ブログ「日々整体」

自律神経失調症と診断されたら知っておきたい真実

『自律神経失調症』という言葉を聞くと、どんなイメージを持ちますか?

自律神経のバランスが崩れるということで様々な症状が現れるとされていますが、その原因や治療法については意外と誤解をされていることが多いのです。例えば、ストレスや生活習慣の問題が指摘され、薬物や運動療法が推奨されます。しかし、整体師として体を観察してきた私には、この説明に大いに疑問を感じています。今回は、自律神経失調症に対する私の視点を、具体的な事例を交えながらお伝えしていきます。


まず第一に、ストレスに原因があると判断する医師の根拠が弱いということです。

医療機関に相談にいくと、一通りの検査が行われることでしょう。そして、その検査結果に明確な異常が見当たらないから、「ストレスが原因です。」という判断につながっているように思われます。


しかし、このような思考の展開はやや短絡的だとはいえないでしょうか。

このように考える理由は、医療機関が行っている検査では問題が見つけられないだけ、という可能性を排除しているからです。皆さんは医療が行っている検査が完璧あるいは万能だと考えているでしょうか?もし現在の検査技術ではわからない問題があったり、そもそもの医療の根本的な部分に誤った固定観念や考えがあったらと考えてみてください。


例えば、19世紀ごろまでは医療において瀉血という万能だと言われた治療法がありました。

病気になった時には、血が濁っているからその血を抜けば病気が治ると考えられていたのです。万能といわれるだけあって、経験の積み重ねからくる根拠があったのだろうと思いますが、血を抜いてしまうと体力が低下するなどの理由で、次第に行われなくなりました。現代の医療においても同様のことがないと言い切れるでしょうか。


第2に、私が自律神経失調症だと診断された方の体を観察すると必ず問題がみつかります。

たいていの場合、背骨の不調を原因として内臓の働きに何らかの問題が見られるのです。ただ、それがすぐさま命を落とすような大きな問題ではないために異常と判断されないようです。このような時、医療においては


「心の問題、考え方の問題である。」


と判断されることが多いように思います。

少し刺激的な表現をすると、


「命に直接関わることはないけれど、元気に快活な生活を送るのは難しい。」


という状態だということがいえます。

そして、医療においてはこのような状態を総称して自律神経失調症と診断しているように感じられます。


最後の指摘としては、ストレスが影響していると考える割には、そのストレスのチェックが不十分です。

医療は検査において客観的に判断のできる数値を重視します。しかし、ストレスの程度の評価に関すると突然、主観的で曖昧な判断に変わってしまうのです。確かに、どの程度のストレスを受けているかを数値で表現して、客観的な判断をすることは難しいのかもしれません。


具体的な事例を1つあげてみると、父親が亡くなられた直後にストレスチェックを受けた方が自律神経失調症だと診断されて私に相談にこられたことがあります。しかし、一時的な感情や状況が診断に影響を与えることがありますが、重大な出来事があったタイミングでは誰でも一時的にストレスが増大するのは当然のことです。このような一時的な状態をもとに診断を下すことには、大きな問題があると言えるでしょう。


人間は生きていれば様々なことに出くわします。

家族との別れもその中の一つですが、その時の悲しいという気持ちを薬物で消し去ってしまって本当によいのかということについてはよく考えてみることをおすすめます。この方は、そのことに疑問を感じたので私のところへ相談に来られたのです。このように医師のチェックはやはり万全ではないということは知っておくほうがよいでしょう。


自律神経失調症について、今回は3つのポイントをお話しました。

1つ目は、ストレスが原因とされる背景には検査技術に限界があること。2つ目は、自律神経失調症と診断された方の体には、実際には整体的な問題が存在すること。そして、3つ目は、ストレスチェックそのものの曖昧さについてです。


もちろん、医療の進歩は私たちの生活を豊かにしてきました。しかし、限界もあるため、私たち自身が異なる視点で体を観察し、理解を深めることが大切ではないでしょうか。


このような動画はほかにもいくつも投稿しています。

主に医療とは異なる視点、医師が見落としているものに注目しています。もし、よろしければ他の動画もご覧になってみてください。きっと健康的な生活を送るための助けになるはずです。


