ブログ「日々整体」

起立性調節障害について

今月は不思議と起立性調節障害の相談が多い月です。
夏に増えるというより、起立性調節障害という言葉が一般的になってきているのでしょうか?そのせいで、朝起きれない、学校にいけないというのが体の問題であるという認識が増えてきているのではないかと思えます。

起立性調節障害の原因は、端的にいうと腎臓の働きが低下していることです。
ただ、この腎臓の働きが低下しているという状態は、お医者さんの検査で判断する場合と、私のような整体師が判断する場合とではまったく意味合いが違うといえます。

お医者さんの検査で異常がみつかるというのは相当悪くなってしまっている状態です。
それに対して私からみて働きが落ちているというのは、もっと手前の段階といえるかもしれません。具体的にいうなら、


「昨晩、晩酌で飲み過ぎている。」
「ここ1週間で外食でたらふく食べてきた。」
「不摂生が数ヶ月単位で続いている。」


という程度のものでもわかります。
なぜかというと、体の元気や健康というのは腎臓の働き具合で判断するのがとてもわかりやすいからです。腎臓の具合をみるだけで全部わかるといっても過言ではないかもしれません。言い換えれば人の体、自律神経の状態を確認するには腎臓の働き具合をチェックしているといっていいでしょう。

さて、起立性調節障害の学生や子供に共通するのは、腎臓の働きが低下しているということです。
やっかいなのはこの低下というのは生命の維持に問題があるほどではないということでしょうか。そのせいで原因が不明になってしまうのでしょう。ちなみに、腎臓の状態と心臓の状態は同調しているといって差し支えないぐらい関係が深いですから、人によっては心臓の働きが弱いといっていい人もいるかもしれません。

難しい言葉を並べてしまっているかもしれませんがシンプルに考えてみてください。
1日、一生懸命に働いたり遊んで疲れれば、腎臓の働きが落ちて、体が重くなってきたり足がむくんできたりします。起立性調節障害というのは、常にそういう状態であると考えてもらうと良いでしょう。また、腎臓とういのは耳、三半規管の働きにも大きく影響しますので、それが原因でめまいを引き起こしている人もいます。

なお、腎臓の働きが低下する原因の大半は薬の使いすぎだと私は考えています。
ただ、なかには、


「こんな事が原因でこうなってしまったのか!?」


という方も一人おられたので、そうなってしまう経路は1つではないと考えてもらうのがよいでしょう。

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本当にひどい整体師

私ほどひどい整体師はいないと思うことがあります。
なにしろ、私が興味をもつのは体が元気になるかどうかだけで、その過程で本人がどういう気持になったり苦しむかということにはあまり興味がないのかもしれません。

頻繁にあるのが、自律神経の働きがよくなる過程で腰が痛くなったりすることでしょうか。
最近でもあったのですが、


「たぶん、一時的にひどく痛みがでてきますよ。」


と事前に説明するようにはしています。
そして、本当に予測どおり痛みがでてきて5日ほど立ち上がることもままならなくなった方がいました。ところが、整体にこられる予定だった日の朝になって、すっかりと痛みが消えてしまったそうです。本人は、


「これは本当によくなるのだろうか・・・。」


と不安がずっとつきまとっていたようです。
当然ですが、私が体の状態を見た時にはそんな腰の痛みなど影も形もありません。体は劇的に変わってかなり元気になっていました。何年も前から、いろんな専門家に相談をしていたそうですが、体が本当に元気になる時というのはこんなものです。

体の状態が大きく良くなる時には、痛みや熱がでることがよくあります。
経験的にそうなるだろうとある程度の予測はしていますが、この体の変化を正確に予測するのはかなり難しいというのが正直なところです。ですから、


「痛みがでるかもしれないけれど、3日ぐらい苦しんでおいてください。長引いても1週間ぐらいですから。」


なんて説明しています。
そして、


「痛いんですが、どうにか楽になりませんか?」


と聞かれれば、


「つばでもつけといてください。」


と返事しています。
改めて自分の発言を見返してみると、ほんとにひどいやつだと思います。

ただ、一つだけ言い訳させていただきましょう。
こうやってしっかり痛みや熱を出しておくと、体が驚くほど丈夫になります。逆にいうと、痛みや熱を経ないで終わってしまうともう一度、同じような体の壊し方をします。ですから、ちょっとだけ辛い思いをしてもらってでも、体を丈夫してもらうほうがいい、私はそう考えています。
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起立性調節障害の話 その後

先日、起立性調節障害を紹介しましたが、その母親の方が整体にこられて、


「我が子が、原因のよくわからない深刻な病気になっているのでは・・・。」


と心配されていました。
最初にみてもらったお医者さんからは、専門の医師にきちんとみてもらうようにと言われていたようでかなり思い悩んでいたようです。そんな心配は不要であると説明していたつもりですが、「もしかしたら・・・、」と考えてしまうのは親としては仕方のないことと言えるでしょう。

