2012年10月30日
「子供の頃から、疲れやすく、眠気がとれない」
そんな相談を頂いて事例です。
検査をしても異常はないそうで、自律神経失調症と診断されたこともあるとのことでした。
さて、体の状態をみると冷え、不眠、食べ過ぎの3重苦な状態でした。
こういうとき、どこから手をつけるのか?を迷うときがあるのですが、まずは眠れるようにすることに重点をおいて整体を行いました。もちろん全て同時に改善してゆくことは大事です。しかし、一番の問題点はどこか?をつきとめて整体をおこなえば、すべてが一気にかわってくるからです。
その上で、生活において
・冷えをとるために足湯を毎日すること
・食べ過ぎているので食事を減らすこと
の2点を事を指示します。
そうやって整体をつづけると、一ヶ月ほどで眠りが改善しました。
すると予想どおり、冷えや食べ過ぎも解消されました。自律神経のバランスが乱れていたので、食欲がとまらなくなっていたようです。整体をはじめてから1.5ヶ月ほどで、体調に対する不安はなくなったとのことです。若い方だったのでよくなりはじめればいっきに体はよくなりました。約20年調子がおかしかったのが1.5ヶ月でかわることもあるのです。
さて、体調がよくなってから本人がこんな事をいっていました。
「食べ過ぎると確かに体がおかしくなりますね。」
「夜更かししていると駄目ですね。」
とても当たり前のことです。
こんな些細なことで・・・、と思うかもしれません。しかし、体がおかしい方はまず自分の生活に問題がないか考えることです。少なくとも20年も付き合うようなものではなかったのはおわかり頂けるのではないでしょうか。
2012年10月24日
眠っているのに不眠という事があります。
睡眠を時間ではかっているうちはこのことに気づけません。新聞で、ある研究機関が週に50時間眠るのがいいと発表している記事をみかけましたが、これはちょっとおかしいといえます。
週に50時間ということは1日7時間程度ということです。
ですが、実際に1日7時間も睡眠をとっている人はおそらくまれでしょう。
私自身も4~5時間程度のときが一番体調がいいように感じる。ということもありますが、実際に週に50時間も眠っている人の体の状態が理想的か?というとそんな事はまずありません。
眠りの状態とうのは、頭の固さをみればすぐにわかります。
よく眠れている人の頭に触ってみると、頭骨と頭皮が適度な緊張を保っています。つまり頭がちょうどよいはりと緊張感をもっていればよく眠れていると判断することができます。
眠れない人は、頭が堅く弾力がありません。その逆に頭がゆるくぶよぶよになっている人がいます。この状態の方は、眠りが浅いという状態です。
このように頭のゆるい方に
「眠れていますか?」
と質問すると、自信をもって
「7~8時間でよく眠れています。」
という返事をされる方がほとんどです。しかし、よく眠れているのであれば頭がゆるくなることはありません。
眠りは時間ではなくその質が大切です。
いくら長い時間眠っても、その眠りが浅ければ十分な睡眠がとれているとはいえないのです。ずっと夢をみていような浅い眠りでぐっすり眠ってすっきりおきれるということはありえません。
さて、頭のかたさの判断は、経験のないひといはちょっと難しいかもしれません。しかし、とりあえず眠りが深いかどうか?をてっとりばやく判断する方法があります。
それは夜中にトイレで目が覚めるか?
ということです。
深い眠りをしているときにトイレにいきたくなるということはありません。もし、トイレで1~数回起きるという方はいくら長時間眠ってもよい眠りはできていません。
2012年10月24日
「膠原病はどうにかなるのでしょうか?」
という質問を先日いただきました。
実は、自律神経を整える整体において膠原病とういのはもっとも効果的な対処といえます。なぜかとうと、
「膠原病は右の骨盤が下がる事によって起こる病気。」
だからです。
右の骨盤がさがるということは、副交感神経の働きが悪くなります。
膠原病といっても、いろいろあると考えてしまうかもしれませんが、根本的な原因は右腰が下がることです。ですから、まずは、
右の骨盤をあげる
これが、膠原病改善の肝になります。
2012年10月21日
骨盤は動くものです。
ところが、骨盤や背骨をプラモデルようにとらえている人が多いようです。そのため、
・開いている骨盤をしめる
・下がっている骨盤をあげる
ということをすると、体の不調がよくなると考えてしまっている人がいます。しかし、そんな単純なものではありません。そこで、基本的な部分を説明しておきましょう。
まず、食事についてです。
食べ過ぎると左の骨盤がひらきます。逆に、食事を減らすとしまります。ですから、いくら骨盤をしめたって、食生活で食べ過ぎていればすぐに開いてきます。
食べ過ぎには量の食べ過ぎの他に質の食べ過ぎというものがあります。
油物、チョコレートなどカロリーの高い物を食べ過ぎると右の骨盤が下がります。ですから骨盤をいくらあげても、間食ばかりしているような人は骨盤がすぐに下がります。
睡眠との関係でいくと、寝過ぎると開き、寝不足になると締まります。十分な睡眠をとっているという人の中には寝過ぎで骨盤が開いて体の調子を崩している人がすくなくなかったりします。
運動面でとらえると、運動不足だと開いてきまし、激しい運動をすると締まってきます。
右の骨盤だけでとらえると、右の骨盤は消化器、呼吸器との関連が深いため胃や肺に不調があると下がってきてしまいます。
これらは骨盤の動きを考える上での入り口だととらえるとよいでしょう。
そして骨盤には、理想的な位置があるというわけではありません。
というのは、人間の骨盤は朝になるとしまってきて、夜になると開いてきます。季節の変化で考えていくと冬になると締まってきますし、夏になると開いてきます。このように動きのある状態が理想的な状態といえます。
ですから、開いてしまって締まる動きがない、下がってしまって上がる動きがない。そういう状態が体の異常であるということがいえます。
2012年10月09日
頭が痛いという相談にこられた方の事例です。
頭痛の調整点は頸椎2番です。
ちょうど頭と首のつけ根に位置する骨の横に硬直があることがほとんどで、ここの骨を調整してあげるとたいていの頭痛はすぐに解消します。ところが、この方はそうではありませんでした。
「風邪っぽくなっていませんか?」
というと、
「3週間前から喉が痛かった。」
とのことでした。
平たくいってしまうと、風邪ひいて頭が痛いというわけです。風邪をひいているのですから頭が痛いのは当たり前です。
ただ、風邪の症状ができっているわけでなく、くすぶっている状態だったので風邪が抜けないという状態でした。
風邪は病気だから、病気をしないように気を付ける。
という一般的に考えられていますが、整体では全く違う考え方をします。
それは、
「風邪をひくと体はリフレッシュする。」
というものです。
ですから、上手に風邪を経過させてあげると体の不調が解消されます。耳なり、不安症、うつなどだって風邪を上手にひくとすっきりと解消される事が多いのです。
ですから、頭痛でこられた方の整体のポイントは
熱をだして風邪をひききってしまうこと
という1点だけです。
ちょっといい方を変えると、風邪をひけない状態になっているので、しっかり風邪をひける体にしてあげます。そうやって上手に風邪を経過させると頭痛などはすぐに解消されてしまうのです。
対処療法で、頭の痛みだけを抑えているからずっと痛みが取れないのです。