リベド血管炎の話
2018年10月27日
秋口の頃、相談にこられた方がリベド血管炎であるということでした。
難病指定はされているんですかね?治療法がないということで、ステロイドを使って症状を抑えるということをやるそうです。で、大腿骨を骨折するまでステロイドをいれてたということでした。症状がでる季節があるとかいっていたように思いますが、あまり記憶になかったりします。たぶん、話を聞きながらおそらく冬にでるんだろうとタカをくくって、この部分の話はひとまずそれほど重要ではないと聞き流していたのかもしれません。
話を聞いていてしっくりこなかったのは、大腿骨を骨折しているという部分でしょうかね。
大腿骨なんかに問題を起こしたことがあれば、その痕跡なりがはっきりと残っていそうなものなのですが私にはそれが感じられませんでした。もしかしたら、股関節がうまく動かなくなって痛みがでたので、それを骨折だという判断をなされたのかもしれません。ステロイドの使いすぎで大腿骨が駄目になるなんていう話は知っていましたが、大腿骨が真っ二つに折れたらかなり具合が悪いといえます。関節部分がうまく動かなくなるのをどう表現するかは、結構どうでもいい話かもしれません。
まぁ、それぐらいステロイドを使っているわけですから、副作用で内蔵がまともに機能しなくなっていました。
その結果、寝て起きてぐらいはできるけどなんの気力も意欲もわかないので、ぐったりとした日々を過ごしているということで相談にこられたようです。
で、体の様子をみると感じたことが2点でしょうか。
1つは、心臓がまともに動かなくなっているという事です。リベドの原因はたぶんこれじゃないかなぁと思えますね。過去に似たようなケースを何回か見たことがありますが、起こっていることは静脈瘤と同じじゃないかと思えました。たぶん、なんらかの理由で症状の出方がちょっと違うといぐらいじゃないかと、そんな風に感じましたね。ちなみに、心臓に問題があるというような事は言われていないようでした。内臓の働きの評価のやり方が根本的に違うせいでしょう。
もう1つは腎臓の動きが異様に悪くなっていることでしょうか。
ステロイドの使用でそうなっているのは間違いないでしょうが、その機能低下の具合は異様といいぐらいでした。ただ、おそらくこれはリベドの治療でこうなったと言うよりは、もともと腎臓の働きが落ちているせいで心臓の動きが悪くなっていたのだろうなぁと私には感じられましたね。これまた腎不全といわれるような状態でもなく、問題なしになってしまうみたいですね。
ステロイドで効果のある病気は、基本的に心臓と肺のバランスが悪いということがいえますかね。
心臓に対して肺の働きが強すぎるわけです。ややこしいことを付け加えますが、アトピーなんかはちょっと毛色が違うからこの表現は適切ではないといえますけどね。で、そういう状態の時に起こるのが自己免疫疾患だと考えるといいいのではないですかね。だから、ステロイドで肺の動きを落とすと免疫の働きが落ちて症状がおちつくわけです。ただ、このやり方には大きな問題があって、副作用として主に腎臓や心臓などの働きも同時に落ちてゆきます。で、やりすぎると大腿骨に問題が起こったりと、いろいろ具合が悪いことが起こるわけです。さらに蛇足というか念のために付け加えておきますが、かなり雑な説明ですから、その点は踏まえてくださいね。
だから、根本的な解決方法っていうのは、腎臓の働きを高めて心臓が力強く動くようにするということでいいのじゃないかなぁと思えましたけどね。まぁ、こういう風に表現すると簡単なものっていう印象がしてしまうかもしれません。血液と尿からわかることを元にして考えると、もっと複雑怪奇なことが体に起こっているに違いないということになってしまんじゃないでしょうかね。
ちなみに、この方は日々に活気さえでてくればいいということで、それなりに元気になったところで一区切りとしました。私としては、考えていることを実際にやっていったときにこの人の体がどう変化していくかは興味がつきないところでしたが、自分の体が完全に治るとは思えないとそういう判断になってしまうのは仕方ないでしょう。