また、コメント欄でご自身の体験や疑問をシェアして頂けると嬉しいです。皆さんの声を参考により有益な情報をお届けできるように努めていきます。


体は神秘の宝箱、自律神経整体院でした。




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医療では語られない睡眠の話:整体師が教える自然な眠り

みなさんは睡眠についてどのように考えているでしょうか?
週に50時間眠らなくてはいけない、睡眠にたいして理想的な寝具、ふとんやまくらがある、一度寝ると朝まで目覚めてはいけない、などなど。多くの人が睡眠について、様々な蘊蓄やノウハウを聞いたことがあるでしょう。

睡眠不足は体に様々な不調をもたらします。
免疫の低下、記憶や集中力の低下、ストレスや不安、うつ病などのリスクを高めるなど、睡眠不足では健康的な生活ができなくなることはわかっています。しかし、どうしてこのようなことが起こるのか、実は、科学的には解明されていないのです。

はっきりとした答えがないにも関わらず、理想的な睡眠について語る人が大勢いることを不思議には思わないでしょうか。このような世の中の状態を踏まえて、今回は睡眠について私が知っていることをまとめてみようと思います。

アメリカのバージニア工科大学の名誉教授である、睡眠の歴史的背景を研究する第一人者であるロジャー・エクルヒが睡眠についての研究を発表しています。
その内容は、

産業革命前のイギリスやヨーロッパでは。睡眠が現在のように一度に連続してとられるものではなく「第一の睡眠」と「第二の睡眠」という2回の睡眠がありました。人々は、夕方に寝て、夜中に一度起きて、数時間の間、家事、読書、祈りをしたり、家族や友人と交流したりしたあと再び眠りにつくという習慣が一般的だったそうです。つまり、二度寝をするというのが当たり前の生活習慣だったのです。

この習慣に変化をもたらしたのが産業革命です。
生産性の向上のために昼に長時間働くようになり、電気による照明の普及で人の活動時間が長くなりました。その結果、一度に長時間寝る必要が生じたのです。

現在でも伝統的な生活を続ける地域ではこの二度寝の習慣が残っているそうです。
また、先進国で暮らす人でも、未開の地域で暮らすとやはり二度寝の生活習慣がはじまるそうです。そして、2度寝の生活習慣の方がより健康的である傾向もあるのだとか。

つまり、現代人の一度に長時間寝るという生活習慣は、必要性があるのでそうしているだけで、人間の本来の性質からははずれたものである可能性があるのです。人間の性質からはずれた生活習慣の結果、起こるのが不眠症であり、精神に関する病です。先進国で様々な精神に関する病気が増えてくる傾向があるのはこういうことが原因なのかもしれません。なお、この説は議論が続いている一方で、多くの専門家から支持を得ています。

整体においても、創始者である野口晴哉が睡眠について、

「夜に目が覚めた時には、一度、体を起こして再び眠くなったらもう一度寝るようにしなさい。」
「トイレで目が覚めるというのは、体が睡眠している状態ではないということです。人間の体は寝ているときにはトイレにいきたくならないようにできている。」

というようにその書籍で述べています。
夜中に目が覚めたら一度体を起こして、再び眠気がおとずれるのを待つようにという点において、ロジャー・エクルヒ名誉教授の研究内容と一致した見解をもっているといっていいかもしれません。

書いていて、ふと思い出したのは、

「都会の暮らしは辛いから田舎にいって農業をしたい。」

という人たちが一定の割合で存在していることです。
彼らは現代的な一度に長時間の眠りにうまく対応できないために、少し前の時代の2度寝の生活習慣を取り戻したいと本能的に思うのかもしれません。

もし、眠りについてあれこれと苦情を言われることがあればこの動画の内容を思い出してみるとよいでしょう。おそらくそれを言う人は、世界的に支持されているこのような学説があることすら知らないはずです。少なくともご自身の睡眠に対してダメ出しをする必要がないことを知るだけでも随分と気持ちが変わってくるのではないでしょうか。夜中に目が覚めるというのは当たり前のことで、異常でもなんでもないのです。

このような動画はほかにもいくつも投稿しています。
主に医療とは異なる視点、医師が見落としているものに注目しています。もし、よろしければ他の動画もご覧になってみてください。きっと健康的な生活を送るための助けになるはずです。

体は神秘の宝箱、自律神経整体院でした。
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