ブログ「日々整体」

自分に適した体をつくる

高いレベルの整体技術を身につけようと思うとそれなりの体づくりというのを考えなければいけません。高いレベルの知識や理論をもっていてもそれが実践できるわけではありません。このあたりはスポーツといっしょと考えてもらうと良いでしょう。

柔道には、『理論の嘉納、実践の三船』という言葉があるようです。
嘉納というのは嘉納治五郎という人のことです。YAWARAというアニメにもなったマンガで猪熊滋悟郎のモデルになった人です。柔道理論は緻密で非常に理にかなったようなのですが、その実践においては三船久蔵という人の方が高い評価を受けていたのだとか。

まぁ、私は柔道はテレビでみて学生の頃の授業でちょっと体験したというぐらいなので、この評価がどれぐらい妥当なものなのかはわかりませんけどね。ただ、YouTubeで三船久蔵氏の柔道の乱取りの様子をみることができます。それを見ると実践の三船という言葉が生まれたのはこういうことか・・・、なんていう事がなんとなく実感できたりしますね。


さて、整体できる体づくりをしなくてはと本格的に取り組み始めたのは2年ぐらい前でしょうか。
ただ、走ったり、筋トレしたりということは一切やっていません。それらで得られる体は私が目指すようなものではなかったりします。ただ、いろいろやった中では自転車が一番理にかなっているなぁというは感じましたけどね。原付きバイクで15分のところを自転車で30~40分ぐらいかけて走っていると1~2ヶ月程度で体の様子がかわってきました。具体的にいうなら私の場合は非常に疲れにくくなりましたし、疲れてもすぐに疲れが抜けるようになりましたね。自転車が人気になるのはこういう事なのだろうとわかったような気になりました。

ただ、どんなにいいものでも間違える人は必ずいるものです。
一生懸命にペダルを踏んで、そのせいで体を痛めてしまうような人も現実にいたりします。その人は耳鳴りで相談にこられていますが、気を紛らわせようと一生懸命にペダルを踏んでいたそうですが、そのせいで耳鳴りの音が毎回大きくなっていました。そして「辞めろ!」といっても辞めませんでしたね。運動だってやり方を間違えれば体を壊すというのは知っておいて欲しいものです。

さて、整体をする上で私の体には欠点がありました。
わかりやすい言い方をすると、背中を柔らかく動かすという事ができていませんでした。その事に気がついたのは昨年の中頃だったでしょうか。そして、何をやればそれが変わるなぁというのをずっと探していたのです。そして、これはさらに以前から知っていた体操なのですが、それに取り組めばかわるのではないか?と、いうことに気がついたのが2月の中頃にはいってからです。

で、1ヶ月というか月に3回のセミナーのようなものに今月いってみたところ、体がかわったと感じたのはつい3日前だったりします。そして今日、鏡で自分の顔をみて、顔つきもずいぶん変わっているなぁと思えました。当然ですが、体の調子もすこぶるいいですし、気力も体力も充実している感触です。まぁ、私の場合は、あれこれやっていた取り組みで芽がでそうででなかったものが、この体操を機会にシュッと芽吹いたというような事なのでしょうけどね。ただ、この事で自分の技術がもしかしたら少し向上をしはじめるかもしれないなぁなんて考えいます。

この体操、非常にいいと私は思いますのでまた後日にこのブログで紹介をさせてもらいますね。
自分はどのような体になればいいのか?サラリーマンに向いた体、主婦に向いた体とうのは間違いなくあると私は思いますよ。
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少年老い易く学成り難しなんだけど・・・

普段えらそうなことばかりいっていますが、その内容自分自身でそれが完璧にできているかというと全くできていないというのが本当のところです。

何しろ、日々の生業としている整体だってまだまだ技術と知識がたりません。
私自身は自分に才能がないことを十二分に承知しているのであと30年ぐらい続けていれば、


「そこそこの技術は身についてそれなりに満足して死んでいけるだろう。」


なんて考えているわけです。
ところが、実際に整体にこられる人たちにしたらのっぴきならない事情を抱えていることもあったりするわけですから、


「あと30年ぐらい待ってもらえればきっとよくなるよ。」


というわけにもいきません。
それまで生存しているかどうか妖しいような人もいるわけですしね。


難しいのは整体という技術は勉強すれば向上するというようなものでもないということです。
むしろ勉強して頭でっかちになればなるほど下手になっていく傾向があります。結局のところは、一番の向上につながるのは毎日毎日たくさんの人の整体をすることで、これを繰り返してゆくことでしか技術も知識も向上してゆくことがなかったりします。


一時期は私もせっせと本読んだり勉強会にいったりしていたのです。
しかし、ある時期を境にそれを辞めてしまいました。かといって全く何もしないわけにはいきませんし、やりすぎても駄目だしちょうどいいバランスを捕ることに苦心していたりするわけです。ただ、こんな風に生活をしていると、


