ブログ「日々整体」

骨盤の動きについて

骨盤は動くものです。
ところが、骨盤や背骨をプラモデルようにとらえている人が多いようです。そのため、

・開いている骨盤をしめる
・下がっている骨盤をあげる

ということをすると、体の不調がよくなると考えてしまっている人がいます。しかし、そんな単純なものではありません。そこで、基本的な部分を説明しておきましょう。

まず、食事についてです。
食べ過ぎると左の骨盤がひらきます。逆に、食事を減らすとしまります。ですから、いくら骨盤をしめたって、食生活で食べ過ぎていればすぐに開いてきます。

食べ過ぎには量の食べ過ぎの他に質の食べ過ぎというものがあります。
油物、チョコレートなどカロリーの高い物を食べ過ぎると右の骨盤が下がります。ですから骨盤をいくらあげても、間食ばかりしているような人は骨盤がすぐに下がります。

睡眠との関係でいくと、寝過ぎると開き、寝不足になると締まります。十分な睡眠をとっているという人の中には寝過ぎで骨盤が開いて体の調子を崩している人がすくなくなかったりします。

運動面でとらえると、運動不足だと開いてきまし、激しい運動をすると締まってきます。

右の骨盤だけでとらえると、右の骨盤は消化器、呼吸器との関連が深いため胃や肺に不調があると下がってきてしまいます。

これらは骨盤の動きを考える上での入り口だととらえるとよいでしょう。

そして骨盤には、理想的な位置があるというわけではありません。
というのは、人間の骨盤は朝になるとしまってきて、夜になると開いてきます。季節の変化で考えていくと冬になると締まってきますし、夏になると開いてきます。このように動きのある状態が理想的な状態といえます。

ですから、開いてしまって締まる動きがない、下がってしまって上がる動きがない。そういう状態が体の異常であるということがいえます。
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