ゴマと油でゴマかす肝機能
2015年02月26日
テレビをみていたら有名人が、悪玉コレステロールについて説明していました。
「食べ過ぎ飲み過ぎていると肝機能悪くなって不活性酸素が増えてしまう。その結果、血管の中に悪玉コレステロールが溜まってしまい。心筋梗塞などの原因になる。」
というような内容でした。
しかし、その結論が、
「オリーブオイルを食べるようにすると悪玉コレステロールを分解してくれる。ごま油を積極的に食べましょう。」
というものでした。
そして、豆腐にオリーブオイルをかけて食べるレシピを紹介していました。
私がこれを見て思ったは、
「食べ過ぎて体がおかしくなっているのに、それをさらに食べてごまかせというのか。」
ということです。
余談ですが、ごまかすという言葉はゴマをかけて味を追加するという事が由来です。テレビでは、
豆腐にゴマとオリーブオイルをかけて食べていました。このレシピを考えた人はずいぶんな皮肉をこめたものだなぁと思ったものです。
食べ過ぎ、飲み過ぎで体を悪くしているのなら、まっさきにやるんことは、
「食べ過ぎと飲み過ぎを辞める。」
そういう発想にならなければおかしいと私などは考えます。
さて、自律神経の働き方からこの問題にアプローチしてみます。
食べ過ぎ、飲み過ぎをすると、内臓としてはまず腎臓の働きが悪くなります。その結果、交感神経の働きが悪くなります。交感神経の働きが悪くなったら、副交感神経の働きがかわりによくなると思うかもしれません。しかし、両方が悪くなります。自律神経の働きはよくシーソーで説明されますが、そのシーソーの軸が痛むと考えてもらうとよいでしょう。
その食べ過ぎが習慣化してしまうと肝機能が悪くなってきます。
肝機能が悪くなるというのは相当な食べ過ぎなのです。そうなると、テレビでいっていたように、不活性酸素が増えて、悪玉コレステロールが増えてという状態になります。私はこのような人には、
「食べ過ぎている、飲み過ぎている。」
といって内臓の働きを整える整体と食生活の指導を行います。
ただ、ここまで来るとまず間違いなく、自分が食べ過ぎていることがわからないところがポイントでしょうか。
「私はそんなに食べていない。小食です。」
「1日缶ビール一杯しか飲んでないから飲み過ぎのはずがない。」
肝臓の機能が低下した状態でこんなことを平気でいっています。自律神経の働きが悪いので体の感覚がにぶく自分の体が悪いことがわからなくなるのです。
さて、
「こんな状態の人が一生懸命にオリーブオイルを食べて健康にもどるか?」
考えてみて欲しいものです。
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