幸せを感じる力
2016年04月28日
体の状態を自分で感じる力を感受性と私はいっています。
自律神経の働きが悪いという事は、感受性がにぶいということです。はじめて整体に来られた方などは、私に、
「体の感覚が鈍いですね。」
と言われると驚くようです。
鈍いなんていう、聞きようによっては侮蔑されているような事をいわれることに慣れていないのでしょう。
私はただ客観的に体の状態を説明しているだけです。
しかし、今の世の人たちは大切にされることになれてしまっているのでしょう。現実をストレートに表現されると腹をたてる人もいれば、ショックを受けるような人もいます。
ただ、これは整体を受けられた方にはたいてい納得していただけます。
どうしてかというと、
「ここは痛いはずなのに痛がっていないのですよ。」
という事を説明します。
そして、整体後に、
「この部分はさっきと変わっていませんか?」
と聞くと痛みを感じるようになります。
痛みをなくすことが治ることだと考える人には受け入れ難い考え方でしょうが、異常があるなら痛みを感じるのが正常です。
「転んで膝を擦りむいて血が出ているのに膝が痛くなかったら?」
これはやはりおかしいのです。
さて、この感受性ですが単純に痛みだけの問題ではありません。
感受性が鈍いと、
「幸せを感じる力も鈍くなる。」
という事がいえます。
感受性が鈍くなって幸せを感じることができない人がよくいうセリフに、
「食べることだけが楽しみなんです。」
というものがあります。
そんな人には、
「そんな人生で本当にいいのか?」
と考えなおしてみたほうがいいでしょう。
自律神経の働きが悪いと、嬉しい、楽しい、幸せというものもうまく感じることができなくなるのです。