ブログ「日々整体」

燃える案件

最近、10代の若者が、


「学校にいけないでいる。」


ということで整体にやってきています。
高校には入学したのですけど、頭痛がひどくて通えなかったそうです。そういえば突っ込んで聞いていませんでしが、何年もそういう状態だそうですから、高校は自主退学してしまっているのかもしれません。

お医者さんなんかにいくと、起立性調節障害なんていわれるヤツです。
起立性調節障害といわれるヤツは診断があいまいで、これまで何人もそういう若者をみてきましたが、誰一人として同じ状態だという事はありませんでした。それなのに、起こっている現象が似ていて、原因がみつけられないということで『起立性調節障害』という名称で一括りにされてしまっています。

空から何かが降ってくるる現象を「アマテラスの落とし物」とでも命名してみましょうか。
水が降ってきても、氷の粒や結晶が降ってきても、カエルが降ってきても、人工衛星が降ってきても全部、「アマテラスの落とし物」で一括りにして説明してしまうのはちょっと乱暴じゃないでしょうかね。

整体であれば、それでもなんとかなっちゃう事がありますからまだいいのです。でも、原因を見つけてちゃんと対処しようという西洋医学じゃかなりまずいはずです。

丁寧に観察していけば、雨だとか、雪だとか、大陸からやってくる黄砂だとか、桜島から飛んできた灰だとか、地球にはない物質だとか、そういう事はいろいろわかってくるはずなのですけどね。


話がそれたので戻します。


それで、彼の場合、私が最初に気がついたのは顔が変だということです。
別にブサイクだとかそういう意味ではありません。ひと目見て鼻筋に妙な違和感があり、鼻に何らかの負荷がかかっているだろうと思えました。この事からだけでも、頚椎になにか問題があるのは推測できます。

それで最初に、


「中学の頃に、転落事故があったのですがそれが関係してないでしょうか?」


と、私に聞いてこられました。


「あぁ、やっぱりね。」


と、表情を見ていて体を強くぶつけた事があるだろうなぁと私は直感的に思ったわけです。そして、本人も親も、そのあたりからおかしくなったという事がわかっているわけです。おそらくあちこちに同じような相談をしたのだろうと思いますが、取り合ってくれたのはどうも私がはじめてだったようです。

その次に気がついた事は、


「目の動きがおかしい。」


ということでした。
本人にはその自覚はまったくありませんでしたけどね。ついでにいうと家族もそんなもんだと思っていたようで、それが変だとは思っていなかったようです。


で、さらに気がついた事は、


「ペンの持ち方、字の書き方おかしい。」


という事でした。
左手でペンを持って手首をひねらないと字がかけないのです。


「筆では字をかけないだろ?」


と聞いてみましたが、筆は持った事がなかったようです。
聞くと、ごくごく小さい頃からそういうペンの持ち方だったそうで、これまた親は疑問にも思っていなかったようです。


これらだけでもいろいろわかるというか、全ての情報が1つのことを示しています。
それは、


「心臓の動きと力が弱い。」


言い変えれば


「止まらない程度にしか動いていない。」


という感じでしょうかね。


年寄りが寝たきりになっているのと似たような状態です。
若さがありますから動けないところまでいきませんが、この心臓の弱さが頭痛に化けているであろうという事はほぼ間違いないと思われます。もちろん、顔とペンの持ち方だけでなく体の状態を観察したことからわかることも加味して判断していますけどね。


ペンの持ち方から察するに、子供の頃から、おそらく生まれたときにはすでに心臓に力強さはなかったであろうと思われます。だから、赤ん坊の頃から、元気とか活気が感じられるような状態ではなかったはずですが、、特に問題はないということでそのまま成長してきたのでしょう。ところが、その問題が、転落事故をきっかけに生活もままならないような状態にまで悪くなってしまったわけです。


