治療のジレンマ: コロナ後遺症と整体による自然回復
2024年01月25日
新聞を読んでいると定期的にコロナの後遺症についての記事をみかけます。
その後遺症について整体師として意見を述べてみたいと思います。最初に念押ししておかないといけないのは、これは整体師としての意見であるということです。整体など医学的根拠がないという批判を稀に受けるのですが、整体は医学とはその起源から発展そして現状に至る過程が全く異なります。つまり整体とは医学とは全く違う知識体系であり、整体の知識を医学にあてはめて理解するという考えがそもそも根本的に誤っているといってよいでしょう。例えるなら、日本語とその文化について、英語で考えるというようなものでしょうか。ですから、医師や医学とは違う側面の考えに触れてみたいという人にとっては有益なものだといえるでしょう。
まず、整体において、風邪は治す必要のある病気ではありません。
実は、風邪は病気という言葉すら当てはまらない特定の状態です。整体で使われる専門用語は難しいため、より理解しやすい言葉を選んで説明します。整体において風邪は、体に溜まった疲労と老廃物を体の外に排泄する作業を行っている状態です。ですから、風邪というのは体にとってはリフレッシュするためのものなのです。また、健康な人であれば年に1回ぐらいは風邪をひくものだという認識をもつとよいでしょう。生きて生活をしていれば、疲労や老廃物は必ず溜まっていくものだからです。逆側の視点から考えると、不摂生な生活をする人や自己管理が不十分な人は、体の弱い人、何かしらの問題を抱えている人は、疲労と老廃物を貯めやすいために頻繁に風邪をひくということが言えます。
もちろん、寒い日に裸で活動して体を冷やしてしまうという風邪の引き方をすることもあるでしょう。
この場合は体温が下がり、それに伴って低下した免疫力を向上させるために発熱しているといえます。この場合は、先述した風邪とはまた違ったことが体に起こっているということになります。全部をまとめて風邪と表現されているせいで全て同じものだと考えてしまう傾向がありますが、整体においては常に体に何かが起こっているのかに注目をして判断をします。それは熱がでているからとか、咳が止まらないからという症状から考えるのではなく、なぜ熱がでているのか、そしてなぜ咳をしているのかということに重点を置いて考えているのです。
医学では、インフルエンザやコロナのようにウイルスが原因の場合は通常の風邪と違うものと考えられる傾向があります。ウイルスによる病気は高熱がでる傾向がありますし、医学においての判断はその症状に重点を置かれているのでそのような考えになるのではないでしょうか。
しかし、整体的な知見から述べると、通常の風邪とウイルスによる風邪は同じものと考えて差し支えがありません。疲労と老廃物が溜まったときに、体はウイルスの活動を利用して排泄活動を行いリフレッシュを行うのです。近年は、過剰な風邪予防が行われているせいで風邪をひくことが難しくなっています。それはつまり、リフレッシュが行いにくくなっているということを意味します。そのためインフルエンザやコロナといった強力なウイルスの活動を利用しなくてはいけなくなっているのではないかと推測しています。
私の整体の師は、
「ガンになるのは風邪をひかない人ですよ。」
とよく口にしていました。
人の体に風邪によるリフレッシュが適切に行われていれば重い病気にかかることなどないということをわかりやすく説明するためにこのような表現をしていたのでしょう。
それで、コロナウイルス治療の後遺症についてです。
おそらく治療に使われる薬物が強力すぎることが原因なのではないかと考えています。コロナウイルスのワクチンを接種した人や治療をおこなった人の体を観察すると、明らかに風邪をひけなくなっている状態の人を何人も見ています。どういうことかという、熱や咳の治療を行った結果、熱を出せなくなり、咳をすることもできない状態になっているということです。
具体的には、のどの働きに問題が起こっていますから、呼吸が浅くなってその結果様々な問題が起こっているようだと観ています。ちなみに、大雑把な判断だと、前者は、のどの上部にしこりができてめまいや頭痛、後者の方は、のどの下部にしこりができて動悸、肩や腕の痛みなどが起こっているケースが多いかもしれません。
この状態を解消しようと思うと、風邪をひかなくてはいけません。
先に述べた通り、風邪というのはリフレッシュです。そして健康な体とは定期的に風邪をひいてリフレッシュする力がある状態であるということがいえます。しかし、ここで矛盾が生じているのです。コロナの治療で風邪をひけない状態にすることで治したということになっているからです。
ここに至って、重要な結論に達します。
現代の医学治療によって、人々は風邪を引く自然な能力を失いつつあるのです。これは非常に深刻な問題であり、整体の視点から見ると、本来ならば風邪を引いて自然に回復するはずの状態が、治療によって逆に阻害されているという状況です。要するに、
「風邪を引けば治るはずだが、風邪を引けないために回復ができない」
というジレンマに直面しているのです。
このような状況に陥っている人々にとって、医学的治療だけではなく、整体によるアプローチが非常に重要になります。私の経験上、整体は体が自然に持つ回復力を取り戻すための一助となることが多く、このような状態に陥っている人々に対しては、「一度整体を受けてみてください」と心からお勧めします。ご自身の体が何を必要としているか、そしてどのように回復へと導くかについて、具体的なアドバイスを提供することができるでしょう。
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