「時間を無駄にしているのではないか?もっと日々、己をたかめるためだけに時間を費やすべきではないのか!」


なんていう思いもたまに浮かんできたりして私なりに葛藤していることもあったりするのですけどね。

最後に、この記事は『運動の効果』というタイトルで書き始めてみたのです。
しかし、途中からというかはじめからまったく違う方向に文章が向かってしまい見当違いの内容になってしまったということだけ付け加えておこうと思います。
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五行の話 その1

実は私自身は五行というのをあまり意識したことがありません。
生きるということを考える上で非常に重要な考え方です。しかし、おそらくは意識する必要がなかったというより、意識するほどの実力がなかったという方がより正確な表現だと思います。

五行というのは、世の中の現象を月、火、水、木、金で表現されるものです。
それぞれを内臓の働きに置き換えると、人間の体の働きを理解するのを助けてくれます。

火→土→金
↑     ↓  
木 ← 水

このような表現で円になってぐるぐぐるまわっている図を見たことがある人も多いことでしょう。
これを内臓に置き換えてみると、


火 → 心臓
土 → 脾臓
金 → 肺
水 → 腎臓
木 → 肝臓


ということになります。

心臓→脾臓→肺
↑       ↓   
肝臓 ← 腎臓


こういう図から考えると、心臓の働きが脾臓の働きを高め、脾臓の働きが肺の働き高め、肺の働きが腎臓の働きを高め、・・・、というように考えることができます。そして、実際に整体しているとまったくそのとおりだなぁと感じる事が少なくありません。


さて、私はこれまで腎臓の働きに注目して整体することが常でした。
言い換えれば腎臓から善循環をはじめることで体の働きを整えようとしてきたわけです。別に意識してそうしていたわけではないのですが、どうしても腎臓の働きが落ちている人が圧倒的に多かったのです。しかし、去年ぐらいからその傾向がかわってきました。

これは腎臓の働きが落ちている方はみな元気になってしまったということでもあります。
しかし、肺の働きが落ちている方だけ妙に時間がかかるということに気がついてしまいました。なんでかなぁと考えていた時にふと五行の事を思い出して見直してみたら、


「腎臓から肺というのは一番遠い。」


というわけです。
そこで最近は肺の働きを中心に体をみるように変わってきてしまいました。もちろん、腎からスタートした方がいいと思える方にはそのようにしていますけどね。ただ、当院に相談にこられる人たちの傾向がちょっとかわってきたこともあると思うのですが、腎に注目するより肺に注目した方がいいと思われる人が圧倒的に増えてきているように思えます。

で、ここまで書いてきがついたのは、


「あの人と、あの人は心臓からスタートした方がよかったかもしれない。」


という事だったりします。
なお、これは五行の相生という関係に基づいての考え方です。どちらかというと活性化するときの関係ですね。それと違って相克という関係もあります。それについては次回にまとめてみようと思います。


ちなみに、西洋の錬金術の考え方に火、水、土、風というの似ているように感じますがまったく違う原点から来ているとは思えますね。私の理解が浅いからかもしれませんが、似て非なるものだと思えます。
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体はとっても難しいという話

ある体操の記事をみていたのですが、


「免疫力があがる。」
「脳内ホルモンが増えてストレス解消される。」


などと書いてありました。
嘘をいっているわけなのではないでしょう。しかし、このように言い切ってしまうと胡散臭く感じてしまいます。免疫力が高い状態がどのような状態なのか?脳内ホルモンが増えてストレスが解消されるとはどういう状態を差しているのか?


「そこをちゃんと説明してくれよ。」


と私などは思うのです。
体や健康にまつわる記事は、PRしたいという気持ちが強すぎることが多いのではないでしょうか。否定のできない、都合のいい宣伝文句がつらなった文章をみても胡散臭いと感じてしまうだけだったりします。


「じゃあ、お前はどうなんだ?」


と言われると、返す言葉もないという点がある意味絶望的かもしれませんね。


ただ、ちゃんと科学的交渉を経てわかっていることだけで体の事を語るのはあまりにも理解不足だと思えます。お医者さんのやり方でも、私がみてすぐさま間違いであったりやり方がまずいというような事でも、それが当然で正しいやり方だみたいなことになっていることもすくなくありません。


前回紹介した「なにかの中毒ではないか?」という問題についてなど典型的なものでしょう。
お医者さんは、検査でも異常がみつけられなかったので精神的なものだろうということで心療内科に2週間入院していました。そして、退院後も、睡眠導入剤と安定剤を飲んでいたのです。


しかし、私からみると肺の機能が落ちてしまっているのです。
そんな状態の人に睡眠導入剤と安定剤なんて飲ませたらますます肺の働きが悪くなります。その結果が、日常の生活がままならなくなるだけでなく、眠ることもできない、そして体を起こすこともできないというどうしようもない状態になっていました。これは整体で心肺機能を高めてあげると、すぐに元気になってくることからみてほぼ間違いないと思えるのですけどね。

結局のところ、今の医学では、


「心肺機能に問題がある。」


というのは検査にひっかかってこない事が多いのです。
ただ動悸が起こっているだけなのに、パニック扱いされてしまっている人が私のところへ次から次から相談にくるわけですから・・・。


さて、途中から大きくテーマがずれてしまいました。
結局のところ、人間の体を理解するというのは非常に難解で、現時点でわかったような事をいっている人がいたらたぶん嘘をいってしまっているのだろうと。で、



「じゃあ、お前はどうなんだ?」



と、問われると、そういうつもりはないがやっぱりわかったつもりで偉そうな事をいってしまっているのかもしれないといつも反省してしますと答えるしかなわいようです。



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なにかの中毒?