おそらく彼に起こっている事はこういうことであろうと思われます。
ただ、体の様子を観察していっても、どうも辻褄があいません。こう推測するのであれば、


「この部分はこうなっているはずだ。」


というのがあるわけですが、なにか違う感触がするのです。
どうも、彼の場合はかなりユニークな事が起こっているようで、整体しながら体の経過を観察しながら考えなければいけないようです。

実は、何回か見ても未だに彼ほど見通しがつかないというのは私にとっては非常に珍しいのです。もちろんうまくいかない人はいくらでもいるのですけど、そういう人の場合は、


「こっちにいけばいいのはわかるのだけどうまくそっちへ行けない。」


というような感覚なのが、彼の場合は、


「どっちに向かえばいいのかまだによくわからない。たぶん、こっちであっていると思うのだけど」


という具合なわけです。


少なくともなるべく早めに方向だけでも指し示してあげないと、本人が諦めてしまうかもしれませんから、脳みそを灰色に染めてフル稼働させているのですけどね。


ただ、こういう具合にまだ見通しがたっていなくても私はなんとかなりそうな気はしています。これまでだってたいていのことはなんとかなりましたからね。


そして、彼が元気になってくれれば、


「自称専門家たちに、またあれこれと嫌味をいうネタが増えるな!」


と、こういう不純な思惑でやる気がでてきている今日このごろだったりします。


関連カテゴリー< 起立性調節障害

品川、日暮里7月の募集をはじめました

疲れ果ててちゃんと整体できなくなるので今までは受け付ける人数を制限していました。
これではいかんということで、何年か前からあれこれ鍛錬はしてきていたのです。それで、そろそろ大丈夫かもしれないということで受付ける人数を増やす事にしました。また、7月は品川での整体を1日増やしましたので、かなり申し込みしやすくなっています。希望される方は、下のリンクから空いている時間を確認して電話にて申し込みしてください。






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6月23日 品川 空きあります。

1日に受け付ける人数を制限していましたが、それを辞めました。
それに連れて23に空き枠があります。ご希望される方は電話にて申し込んでください。

23日(日 )品川
11:15~ 15:15~ 15:45~

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くだらないテレビ番組

先日、テレビ番組の制作会社から電話がかかってきました。
それで、


「どこどこの○○先生がこんな事をいっているのですが間違いがないでしょうか?」


聞いてきました。
制作会社って割と気安く電話をかけてくるようでこれまでも何回かあります。


TV番組を作る人たちが最も重視するのは視聴率です。
女子アナをやっている人と話をしたことがあってその時にそれを強く感じましたね。テレビ関係者の視聴率に対する価値観というのはもう異常といっていいレベルです。彼らにとっては価値ある番組内容にするより視聴率の方が重要です。


そんな事がわかっていると、番組制作が考える事はほぼ同じだとわかります。


「バナナを食ったら痩せる。」


こういう内容にすることしか考えていません。
見た人の役立つ情報を伝えようなんて考えは一切ないと思ってもらっていいです。実際、今回質問された内容もそういうものでした。堺正章がやっていた番組が大きくやらかしてしまったので同じ轍は踏まないようにちょっと注意しているという程度でしかありません。だから、健康とか病気に関わる番組をみるときは、距離感を誤らないようにすることですね。番組をみて、


「俺は大丈夫だろうか?」


なんて考えるのは、スーパーにバナナを買いに走るのと同じ行動といえますからね。


さて、昨夜、難病についての番組をやっていました。
難病というぐらいだから、原因がわからっていません。しかも、その注意するべき傾向なんてのが全く価値のない情報だったりします。


「そんなもの普通に生活していたら日常的に感じて不思議がない。」


という程度のものです。
唾つけてほっとけというようなものをいちいち診察受けて慎重に対応しましょうなんて丁寧に不安を煽ってくるわけです。言っている事は、


「バナナの色が変わっていたら注意しましょう。」


という程度のことでしかありません。
肉なんかでもそうですが、バナナは色が変わり始めた頃が一番美味しくなります。子供だとシュガースポットだとかいって、色が変化している部分を見つけたら喜んで食べていたりするんじゃないでしょうか。



