ブログ「日々整体」

調子の波のお話

暑い日に、犬とか猫をみていると涼しいところで休んでいます。
気温が高いということは、生き物とにとっては過酷だということですから、おそらこれが生き物としての本来の姿といえそうです。

ところが、

「暑い日中でも元気にして活動していなければならない。」

どうもそんな事を思っている人が少なからずいます。

どうも人という生き物は、他の生物に比べて暑さに対する耐性が高いので、そこを活用して狩りをしていたという時期もあったそうです。農耕なんかがはじまる前のことですけどね。30度を超えるような日の日中に無理をして体を壊すというのとは全く意味が違います。

また、人間の体には低長期と好調期というのがあります。
単純に、調子の悪いときと良い時のことです。バイオリズムとかいう言い方をする人がいますね。人間の体は好調と低調がだいたい一定の周期で交互にやってきます。

ですから、好調の時にはせっせいと活動して、低調のときはゆっくり活動するのが体にはよいのです。1年間、365日ずっと絶好調でいるという発想はちょっと変だと思うほうがいいでしょう。

食べ物や運動だって、気温や調子の波に合わせて考えるのが当然といえますね。



関連カテゴリー< ブログ

自律神経失調症と眠りの関係

良い眠りができていれば体を壊すことがありません。
ですから、体の調子が悪いということは眠りが悪いという事になります。ただ、良い眠りはなにか?ということをほとんどの人がわかっていません。

1日7時間半以上、1週間に50時間以上眠るのがよいとすることが多いようです。
しかし、実際にそれだけの睡眠時間を確保している人の自律神経の状態を確認すると、とてもよい状態とはいえません。

睡眠の状態を自律神経の働きから確認する方法は簡単です。
頭に触れてみるとすぐにわかります。理想的な睡眠ができている人の頭は適度な緊張感があります。

悪い眠りには二通りのケースがあります。
1つは、眠りが浅いケースです。ずっと夢をみている、いくら寝ても疲れが取れないなどという場合です。こんな方の頭にふれてみると、ピンと張り詰めてとても固い状態です。頭が緊張しすぎているといえばわかりやすいでしょうか。

もう1つは、眠りすぎのケースです。
眠り過ぎている人は頭の皮膚が指でつまめるぐらいゆるくなっています。眠りは長ければ長いほどいいと考えている人が多いですが、長く眠り過ぎている人は、『あたまがゆるく』なってきます。こんな状態になると、いくら寝ても眠さが取れなかったり、やる気や気力がわいてこないようになります。、もちろん頭がゆるいのですから、頭の回転も悪くなります。ちなみに、よく言われる1日7時間半以上眠っているとたいてい頭がゆるくなってきます。

自律神経の働きがよい人の頭は、適度な緊張感があります。
固くなりすぎても、ゆるくなりすぎてもいけないということです。自律神経の状態がよく、頭に適度の緊張があると1日4~6時間程度の睡眠時間で十分になります。7時間以上眠っていると、たいてい頭がゆるくなってきます。7時間も眠らなければいけないというのは、自律神経の働きがすでに悪くなっていると考える方がよいでしょう。

余談ですが、整体で体が整ってくると、

「眠れなくなった。」

と言い出す人がたまにいます。どうしてそう思うのかと聞いてみると、朝5時に目が覚めるようになったというのです。しかし、これはよい眠りができるようになったせいです。短い時間で深く眠るようになったので必要な睡眠時間が短くなったのです。

健康で元気な人は短時間の眠りですっきりと疲れがぬけます。それに対してバランスが乱れている人は、だらだらと長く眠るようになったり、寝てもトイレなどで目が覚めて何回も寝直すようになります。

体の状態は、同じ人でも季節や疲れ具合によって異なります。
それら様々な状態の人の平均をとった目安などはほとんど参考にならないと考えるべきでしょう。体の状態がかわれば、理想的な生活のリズムは変化するのがあたりまえです。7時間半眠らなければならないとか思い込んでいると、それだけで体を壊します。

「5時に起きてもすることがない。」

と言って寝なおしている人は体を自ら壊しているようなものです。
必要以上にの眠りは自律神経の働きは悪くするからです。私であれば5時に目が覚めるのなら有意義に時間が使えるようると喜ぶところです。体は活動できる状態で目が覚めたのですから、それを無視してはいけません。自律神経の状態の良い人と悪い人では生活のリズムがかわってくるのは当たり前なのです。本来は、体の状態にあわせて活動するのが自然だからです。


