自分らしい生き方
2023年01月26日
「本来の自分らしい生き方。」
前回、私の考えを紹介しましたが、この言葉にはもう少し補足説明が必要であると考えました。
自分らしさというのは、自身の好奇心が発揮されいてる状態を意味しています。
最近は、好きという言葉で表現されることが多いので、妙に勘違いしてしまっている人が多いと感じています。料理、運動、読書、勉強などなど、料理だったら和食、洋食、菓子づくり、運動だったらサッカーや野球、読書だったらミステリー、小説、哲学など、自身の好奇心がどのような事に向けられるかはある程度自覚があると思います。
だから同じ料理でも、肉を焼くのがいいんだという人もいれば、魚をさばくのが楽しいのだなんて具合に自分の好奇心の向いている事に取り組む事が自分らしさです。
肉を焼くのだとヌスレット・ギョクチョというトルコ人が有名です。
ムキムキの体、セクシーな仕草で肉を焼いて塩を振っている人というと思い出す人もいることでしょう。彼の生まれた家は貧乏で学校に通えなかったようですが、彼の好奇心は肉を焼くという事に向いていたようです。言い方が悪いですけど、学のないステーキハウスの親父が今では世界中に知られるようになっているのです。有名になりたいと思ってそうしているのではなくて、自分らしく肉を焼いて、自分らしく塩を振っているのです。彼を見ていると、自分らしく生きるという事がどれほど大切かよくわかるのではないでしょう。
自分らしく生きる事ができれば有名になるというほど単純な話ではありません。
目立ちたくない、ひっそりと暮らしてゆきたいという気持ちも自分らしさの1つです。コツコツ仕事をして、休みの日は家族とゆったりとして、趣味に没頭する時間を過ごすのがいい、そういうのだって自分らしさの1つです。目立つことに憧れは感じない訳ではないけれど、自分はそれで十分に幸せだなんていう思いも立派な自分らしさです。
一歩間違えると危ないと感じるような例も1つ紹介しておきましょう。
その人は男性ですが、女の子がとても好きなのだそうです。それで就いた職業が小学校の教師でした。ここだけ聞くと危険な香りが漂ってきそうですけど、現実は正反対です。子供が好きだから一生懸命に授業ができるし、相談も熱心にのってあげるそうです。その結果、子供たちからは好かれるし、子供の親からは教育熱心でよい先生だと評判がよいのだとか。結果、本人は充実した日々を送っていますし、この幸福な日々を絶対に失いたくないからと子供に手を出すような事は絶対にしないといっていました。結局、この人も自分らしく生きているだけなんですよね。
好奇心というのは自分の人生を好転させるもっとも重要な要素です。
それで好奇心をうまく発揮させるために必要な事が健康であるという事です。蛇足ながら付け加えておきますが、ここで私がいう健康とは、健康診断で問題がないというのとはまったく意味が全く違います。
好奇心がちゃんと発揮されるには健康でなければいけません。
自分が何に興味をもてるのか、何をしている時に、何を感じた時に幸せだと感じることができるのかを自分でわからなくてはいけません。そして、幸福を感じているのであれば自然とそれに取り組んでいるはずです。
たまに、
「好きなものが見つからない。」
なんて言っている人を見かけますが、不健康な状態であれば当たり前です。
好きを感じる力がない、つまり好奇心がうまく発揮されていない状態で好きなものがみつかるはずがありませんからね。
好奇心というのはどこから生まれる物か考えてみてください。
脳だと考える人が多いかも知れませんが間違いです。充実感、幸福を感じる時、あなたはそれをどこで感じているかふり返ってみてください。たぶん、心で感じているはずです。頭の中で幸せを感じているなんて言われたらきっと違和感を感じることでしょう。もちろん記憶や経験といった要素は大切ですが、それは好奇心を補足する物でしかありません。好奇心というのは体で感じるものなのです。
「体が変わったら人生薔薇色になりますよ。」
と私がいつも言うのは嘘ではありません。
健康になれば好奇心が高まってくるので自分らしい生き方ができるようになります。その結果、幸福な人生をおくれるようになるのです。
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