ブログ「日々整体」

ジョギングをはじめました その5

ある日走りはじめようとしたら膝にかなり強烈な痛みを感じました。 

「これはやばいかも?」 

そう感じるぐらいの痛みです。 
それでも走り出せば治まってくるかもと思い直して走りはじめます。でも、半周もしたころでもう一度強烈な痛みが走りました。膝が反対向きに曲がったのじゃないかと思うぐらいに痛みがでます。 

仕方がないのでこの日は、たった半周でジョギングを終了しました。汗をかけなかった分は、熱い朝風呂で代用することにしました。 

翌日の走りはじめもやはり膝に痛みを感じます。 
しかし、この日は走りだしたらいったん治まりましたのでほっと胸をなで下ろします。しかし、4周半あたりで再び膝が逆向きに曲がってしまったのじゃないかと思うぐらいに痛みはじめます。かなりまずいと思ったのでこの日はこれで終了です。 

私は、 

「これで私のジョギングは終了なのか・・・。」 

と思わずにはいられませんでした。 

その次の日に事です。 
グラウンドへの道中には階段があるのですけど、その階段を下る時にやはり膝が痛みます。ただ、先日2日にくらべると寒さは落ち着いているので大丈夫かもしれないなぁとそんな事を考えます。なお、ジョギングをはじめたのは12月末ごろで、この日は1月中旬ごろでした。かなり強烈な寒波がきたのが急に膝が痛み出した理由だと終われます。 

いつも述べることですけど、人間の体は暑さ寒さに対応してかなり大きく変化します。 
体を動かす時はこの事をきちんと理解しておかなければいけませんね。そうでなければ、痛みがでたときにその理由がわからないからです。私の場合だと体のバランスが変化している過程で急激に冷え込んだ事が理由だと考えていました。 

しかし、だからといって、 

「これでおしまいかもしれない・・・。」 

そういう不安を完全に拭い去ることはできません。 
こういう不安とうまく向き合えない人は体を薬漬けにして鈍らせてしまう訳です。だから、ちゃんと体の様子を観察してどうするべきかをきちんと判断していかないといけません。まぁ、本当は医者がこういう役割を果たさなくてはいけないのですけど、彼らは安易な痛みの解消を自分たちの至上の目的にしてしまっているところに大きな問題があるわけです。 

もしかしたら、こういう風に述べると難しそうな話に感じるかもしれません。 

「走れるかな?辞めた方がいいかな?」 

と自問して体の返事、声をきくだけです。 
だからそれほど難しい事ではありません。ただ、何回もいってきていますが、『痛みがでるのがダメだ』と思い込んでいるとこういう体からの声は聞こえなくなってしまいますね。 

さて、そんな事を考えながらこの日走りはじめました。 
すると3~4周目ぐらいで気がついたのですけど、どうも右手親指に力みがはいっていたようです。右胸に力がはいってしまっているのに気が付いて、どうやったらそれが抜けるだろうかと考えながら走っていました。、それで、手をぷらんぷらんに走ってみたら急に痛みがなくなったのです。 

どうも右肺と右腎が緊張していたようです。 
右腕は力を抜いているつもりだったのですけど抜けていなかったわけです。こういう具合に、 

「やっているつもりだけどできていない。」 

というのも多くの人に見られる傾向です。 
こんなものは教わったぐらいで簡単にわかるよにはならないものです。よほど優秀な指導者にレクチャーを受けていれば話はかわってくるかもしれませんけどね。 

そして、この事に気が付いたらあっさりグラウンドを20周走れてしまいました。もちろん膝に痛みなどでるはずもなく、走れば走るほど足腰がしっかりしてくる感覚で走れました。 

なお、走っていて背骨の両側に自分の体の軸があるのを自覚できました。 
ただ、この感覚はすぐに消えてしまいました。どうも意識してしまうとうまく自覚することができないようです。もしかしたら無意識の領域でしか到達できないとかいうような、ちょっと特殊な感覚かもしれません。 

もしそうなら、 

「ジョギングは体にいい。」 

といった具合に、ノウハウ的な情報に踊らされてしまうととうまくいきません。運動しても元気になれない、失敗してしまう人がいるのはのはこういう所にあるのでしょう。練習だったり、鍛錬だったりを継続してはじめて到達できる、理解できる感覚は確かに存在しているのです。 

あと、残り2周あたりでこの2本の柱の右側に痛みがでてきました。 
場所でいうと、おへその右下あたりです。体力の限界という訳でもないと思うので、私の体にある課題、問題点はここらあたりにあるのでしょう。 

当然ですが、体の問題点をおへその右下で感じているのであって、そこに問題があるわけではありません。今回のように右の肺と腎に緊張がでたときに、右胸から親指にかけて力みが生じその結果膝が痛くてはしれなかったというような話ですからね。人間の体と運動というのは多くの人が考えるよりもうちょっと掘りさげて考えないといけません。 

まぁ、私の場合は、これをうまく解決できればもうちょっと長く元気でいられるはずでしょうね。
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