最後に、眠りが悪くなる原因について説明します。


「眠りが悪くなるのは、原因は交感神経の働きが悪くなることです。」

ほとんどの人は逆だと思うことでしょう。そこで、二人の人間の生活をモデルに考えてみてください。

Aさんは、趣味として山登りやスポーツをしています。体を動かして汗をかくことで、交感神経の働きが高まりますから日々元気に、健康に生活できるようになります。

一方、Bさんは、仕事や学校にいかず、ずっと家の中にとじこもってテレビをみて、3食きっちり食べて、さらに間食もして、趣味といえばパソコンのインターネットとゲームという生活です。

Aさんは精力的に、体を動かしていますから、交感神経の働きがよく元気ハツラツです。
一方の、Bさんはリラックスに満ちあふれているといえます。ストレスなど皆無といっていいでしょう。完全に副交感神経優位な状態です。

AさんとBさんでは、どちらの方がよい眠りができるでしょうか?
聞くまでもないと思ったのですが、念のために、整体にこられた方10人ぐらいに質問してみました。すると全員が、

「Aさんの方がよい眠りができると思う。」

と答えました。
どうやらたいていの方は感覚的にはわかっているようです。交感神経の働きがよい生活をしている方が深い良い眠りができるということです。交感神経の働きがよくなれば、副交感神経の働きもたかまってくるので当たり前なのですけどね。

眠りの状態を確認するときは頭のかたさを見るのが良いと説明しました。
これは、実は頭だけではありません。体の状態、生活にすべてにもいえることです。

つまり、

「緊張しすぎても駄目だし、リラックスしすぎても駄目。」

ということです。

自律神経のバランスが乱れて眠りが悪くなったとき、体がゆるみすぎである事が圧倒的に多い傾向があります。つまり交感神経の働きが悪いのが原因です。それにもかかわらず、

「眠れないのは副交感神経の働きが悪いからだ。」

ということで、まったく逆の対処をしてしまっている人がほとんどです。

息を吐いてばかりで、吸うことを考えなければ息苦しくなります。
昼間、元気に活動できる状態でなければ、よい眠りができるようにならないのは当たり前のことです。リラックスすることと、緊張することが、ともにうまくできなければうまく眠ることができなくなってくるのです。



関連カテゴリー< 自律神経失調症

究極の呼吸法

「どうすれば健康でいられますか?」

よく頂く質問です。
しかし、一言で答えるわけにはいかない質問です。なぜかというと、体を健康にたもつためには、

「心穏やかに呼吸を乱さすに生活すること。」

というのが、必要になってくるからです。

呼吸法をみにつけるとよいなんていう話は誰でも聞いたことがあるでしょう。
日本人(もしかしたらアジア?)に特有の、丹田まで息を吸い込むという深い呼吸をしていると心が落ち着いてきます。つまり、その状態をずっと保っていると体のバランスが乱れるということがなくなります。

もうちょっと説明しておくと、1息4脈というのが理想てきな状態です。
体にどのような問題があっても、1息4脈であればほっておいて大丈夫です。それが、5脈とか3脈という具合に乱れていると見た目や検査に問題がなくても非常に危険な状態という事がいえます。

これを踏まえて考えると、をきらせるような事、例えば運動などもってのほかです。
人間の一生において心臓が鼓動できる回数はほぼ決まっているという話もあります。ですから、鼓動を早めるような運動などすると結果的に寿命を縮めるわけです。

当然、怒ったり、驚いたりというのもご法度になります。のような感情の動きは、呼吸と脈のバランスを乱すからです。そして、バランスを見だすのは他の感情でも同じです。喜んだり、悲しんだりといったことまで呼吸と脈のバランスを乱す原因となります。

ですから、健康を保つ究極の方法とは、

体を激しく動かさない。驚いたり、怒ったり、悲しんだり、喜んだりという、驚いたりしない。
そうやって心穏やかに暮らしてゆくこと。

ということがいえます。

人里離れた山奥で暮らしたり、お寺にこもって修行にはげむような生活がよいというのならこういうのもよいかもしれません。でも、人間らしさというのは、

泣いたり、笑ったり、友達や家族と喜びあったり、腹がたったら憂さ晴らしに酒飲んだり、自動販売機を蹴飛ばして足を怪我してみたりと、そういうところにあるのではないかと私は思います。そういう人間らしさを捨てて得た健康にどのような価値を見出すかは、ちょいと考えてみる必要があるといえるのではないでしょうか。

興味本位や気分転換に、「○○呼吸法」を勉強したり体験してみたりするのはいいことだと思います。ただ、それを生活にとりいれてどうこうとうのはちょいと違うのではないかなと私は考えています。
関連カテゴリー< 整体について

血小板が少なくなる体とは?

