LGBTとか性同一性障害の話
2022年06月24日
まずはこちらの動画をご覧ください。
音がでるから注意してくださいね。
男性とそのとなりで若い女性が踊っています。
女性はPCで作られたものだということはすぐにわかることでしょう。それで男性と女性が全く同じ動きをしているのですが、これはモーションキャプチャというものを利用しているからです。男性が着ている全身タイツのようなものは特殊な装置で、男性の動きをコンピュータに取り込んで、そうやって取り込んだデータを使って架空の女性を動かしている訳です。数億円以上もする装置だと思っていたのですが、YouTuberが扱っているのをみるとかなり低価格になってきているみたいですね。
男性は女性っぽい動作をしています。
それは隣の女性の動きをみれば理解できるのではないでしょうか。最近は男女平等という事で、こういう事を言うと批判される事があるみたいですが、これがいわゆる
『男性らしさ、女性らしさ。』
というものの正体です。
ダンスという事もあって女性らしさが強めに表現されていますので、若い女性なんかだと、
「可愛い子ぶって。」
みたいな反発心が生まれたりするのかなと思ったりもします。ただ、私には理解できない領域の話になります。
余計かもしれませんが、たぶん女性のプロのダンサーのモーションデータと一緒に踊っているものもあるので、そちらも見てもらうとこの男性の動きがちょっとオーバーなことがわかるかもしれません。
さて、これがどういう事なのかを、一言で言ってしまうと、
「男性と女性では重心が異なっているという事です。」
性の違い体の違いは重心移動に差になって現れます。
なよなよしているようにみえる男性は女性の重心の動かし方をしているという事です。
それで、面白い点は男性が女性の重心で生活をしているとどうなるかというと、感性も女性に寄ってゆくということです。女性っぽい感情の動きや感覚をもつ男性を見たことがあると思いますけど、頭の中のフリでやっているのではなく本当にそういう感性をしている訳です。
だから、動画で紹介した男性は女性と会話をするとその女性の気持ちがよくわかるはずです。もしかしたら、
「男性として見ることができない。」
なんて言われて女性にフラれてしまう事が多いかも知れません。
本当にゲイである可能性もあると思うので余計な心配かもしれませんが・・・。まぁ、これぐらい巧みに踊れる人であればスイッチを切り替えるみたいに女性の重心になったり、男性の重心に戻したりもできて、状況に応じてうまく立ち回れるかもしれませんけどね。でも、ほとんどの人はそんなに簡単に体の重心を変える事ができませんから、たいていは、
「体の性と感覚の性が一致しない。」
と悩む事になる訳です。
同性愛なんていうのは、根本的には全く同じ問題でしょう。
もし、ダンスでは今ひとつピンとこないようであれば、歌舞伎の女形に置き換えて考えるとよいかもしれません。女形の役者は、子供の頃から女性の重心で生活を送る事で役者としての実力を身につけているはずです。
ちなみに、野口晴哉師の著書には重心を変える実験をしたところ、
『男性なのに胸がふくらんできた。』
という記述が残っています。
重心の違いというのは、それぐらい体に大きな影響を与えている訳です。だから、スタイルに自信がないという女性は女性としての所作を身につけると体になにかしらの変化が起こる可能性がありますね。無茶なダイエットや運動に励むよりよほど効果も成果もあがりやすいと思います。
こういう事を知っていると、体と感覚の性の不一致や同性愛で悩んでいる方にはちょっとした光明が見えるのではないでしょうか。
おそらくはすべて心の問題として気って捨てられてしまって、どうにも対処のしようがなくなっているでしょうけど、そういう問題ではないと考えた方が正解に近いと私は思います。
なお、女性の重心を男性に変えて性器が生えてくるなんて事はないとは思います。
男性器の成り立ちは母親の母体の中での出来事ですので生まれてしまってからではもう遅いという事なのでしょう。ただ、体つきの変化ぐらいは重心が変われば実際に起こるようで、街を歩いているとおっさんとしか思えないような体格と動作で行動している女性を見ることは珍しくありませんね。
さて、性の感覚と体が不一致を起こすのは頸椎6,7番に問題があるというのが正解のようです。だから、これらの骨の状態を正せば改善されることがあるのではないかと考えています。
ただ、仮に男性が内面に女性的なところがあってそれが生きていく上でのメリットになる事も少なくないと思うのです。
例えばこの男性は内面に女性的な部分があるからこのように踊れるわけですから。体が変わると物事の感じ方や捉え方が変わってしまう可能性があり、芸術面において才能を発揮をしているような人であればその才能を失うような事になるかもしれません。才能というのは、実は体にある種の問題があって、その影響で発揮されているなんていう事も珍しくありません。もし悩んでいるからといっても、それが本当に問題なのか、もしかしたらそれは個性でそれで得られているメリットもあるのではないかをよく考えてみたらよいと思います。