まったく異常がないのに寝たきりになる
2016年01月19日
最近、ちょっと変わった相談をうけました。
ありとあらゆる検査をしたのだけど、体にはまったく異常がないという診断を受けたそうです。しかし、この人は、
「体を起こすことができず寝たきり。」
という状態になっていました。
本人は、
「2週間ほど前に突然、体を動かせなくなったと。」
といっていました。
私がみたところ、突然ではなくもっと前からあちこちおかしかったはずだと思いましたが、それはおいておきましょう。しかし、
「体が動かないのに異常がないはずがだないだろう。」
と、いうのは素人の方で思うことでしょう。実際、本人もその家族の方もそう考えたようです。そこで、なじみの鍼灸へ相談にいったら、
「気が足りないからもう針をうっても意味が無い。」
といわれたそうです。
私なりに、この言葉を翻訳すると、
「もう命が尽きているから死ぬまで寝かせておきなさい。」
という意味ですね。
だから、最初、ご本人の家族に相談をうけたときには、
「そんなことを言われる状態ならもうダメかもしれませんね。」
というようなお話をしました。
しかし、実際に家まで伺って体の状態をみたら、異常はすぐに見つかりましたし、体に気も十分満ちていました。
気が満ちるというのはちょっとわかりにくいかもしれませんね。
しかし、もうすぐ死んでしまいそうな人と、まだ元気で生きられる人というのはある程度の経験があれば体に触れてみればわかるものです。
簡単にいうと、体にある異常があって、運動機能がうまく働かないという状態ですね。本人の体の感覚でいうと、体に力がはいらない感じです。
それなのに、
「もう死ぬまで寝かしておけ。」
みたいな扱いをされてしまっているわけですからずいぶんひどい話です。
寝たきりで足を動かさないでいると、当然ですが頭の働きが悪くなってきます。そうなると、そこから先はどうなるか?もう説明する必要もないでしょう。
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