ取れる状態』

です。
これが理解できると熱中症でなくなるのはマヌケだといった理由がちょっとはわかるのではないでしょうか。

それで、先日、整体にこられ人に、

「仕事を頑張っているのでぎっくり腰で動け泣くのは困るのだ。」

と言われました。

私は、ぎっくり腰がどういうものか理解している人には会った事がありません。
ぎっくり腰ってのは、ある日、突然に腰が痛くなって動けなくなるものとほとんどの人が考えています。しかし、突然に理由もなく腰が痛くて動けなくなる事などありません。

簡単に説明すると、ぎっくり腰というのは心臓の動きが悪くなった状態です。
逆説的な言い方をすると、心臓を動かすために腰に大きな負担がかかっている状態だという事がいえます。だから、大抵のケースで根本的な問題として、不摂生というのがありますね。

それで、先にでたセリフ、

「仕事を頑張っているのでぎっくり腰で動け泣くのは困るのだ。」

というような事を言う人って、努力しているのだから暴飲暴食していい、努力しているから不眠不休でいい、努力しているから家族をないがしろにしていい、というような思考にはまっている事が多いのです。

私に言わせると、これは

『努力に逃げているだけ。』

という事になります。
努力しているから、頑張っているから、他は何をしても許されるとでもいうつもりでしょうか。それは、ちゃんと見なくてはいけない現実から目をそらしているだけの事にしかなりません。

生活をしていれば必ず直面する面倒くさい事から目をそむけているのがマヌケな状態です。つまり、ぎっくり腰になるなんていうのはただのマヌケなのです。
関連カテゴリー< ブログ腰痛、膝痛
1234567
出張整体
品川での整体指導予約受付中
名古屋での整体指導予約受付中

RSS

月別

自律神経整体院

京都府長岡京市天神1丁目1-56
ながおかスタジオビル2F
(阪急長岡天神駅から徒歩1分)


075-954-0036