「子供の血小板がすくないのがなんとかならないか?」

と相談を受けたことがあります。
血小板というのは、血管に傷がついたときに、その血管の傷を塞ぐという役割をしています。これがすくないと血が止まらないという事がおこります。

小さい子供ということもあって、怪我して血が止まらなくなったら大変ということで入院していたそうですが、経過をみるしかなくなっていたそうです。

こういう体の問題で、ぱっと思いつくのは胸椎8番という骨です。
胸椎8番は、わたしは生命力の源だと考えています。ですから、ここが悪いと生きるチカラがなくなると解釈しています。だから、体になんの異常がなくても胸椎8番が悪いと生きる力がありません。老齢の方で、8番が悪いければ命数が尽きていると判断することもあります。

今回の場合は、小さい子供だったので、なんらかの理由で胸椎8番が悪いのではないか?と予測したわけです。

さて、胸椎8番の状態を確認すると、左側に硬結がありました。
硬結というのは、ぷよぷよとしたゼリー状のものだと考えてもらうとよいでしょう。お医者さんが使う硬結という言葉とは全然違いますのでご注意ください。

「おそらくこれだろう。」

ということで、この硬結をとるように整体をしてみました。
その後、血小板の増減のゆれはありましたが、2ヶ月後ぐらいには安心できるぐらいには血小板の量が増えてきたそうです。まぁ、数回整体をしたところで、その子はすごく元気になっていましたから、これは大丈夫だろうとすぐに思いましたけどね。

さて、まれにこの手の難しい病気についてもっと詳しく説明して欲しいといわれることがあるのですが、はっきりいって理屈など私にはうまく説明できません。

私は体を見て、悪いところを探して、そこを整えるということをやるだけです。

「胸椎8番が悪くなったら血小板が少なくなる。」

というほど、人間の体は単純にありません。
もちろんそれなりの経験や知識がなければ、体のどこに問題があるかを見つけられないとは思いますけどね。

さて、今回のケースですが、血小板がすくなくなった原因はほぼ間違いなく風邪薬だろうと考えています。ポイントは2点でしょうか。

1.左の骨盤が開いて交感神経の働きが悪くなっている。
2.胸椎8番の左側に異常がある。

ほかにもそう考える理由はいくつかありますが、風邪薬の副作用でおかしくなっている典型的な状態でした。

風邪はしっかりひきましょう。
そうしないと、このようなおかしなこと、生命力を衰えさせてしまうような事になってしまうのです。



関連カテゴリー< 自律神経失調症

子供の熱の話

今朝、5歳の息子が、

「体が熱い。」

といって5時半ぐらいに起きてきました。
普段はほっておくと8時すぎてもまだ寝ているぐらいです。

余談ですが、幼稚園の先生からは、早起きするようにしましょうと言われているようですが、これはどうでしょうか?概念としては早起きするほうがいいという感じはしますけどね。ですから、私自身は遅くても5時半ぐらいにおきてます。ただ、目覚ましを鳴らしておきているのではなく自然と目覚めています。子供の体の状態を見過ぎると寝すぎているという感じはないので、必要な眠りなのだろうと私は感じています。起こしても目が覚めないようでずっとぼーっとしていますしね。というわけで、本当は体の様子をみながら判断するのがよいのだろうとは思います。

さて、熱を出すには当然予兆がありました。
暑いからということで、裸で眠っていたのです。すると強烈にお腹をくだしてしまいました。そこで、

「ちゃんと服をきて寝ないと寝冷えしたのだ。」

と教えました。

熱がでたのはその2日後です。
はかったわけじゃありませんが、触れた感じだと38度ぐらいはありそうでした。我が息子ながらいい体をしているなぁと思いました。

体を冷やしてのだから熱がでるのは当たり前です。
でも、その当たり前の事が起こらない子供が多いのです。最近、相談にこられる子供がふえているのですが、体を冷やしているのにもう何年も熱がでたり風邪をひいたりしていないという子供ばかりです。

ひどいなぁと思うのは「熱中症対策」と称して、エアコンをガンガンにきかせてしまっているせいで、凍えてしまっている子供までいます。

その結果どうなるかというと、免疫にかかわる問題が体に現れてきてしまっています。熱をだしたり、風邪をひいたりしないと、免疫がちゃんと働かなくなるのです。

原因不明、10万人に一人の病気にかかっている子供が私の知る限り10人以上はいます。ちょっとおかしなことになっていると気づいてほしいものです。
関連カテゴリー< 整体について
123
出張整体
品川での整体指導予約受付中
名古屋での整体指導予約受付中

RSS

月別

自律神経整体院
075-888-3495