自律神経の働きをたかめる方法
2016年01月22日
「私はサッカーが好きなのですが、練習しないでサッカーが上達したい。」
なんていっている人がいたらどう思うでしょうか?
サッカーが上手になりたければ練習するしかありません。もちろん、効率的に上達するという発想は必要です。しかし、どんな人でも「これだけやっておけばOK。」というものはありません。
「ワールドカップで活躍するような選手と、サッカー初めて3ヶ月ですという小学生が同じ練習でよいか?」
と考えてみてください。
同じ選手でもポジションによって練習は異なりますし、同じ小学生でもセンスのいい子供と体を動かすのが苦手な子供では違う練習をした方がいいことは考えるまでもありません。サッカーの場合だと、チームでのスポーツですから、イギリスに勝つための練習と、ドイツに勝つための練習は違うのが当たり前です。
さて、このことを踏まえて考えると、
「万人に通用する自律神経の働きを高める方法」
というのに無理があるのはわかっていただけるのではないでしょう。
もちろん、万人に通用する基礎になる部分はあります。ですからその基礎を抑えた上で、サラリーマン、主婦、音楽家、スポーツマン、大学生、小学生、幼児、それぞれに合わせた考え方やり方というのをかんがえていかなければいけません。
極端な例をひとつあげれば、昨年ニートになってしまっている自分を変えたいという人が相談にきました。
「体が辛くてニートになってしまっているからまず体を変えたい。」
というわけです。
こういう人が雑誌やインターネットで紹介されている、
「自律神経をたかめる方法」
を実践して、自分をかえることができるか?というとほとんどの人は無理でしょう。
それなりの基礎と手順は踏まえなければいけませんが、私が最初に指導したことは、
「この整体がおわった後、日本橋にいってトキメキを感じるものを買ってきなさい。」
ということでした。
何を買ってきたかは恥ずかしかったのか教えてくれませんでしたが、数カ月後には仕事をみつけたので、
「こんなところへはもうくるんじゃないよ。」
とおいたてることができました。
整体というのは相手をみてやるものだといえます。