最近、腹をたてているという話
2017年09月30日
「そちらではどのような事をするのでしょうか?」
と電話がかかってくることがよくあります。
当然の疑問ではあるのですが、電話で答えられるような質問ではありません。馬鹿にしたような言い方になってしまうかもしれませんが、これは、
「足し算しかできない人に、因数分解について説明しろ。」
といわれているようなものです。
どうにか説明のしようがないかなぁと工夫を試みたことはありますが駄目ですね。なぜなら、このような質問をしてくる人は足し算の発想しかなく、掛け算とか割り算があるという事をまったくしらないし、知ろうともしないからです。そういう発想や考えができる人は、こんな質問を私に投げてきたりはしないのです。
世間で考えられている自律神経の働きには大きな問題があります。
たいていの場合、
「副交感神経の働きを高めて、自律神経のバランスを整えましょう。」
なんていう事がいろんな表現で書籍やウェブに書いてあるわけです。
この際もう一度はっきりここに書いておきたいと思うのですが、
『ストレス社会で、仕事や人間関係からくるストレスでリラックスできなくて、交感神経の緊張が強くなって、副交感神経がうまく働かないから深呼吸やリラックスできることをして副交換神経を高めましょう。』
こんな話を真に受けてるから駄目なのです。確かに嘘ではありませんよ。ただ、嘘ではないからといってそれが適切かというとそうでもないわけです。
例えば、10代の青年で将来はプロ野球選手になりたいと考えていたとしましょう。そんな青年に対して、
「夢は必ず叶うから、毎日一生懸命練習しなさい。」
とアドバイスをして意味があるでしょうか。
これでいいなら、全員がプロ野球選手になれてしまいます。ごく一部の才能をもった人間にはこの程度の言葉だけでも十分だったりしますけどね。ほとんどの青年にはまったく意味をなさない助言といえるでしょうし、私はこういうのは非常に無責任な発言だと感じます。世の中の自律神経に対する説明やうんちくは、これと同レベルで99%の人にはまったく役にたちません。
「わたしはネットであれこれ調べて自分の体が悪いのがどうしてか解明したんです。そちらでならきっと解決できると思ったのですが?」
なんていう電話がかかってきたら私は心底うんざりします。
「仕事でのストレスが原因で自律神経のバランスが乱れて体が辛いのです。」
という方がこられたら、
「じゃあ、仕事辞めればいいんじゃないですか。」
としか答えようがありません。
仕事や人間関係でのストレスが不調の本当の原因ならば、山奥にでもこもって自給自足しつつ、社会との関わりをなくしてしまえばすぐに解決します。わたしにツバをつけてもらってごまかすような事をやってないで、ちゃんと体の不調の原因と向き合わねばいけないはずなんですけどね。
そういえば最近、
「体がひどく辛いのです。仕事のストレスが原因だと思うので仕事を辞めようと思っているのですが?」
なんて相談にこられた方がいました。
私は、
「仕事もせずに引きこもっている人間が元気になるはずがなでしょう。本当に元気になりたいのなら一生懸命に仕事をしてください。」
と答えました。
すると次回の整体日時を予約して帰られたのですが、後日電話で取り消されました。多分、一生懸命に仕事をするのが嫌だったのでしょう。
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