「美容院で白髪染めを頼んだら、頭皮がぴりぴりしてその後手足がしびれてきた。」


という内容を覚えている方はおられるでしょうか?
医師に相談しても、原因はわからずじまいで私のところに相談にこられたという内容でした。私がみたところ、手足のしびれは頚椎に異常があるというはすぐにわかって解消しました。

しかし、この話には最悪といっていい後日の話ができてしまいました。
先に述べた通り白髪染めがどう影響して、頚椎に異常が起こったかということについては、


「どういうことかわからないけどそういうこともあるかもしれないなぁ。」


という程度の認識でした。
そもそも、白髪染めがどういう薬品をつかっているのかは私にはわかりません。そして、その薬品の名称をしっていてもそれが体にどう影響するかなんていうことにいたっては想像もできません。そもそも、他の人にはほぼ影響がないようですから使われているわけですしね。


正月があけて2月になってからやってこられたのですが、ずいぶんと痩せておられました。
話を聞くと2週間程度入院していたそうです。まったく眠れない、昼間もまともに行動できないというとんでもないことになっていたそうです。様子があまりにもおかしいということで、家族が病院で診察をするように強くすすめられたのですが、原因がわからず2週間ほど入院していたそうです。しかし、体の調子はまったくといっていいほどよくはなっていませんでした。


久々にやってこられたときには、泣きながらこれまでの経過を話されていました。
医者の検査では体に悪いところはないという診断だったので、家族には、


「自分の体を治して元気になろうという気持ちを持たないからずっと寝たきりになっているのだ。」


というような事をいわれていたそうです。
病院の検査が万能であればこのような事はおこらないのですが、ひっかかってこない体の問題というのは少なからず存在しているというのは多くの人に知っておいてもらいたいと思います。


体の様子をみると右側の肺がまともに動いていませんでした。
息苦しさや動悸、胸がつまった感じはつきまとっていて医師にもそのような相談はしていたそうです。しかし、呼吸がとまっているというわけでもなく心臓の働きにも検査の上では問題がないという診断だったようです。私自身の表現では、動いていないとなりますが、実際に呼吸がとまっているわけではありませんし、具体的にどうなっているかというのはなかなか説明が難しいところかもしれません。

肺がこのような状態ですと、息苦しい、胸がつまった感じ、首や肩がこる、耳鳴りがする、頭痛がする、目がしょぼつく、逆まつげ、歯ぎしりなど違和感や異常を感じる場所が人によって異なりますので適切に判断するのは難しいかもしれません。漢方風にいうなら、呼吸器の経絡にそったところになんらかの異常がでるとみてよいでしょう。


整体で肺の動きを整えてあげると苦しさはすぐに和らいできたといっていました。
ここ何日かまったく眠れていなかったそうですが、その後の数日間も眠れるようにはなったそうです。ただ、まだこの時点でもどうして肺の働きがわるくなっていたのかがわかりませんでした。


今から思うと、どうして頚椎に異常が起こったかをもう少し掘り下げてみるべきでした。
正直なところ、このような状態になっているのをみて気がついた事ですので、数ヶ月前の私が、そのあたりを掘り下げてみて考えてみたところで何か変えることができたのかというとちょっと怪しいかもしれません。しかし、人の体を見るということはその人の人生に少なくない影響をあたえることがあります。原因がはっきりとしない場合はもっと慎重になるべきだったと強く反省しています。


さて、最初に述べたようにご本人は、白髪染めが原因でおかしくなったのかもしれないと考えられています。


「頭がピリピリする。」


と美容師に告げた時の美容師の慌てようがとても印象に残っているのだとか・・・。

経皮毒という言葉があります。
皮膚から毒を吸収してしまってそれが体を壊すというようなものです。概念としてはなくはないですが、皮膚から毒が侵入して体を壊すというのは考えにくいそうです。猛毒を持つキングコブラの毒が皮膚についてもすぐに拭いてまえば問題は起こらないというのを実際にテレビで見たこともあります。そして、以前にはこの言葉を謳い文句に他社メーカの製品が毒であるとというPRをしていた会社は警察から摘発を受けたこともあるそうです。

私も本人の話をきいていると、そうなのだろうと思っていました。
そこで、毒が原因かと思って、解毒の手当をもう一度調べてみました。すると、やはりなんらかの毒に当たったと考えるのが正解なのではないかと思えました。落ち着いて考えてみるとふぐの毒に当たったときにも同じような事が起こるように思います。ですから、なにか中毒するようなものを食べたのかもしれません。
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