整体師が解説する腰と膝の痛み:体と内臓の深い関係
つまずいて転んで膝を擦りむいたとき、痛みを感じて血が流れる様子を想像してみてください。怪我をしたら痛みを感じるのは当然のことで、手当てをすれば数日で痛みも消えて治ります。この流れに疑問を感じる人はほとんどいないでしょう。
では、腰や膝の痛みの場合はどうでしょう?
よく「どうすれば痛みがなくなりますか?」と尋ねられます。擦り傷のように血が出ていれば対処法は明確ですが、腰や膝の痛みは血が出ているわけではありません。その原因を突き止めるのは難しく、外科では「軟骨がすり減っている」「姿勢が悪い」「足の長さが違う」といった指摘を受けることが多いでしょう。
しかし、整体師の私から見れば、これらの指摘はほぼすべて的外れだと言わざるを得ません。今回は、腰と膝の痛みに対する整体的な考え方をお話しします。
整体においては、体の動きと内臓の動きを関連づけて考えます。
まず、腰の動きと働きは心臓に深く関わっています。「腰を据える」「腰を入れる」などという表現があるのは、人間の活動において心臓の働きがすべての基盤になるからです。この体の基盤に問題が生じたときに腰痛が起こるのです。つまり、スムーズに心臓が鼓動を打つことができない状態なのです。ただ、ほとんどの場合は単に疲れが溜まっている可能性が高いといえます。簡単な言葉で表現すると単なる不摂生です。ですから、腰に痛みを感じるときにはまずは十分な休養をとることを考えるとよいでしょう。身動きが1つもできないひどいぎっくり腰でも、通常は数週間から数ヶ月の安静で回復します。
かつて、
「主婦は休めない。」
と、私に訴えた人がいましたが、命をすり減らしてまで家事に専念する必要があるのか考えてみてください。残りの人生は数年から数十年はあるでしょう、その期間、充実した生活をおくるために1~2ヶ月の休養が必要なのかもしれません。
そして、膝の動きは腎臓の働きを反映しています。
スクワット運動が健康によいと言われるのは、膝を動かすことで腎臓の働きが高まるからだと考えられます。
膝に痛みが出ている場合、「軟骨がすり減っている。」「年のせい。」という診断を受けることが多いようです。そのため痛みだけを取り除く治療をすすめられることが多いようです。
しかし、整体師の視点から指摘させてもらうと、少し無理がある治療方針だと感じられます。膝と腎臓の関連についての知識があれば、薬の副作用、食べ過ぎや飲み過ぎなどがその原因であるかもと自身の生活を振り返ってみることもできます。
近年は、腰や膝の痛みに対して、人工関節をいれる手術をしている方に出会う機会が増えてきました。この治療は一度行うと元に戻すことができない治療法ですから、勧められたときにはよく考えて判断するようにしてください。もし私に相談した場合、答えは99.9%「辞めといたほうがいいですよ。」と助言をしますので参考にしてください。
なお、今回の考え方ですが、五行思想を知っていればある程度の理解を深めることができます。五行とは人間の体の機能を五つの系統に分類して説明したものです。もし興味がわいた方がおられたら、調べてみるとよいでしょう。
今回の内容は多くの人にとっては突飛すぎて理解できない、あるいは拒絶してしまう人も多いかもしれません。医療は素晴らしい技術を持っていますが、腰や膝の痛みに関しては整体から見ると別の視点があるのも事実です。先に紹介したような一発逆転の一か八かみたいなことをやるのであれば、まずはホームページからメールでご相談を頂ければと思います。
このような動画はほかにもいくつも投稿しています。
主に医療とは異なる視点、医師が見落としているものに注目しています。もし、よろしければ他の動画もご覧になってみてください。きっと健康的な生活を送るための助けになるはずです。
体は神秘の宝箱、自律神経整体院でした。