ブログ「日々整体」

私が担う役割

今朝、整体という技術にたいして私が担う役割というのがあるだろうか?
なんていうことをぼんやり考えていました。技術を高めるという事はこれからも継続して取り組んでいくつもりです。しかし、正直にいって技術面で私が貢献できることなどないような気がしています。

整体という技術をまとめた野口晴哉氏にこんなエピソードがあったそうです。
まだ14だったか16歳ぐらいの事だった野口少年は、体に触れることでその人の余命がわかるという特技をもっていたそうです。

「あと1年です。」

というとその人は本当に1年後に亡くなったそうです。
何の予備知識もなく、勉強したわけでもなく、ただわかったのだとか。これはもう才能といっていいのではないでしょうか。そして、人の体のことに興味をもって、それからあれこれと勉強をはじめたのだとか。順番が普通の人とは全に反対ではないかと思います。

私はこの整体を学び始めて10年ほどたちますが、いまだに人の余命などわかりません。
もちろん、余命の少ない人であれば、それはわかるぐらいの自信はあります。しかし、1年後などという精度でわかるはずもありません。

そんな事を踏まえて考えると、いまある技術を深めてゆくという才能は私にはないのだろうと思えます。すると私ができることというと、何かを書いて残す事だろうかなんて思ったりします。

実は書くということに関しては整体より長い期間の付き合いがあります。
皮肉と毒舌が好きな私が何かを書いて残すなんていうのはちょっと問題があるかもしれませんけどね。

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人の生きる力ってなんだ?

今朝の京都新聞に、

『末期のがん入院と比較 在宅も寿命はほぼ同じ』

というものがありました。

簡単に説明すると、末期がんの方が入院した時と在宅で過ごした場合では、差がほとんどないという調査結果がでたそうです。2000人の方のデータに基づくものだそうですが、短期間でみた場合、在宅のほうが余命が長くなる傾向も数字から読み取れています。

そうだろうなぁと漠然と考えていた事ですが、改めてデータででてくるのは人の体についての理解や考え方が大きく間違えていないのだろうとうということでちょっと自信がでてきますね。


単純に考えてみてください。
末期がんでもう長くないということで病院で過ごしている人と、残りの時間を家庭で家族とともに過ごしている人とでは生きる力が全然違うとは思わないでしょうか?


「生きる力ってなんだ?」


ということについてはうまく説明する事が難しいですけどね。少なくとも点滴や薬を体にいれても生きる力が増大することはないのではないかと思います。

これは推測ではありますが、在宅での療養を選んだのは自らの意思だろうと思います。
それに対して入院というのは他人から強いられらものではないでしょうか。強いられたとういとちょっと角が立っているかもしれませんが、少なくとも自ら入院したいと思う人はあまりいないと思います。

人は自らの意思で行動を決めたときに生きる力が強くなるということは間違いないと思います。この事が、数字で表現されたといえないでしょうか。


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手技や療法は人で選ぶのがいいという話

「針がいいと聞いて鍼治療をやっていた。」
「漢方薬がいいと聞いてずっと飲んでいる。」


などという話は毎日ように伺います。この針がいいとか、漢方がいいという考え方はあまりおすすめしません。なぜかというと、針も漢方もその先生の技量によってきくかわるからです。

針でいうなら、肩こりに聞く針なんていういい方があります。
しかし、この表現はずれているといえます。同じ肩こりでも人によってその対処が違うのがあたりまえです。ですから、そこに針をうつとどうして効果があるのか?どのような変化が体に起こるのか?ということを踏まえて針を打っている先生と、わかっていない先生では同じ針でもまったく違う針だといえるでしょう。


漢方なんかでも、


「時間がかかるので1年は続けてください。」


なんていう話をよくききます。
しかし、私がしっている漢方の先生はたいてい1ヶ月、長くても3ヶ月もあればなんらかの成果を感じることができるようでした。漢方についての深い知識と経験があれば、漢方だってそれほど時間がかかるわけではありません。(残念ながらこの先生はもう亡くなられてしまったそうですが・・・。)


こんな事は車で考えれば当たり前のことです。
良い車を所有することができれば、運転が上達するわけではありません。一番早いF1マシンでも、それを操縦する技術が不足すればサーキットを1周することすらできないでしょう。でも、F1マシンを運転できるぐらいの技術をもったドライバーであれば、どのような車であっても自在に操ることができるのではないでしょうか。


「○○という療法がいい。」


のではなく、


「○○という先生がいい。」


そう言われるような先生を探すのがよいと思うのです。もちろんですが、私もそうあろうと切磋琢磨をしているわけです。
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