その後の様子を聞いてみたら、整体を受けた翌日の朝はすっと自力で目を覚まして体を起こしてきたそうです。ただ、3日ほどは大丈夫だったそうですが、4日後からはまた起きれなくなってしまったのだとか。経過としてはこれでまったく問題はありません。この後も整体で自律神経の働きを整えてゆけば、ちゃんと整体などしなくても体を起こせるようになりますし、どうしてこうなってしまったのかという原因もほぼわかっているので繰り返し悪くしてしまうようなこともまずないでしょう。

以前にも書いたように思いますが、10代の子供はたいていの場合1ヶ月程度で普通に元気に生活できるようになります。若さというのは体の強さでもあるということがいえますね。


はっきりいってそんな程度の問題です。
こんなので、


「修学旅行に行けない。」
「出席日数が不足して進級できそうにない。」


などということになってしまっている人が過去にいました。非常にもったいないと私は思います。
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甘く見てはいけない打撲の話

「子供が顔面蒼白になってふらふらしだしので救急車を呼んだのですが」


という相談が先日ありました。
救急で運ばれた先では、体に問題は全くない、ただ首に脂肪の塊ができているというように言われたそうですが、心配になったので相談にこられたようです。体に問題がないのに、倒れるはずがありませんから、親の気持ちとすれば当然といえるでしょう。

しかし、


「首になにかのできものが・・・」


といっていても、私にはどう見ても打撲していると思えました。
本人も親御さんも思い当たるところがなかったようなのですが、私は絶対に体を強くぶつけているはずだと考えたので質問を変えながらしつこく聞いてみました。
そして、


「友達と遊んでいるときにぶつかったりしなかったか?」


と聞いた時にやっと、数日前に鉄棒に失敗して太ももと顎をぶつけたということを思い出しました。首にあった異常は、脂肪の塊ではなく、胸鎖乳突筋が異様に緊張していたものでした。何がおこっていたかというと、いわゆるムチ打ちというやつで、頚椎がねじれてしまっていたのです。このねじれのせいで頭に血がうまくまわらなくなって昏倒したと判断しました。

このような首の異常はほおっておくと後で深刻な問題をおこしがちです。
交通事故で一番怖いのはムチ打ちや打撲などの後遺症などという話はどなたでもきいてことがあるでしょう。打撲がぬけずに放置してあると後々になって様々な体の問題を起こすことがあるのです。そして、強い衝撃や打撲の異常が残った場合は、自覚がしにくい上に、その異常は関わりのないところに影響してしまいがちで原因の特定が非常に難しいという傾向があります。今回のように、ほんの数日前のことですらしつこく聞いてみないとおもいだせないのですから。

今回は、頚椎3番がねじれていました。
関係が深いのはまず鼻ですので、花粉症やアレルギー性鼻炎からはじまって、臭いが感じられないなんてこともあるかもしれません。また鼻は性に深く関わるのところです。女の子でしたから、成長してから、生理痛がひどい、妊娠できないなんていう問題を起こしたりするかもしれません。大人になってからでは、子供の頃に体を強くぶつけていたなどということは思い出すことも難しいことでしょう。


打撲というのは安易に考えてはいけないのです。
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起立性調節障害のお話

午前中に、整体にこられた方に、「起立性・・・・」という体の不調について質問されました。
具体的には友人の子供が昼ごろまで体を起こすことができないために、学校へいけないのだそうです。どうも原因がよくわからないので自律神経の異常だろうというような考え方をしているのが一般的なようです。

インターネットで調べてみると、具体的な症状として、

・朝起きれない
・失神する
・立ちくらみ
・動悸
・倦怠感
・頭痛
・食欲不振
・寝付けない
・立っていると気分が悪くなる
・イライラ感
・集中力が低下

などなど、並べてみると、自律神経の働きに問題があるのは間違いがありません。しかし、原因がよくわからないからでしょうか、全部まとめてひとくくりにしてしまうのはちょっと問題があると私には感じられます。

比較的、相談が多いのが、朝起きることができず学校にいけないというケースでしょうか。
私からみるとそれほど難しいような問題ではなく、1~2ヶ月もあれば元気に通学しはじめる事ができるようになっています。

一番、多い原因は薬の使いすぎですね。
いつもお話することですが、人間の体というのは風邪や病気を経過することで丈夫になっていくのです。その機会を、薬で全部奪ってしまっているのが根本的な原因です。

話がそれますが、ひ弱な体のまま年齢だけ重ねて、


「20歳になったのだから社会に出てしっかりしなさい。」


などという子育ては非常に乱暴なものだと私は思います。
社会に順応できない人間、仕事につくことができないニートの方の体をみると、自律神経の働き悪く、体がとてもひ弱です。すべてがそうだとはいいませんが、子育てというのは丈夫で元気な体を育てるというのは、病気をさせないのではなく、しっかり病気を経過させるという考え方を持つべきだと私は思います。

なお、若さがあるということは、体が元気になる力がとても強いということです。
やり方さえ間違えなければ、それほど時間もかからず体はかわってきます。こんなつまらないことで、何ヶ月も、何年も人生を棒に振ってしまうのはもったいないと私は思います。
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