辛い料理が面白い
2022年09月28日
最近、辛いものにときめきを感じています。
アカスリが韓国発祥ということで、辛い韓国料理も今の日本に合うのじゃないかと試してみました。するとどうやら当たりだったようで辛いものを食べて汗をかくと体がすっきり楽になります。私は疲れがでてくると便秘になる傾向があるのですが、辛いものを食べたあと便通がかなりよくなるのが特に嬉しいところです。アカスリの時に肌を過保護にしてはいけないと述べましたが、どうやら肌だけでなく胃をはじめとする消化器も刺激してあげた方がよいようです。
実は、辛みというのは呼吸器に属する味覚です。
五行には五味という考えがあって、味覚が体にどのように影響するかが説明されています。だから、辛いものを食べると肺を中心とした呼吸器の働きが活性化して息が深く入るようになります。その結果、代謝があがって汗をかいたり排泄が促されたりという事が起こるわけです。私は、いつも
「腸は肺の子分なんですよ。」
と説明していますけど、便秘ぎみの方は食物繊維が足りないのではなく、辛みが足りないのだと考えた方が体調の維持をしやすいでしょう。ついでにいっておくと、腸内環境がどうのこうのという話はほぼ検討違いなので無視する方がいいと思います。
なお肺の働きが小さい人が辛いものを食べるとトイレからでれなくなる事があります。
こういう人は、普段から肺に空気がはいっていなくて、肺がしぼんでいると考えるのが正解です。辛みの刺激を体に与えると、呼吸器全体が刺激を受けて腸の働きも活性化する訳です。繰り返しますけど腸は呼吸器の一部なのです。つきつめると、肺に空気がはいっていないからそのような事が起こる訳で、下痢をすると困るという事で薬なんかで強引に止めておくと肺の働きは弱くなってゆきます。過敏性腸症候群と言われたり、線の細い病弱な印象のする人の体にはこういう事が起こっています。
結果として、やたらと眠い、ものぐさになる、意欲や向上心が失われしまいます。
心当たりのある人は体質改善を考えた方がよいでしょうね。とりあえずは唐辛子がたっぷり入った物でも食べて1週間ぐらいトイレにこもるところからはじめてもよいかもしれません。お尻がかなり痛くなるのは間違いないでしょうし、血便がでてびっくりするかもしれません。でも、それはガッツポーズをして喜んでいい変化です。
今のところ、唐辛子、コチュジャン、豆板醤といったこれぞ韓国料理という調味料が日本人の体に合うように思います。今後はスパイスを使ったインド料理なんかも試してみようと考えていますが、いまのところちょっと違うのじゃないかなと思っています。
この話のポイントは、私たちはエアコンを利用する事によって涼しさを保っている状態であるという点です。
韓国は湿度が低めの低い国だそうで、その環境で健康を保つために辛みを重視するようになったのだろうと考えています。それで、そういう環境にもっとも適した料理がキムチなのだろうと思いますね。スーパーに行くと、ぬかの漬物が廃れている傾向があるのに対して、キムチはたいてい1コーナーあります。
「おいしいと感じるものは、それを食べた時に自分が元気になるものだ。」
という事です。
ほとんどの人はキムチが体調をよくしているとまでは意識してないでしょう。でも、キムチがおいしいという事に気がついている人はそれなりにいる訳です。体にいいものを食べる前に、何がおいしいと感じるかをちょっと気にしながら食事をした方がいいでしょう。