体の要求というもの
2014年08月28日
体のことを考えるときには、体の要求という事を考えずにいるわけにはいきません。
世間では、これをストレスということがおおいのですが、実際はちょっと違うものだと考えたほうがよいでしょう。例えば、子供がいたずらをするとします。親は、
「それをしてはいけないよ。」
とさとしたり叱ったりするわけですが、子供がそれを辞めない。
そういうシチュエーションはいくらでも経験があるのではないでしょうか。それでますます強くいいつけたり叱ったりするとほぼ間違いなく子供のイタズラはエスカレートします。エスカレートした場合は安心で、そうならなかった場合は、他人を傷つけたり、盗みを働いたりすることもあります。
これはどうしてかというと、子供の本当の目的は親に注目してもらう事だからです。
いたずらして叱られれば親の注目が集まるので、いたずらをするのです。こういう場合、いくら理屈でダメだと説明しても意味がありません。親の注意がほかをむいていて、それを自分に向けさせるための行動だからです。
今回はイタズラを例に説明しましたが、おねしょをしたり、宿題をやらなかったり、夜遅くなっても家に帰らなかったりなども同様の欲求からくる行動である可能性があります。
これを集中欲求といいます。
赤ん坊が生まれた途端に、泣くのは生理的にいろいろ説明がされているようですが、簡単にいえばこの集中欲求です。自らに集中を集めなければ生きていけないわけですから、赤ん坊は命がけで泣いているのです。
余談ですが、理解ができない、または意図のよくわからない凶悪な事件などは、この集中欲求が満たされないために起こっているとみるととても理解がしやすいです。このような行動は、理屈ではなく、体の本能的な欲求からくるものなので合理性がまったくない上に、殺人のような行動を起こすほど強い欲求なのです。
さて、ここで考えたいのは集中欲求が満たされない時に体を壊す人がいるということです。
よくあるのは、両親がけんかばかりしていると子供が病気になるというケースです。親が喧嘩をはじめると子供が喘息になるなんていう話は割合多いのですが聞いたことはないでしょうか。こいう状況で、いくら一生懸命に子供に手当しても子供は絶対によくなりません。整体すべきなのは親になります。いつも喧嘩をしている夫婦をみたら、旦那さんはお酒の飲み過ぎで肝臓を壊してずっとイライラ怒りっぽくなっていました。そんなことで子供を病気にすることもあります。
子供ばかり例にあげていますが、大人にも珍しくありません。
体の調子が悪いと言っていると旦那さんが優しくなるという理由で体を壊している人がいました。出産後にこられたのですけど、子供に愛情を感じないので、預けて仕事するといっていました。自分の集中欲求が満たされない状態なので、仕事で成果をあげることでその欲求をみたそうとするのです。そのためには生まれたばかりの我が子にさえ愛情を感じなくなるのかと驚きました。
集中要求が満たされないまま大人になってしまう人は気の毒だと思わずにはいられません。
普通は職場で集中欲求を満たすには仕事で成果をあげるのでしょうが、それができないのです。同僚や上司に体が辛いしんどいといって仕事を休みがちな方がいました。その方は私に対しては常に怒らせるような発言や行動ばかりでした。予約は平気ですっぽかすし、1ヶ月に1度ぐらい突然やってきて、体がよくならないのはわたしのせいであると、苦情をいってきます。これは面倒みきれないと思った私は、もう来るなと追い出してしまいました。まだまだ未熟な時のことでしたので、いまならもうこっと違った対応はできたと思いますけどね。
さて、この辺りことは一般の方にはかなりわかりにくい事だと思います。ただ、集中欲求という欲求がみたされないせいで体を壊している人がまれにいるという事について最近すこし理解がすすんだような気がするので少し紹介してみました。こんな事が原因で自律神経がの働きが悪くなっている人がいるということです。
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