痛みの話
2016年01月26日
「無痛で治す。」
近所に、そういう整体院があったのですが、気がついたらなくなっていました。当院でも、わざわざ電話をかけてきて、
「整体を受けると痛いのですか?」
と聞いてくる人がいます。
ただ、正直いってこんな質問をしているうちはダメですね。問題なのは、元気に、健康になれるかだからです。おそらくその人にとっては
「元気になれるか?」
ということより、痛くないということの方が大事なのでしょう。そんな考えの人が体を壊すのは当然の事です。
痛みを感じない体にするというのは割合簡単です。
「自律神経の働きを低下させる。」
たったこれだけのことです。
だから、痛いのが嫌だという人は、体をどんどん悪くすればよいのです。そうすれば体は痛みを感じなくなります。五十肩などは典型的で、
「どうしようもないからほっておいたら半年ほどで痛みがなくなって治った。」
なんていう人がとても多いのです。
しかし、そんな人の体をみれば痛みを感じなくなっただけのことで治ったというには程遠い状態です。
そもそも痛みとうのがなぜ存在するのか?
もし、痛みが不要なものなら進化の過程でとっくに人間は痛みを感じなくなっているはずなのです。しかし、痛みはあるということは、それが必要だからです。
極端な例になりますが、大学生が会社訪問して面接するなんていうのは必要だからやっているわけです。それなのにそれが嫌だ!怖いなんていっていればいつまでたっても就職できません。こんな当たり前の事をわかっていない人がたまにいるわけです。
私が整体をさせていただくと、
「一時的に体がすごく痛くなったが、その後とても楽になった。」
という事がよくあります。
痛みというのは元気になるために必要なのです。
だから、
「痛みなど3日、よく引っ張っても1週間、それ以上引きづるなら何か間違えている。」
「この後たぶんここに痛みがでるからしばらく我慢するんですよ。」
などとよく指導しています。
たまに頂く、
「そちらの整体は痛いのですか?」
という質問に対しては、
「無用に痛がらせることはありませんが、痛がる必要があれば痛がってもらいます。」
とお答えしています。