ついでにいっとくと、私のところに相談にこられる人の話を聞いていると、この手の難病に対して適切に対応できる医師というのがほぼいません。原因が不明なので当たり前といえば当たり前なのですけどね。


「よくわからないから様子見ましょう。」


なんて事になって、相当困った事になるまで放置になってしまうというのがほとんどじゃないでしょうか。難病に対して使われる医薬品なんてのは、念のためにつかっておきましょうみたいなもんじゃなありませんから仕方ないのかもしれませんけどね。結局、最近のこの手の番組って不安をあおるだけの内容で中身がなんにもありませんから真に受けて戦々恐々とするのはちょっとバカバカしいのです。


もし、強い不安を感じたのであれば、


「この番組はどういうメッセージを私達に届けようとしているか?」


と振り返ってみるといいでしょう。
どうも不安をあおって、視聴者から安心を奪う方が視聴率があがるようです。そんな視聴率稼ぎな作り方のモノに振り回されるのは辞めておくのがいいでしょう。


いくつかの難病があがっていたようですが、原因がわからないのは観察力が足りないだけというのが多いですね。まぁ、観察のやり方が間違っているから原因が見えてくるはずがないのですけどね。





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歯の治療の話

「歯科医にいかなくてはいけない。」


という人がいたので、


「この様子なら何年も延々と通っているのではないですか?」


と聞くと2年ほどずっと通っているということでした。
それで、


「こんなんじゃいつまでたっても歯の治療なんか終わらないでしょう。」


なんていう話をしました。



「人間の体を部品単位で考えてはいけない。」


といつもいっていますが、つい忘れがちになるものの1つが歯です。
歯の大きさ、形、はえ方なんかをみると体の様子がおおよそ推測できるぐらい歯というのは体の状態に影響をうけています。そして、影響を受けているということは歯になにかあると体はその影響を受けるということでもあります。


だから、


「体の調子がおかしくなった。」


なんていってこられて体をみたら、どうも変だと。
それで、


「医者にいったんではないですか?」


と聞くと、歯の治療にいったというケースは非常に多いです。
歯の治療をしてそれが体には何も影響を起こさないと思うほうがおかしいのです。だから、本当は歯の治療なんかはやっていい時期とかタイミングがあって、いつでも好きな時にやっていいようなものではないのですけどね。


歯科というところが、歯しか見ていないせいで起こるのだろうとは思います。
歯は無理やり矯正すればいいというほど単純ではありません。ゆがんではえてきたりかみ合わせが悪くなるのにはそれなりの理由があります。そういう理由とか原因とかほったらかしで歯の並び方だけなんとかしましょうというのは無理があります。

簡単にいうなら顎が弱い人だと、歯が弱って虫歯になりやすかったり、歯が歪んだり曲がったりしやすいわけです。だから、顎が弱く食べたものがちゃんと噛めないような人がいくら歯の治療をしてもほぼ成果はあがりません。どうして顎が弱っているのか、弱った顎がどうすれば丈夫になってゆくのか、そういう事を考えなければならないわけです。それなのに、顎を丈夫にしましょうという発想をもっている専門家には会ったこともなければ、聞いたこともありません。


アメリカのスポーツチームなんかだと専属の歯科医がいたりするそうです。
歯がしっかりとしていなければ身体能力を発揮できないという考えが根底にあるそうですね。マウスピースをしている選手が多いのもそういう考えからくるのでしょう。経験とか、歴史とか、文化とか、そういう積み重ねがあってやっているのでしたらそれなりに変わってくるとは思うのです。

ただ、相談にやってこられる人たちをみていると、日本ではまだ足りないとか、的はずれになっているとか、そういう事になっていると思ってしまいますね。まぁ、探せばしっかりとした経験と高い技術をもった技術者はいるのかもしれませんけどね。

餅は餅屋というのは誤った考えではないでしょう。
しかし、口をあけたときに見えるのは氷山の一角でしかないという事は踏まえておいてもいいのじゃないでしょうかね。



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