
2013年10月04日
「検査にいったらすべて正常でした。」
先日、半年ほど継続して整体をうけにこられている方にそう言われました。
検査結果をみた医師からは、
「これなら脳梗塞などの心配はない。」
と太鼓判をおされたそうです。
年齢は70を越えておられる方なのですが、薬をまったく飲まずに過ごしておられるかたです。声楽をやっているのですが、整体を続けていると声のでかたが違うと喜んでおられました。こういう具合に、日々元気に過ごすための一助になれるというのは嬉しいことです。
ただ、この方は、わたしの指導を全て受け入れているか?
というと案外そうでもなかったりします。食べることが好きなので、毎回食べ過ぎになった状態で整体にこられます。ですから、しょっちゅう、
「腰が痛い。」
「膝が痛い。」
というような事をおっしゃってこられます。
でも、基本は食べすぎで体のバランスを乱してこられますので、整体でやる事というと食べ過ぎの調整がメインになります。ご本人としては、ちょっと体に無理をして膝や腰が痛くなったと思いたいようですけどね。そういう気持ちをさらっと無視してわたしはひたすら食べ過ぎの調整をやってきたわけです。
もちろん生活習慣において大事なことは食事だけではありません。
体を冷やさないようにすること、睡眠についてなどなど、大事なことはほかにもありますのできちんと指導をさせてもらっています。ただ、食事についてだけ、
「いやです。好きなだけ食べます。」
と、いう意志を貫いておられるだけです。
その結果が、病院での検査で異常なしということでした。
「膝や腰の痛みは食事を減らすと緩和しますよ。」
と説明しても、やはり食事を減らすのは嫌だそうです。本人がそれでいいなら、そういうのもありかもなのなぁと思う次第です。
2013年04月06日
3月24日の朝日新聞に掲載された記事によると、腰痛で悩む人は2800万人だそうです。40~60歳の40%は腰痛を抱えているそうです。
さて、こんな情報より私が注目したのは、3ヶ月以上腰が痛むときに推奨される薬は抗うつ剤だそうです。なんでかというと、ストレスが大きく影響するからなのだとか。
トンチンカンな事をやっているなぁと・・・。
私は腰痛の相談はあまり積極的には応じないようにしています。
なぜかというと、ほとんどの方が、
「とにかく痛みだけをなんとかしてくれ。」
という具合にやってくるからです。
腰の痛みや違和感は、原因を的確にとらえて改善すればすぐになくなります。
答えをいってしまうと、腰痛の原因など、たいていの場合、食べ過ぎか体を冷やしているだけです。男性の場合などは、単なる酒の飲み過ぎであることも少なくありません。
ところが、それを説明しても、
「酒はやめない。でも痛みはとってくれ。」
という具合にいってくる方がほとんどです。
酒の飲み過ぎで腰が痛くなってきているのに、原因はそっちのけで痛みだけをなんとかしようとします。だから、腰痛はなくならないんです。
「腰痛で死にはしないから、痛みは我慢する。」
そこまで覚悟を決めて生きていくのならそれもいいでしょうけどね。
私のところへ腰痛で相談にこられる方は、たいてい
「もう一生よくなりません。上手につきあって生きなさい」
と言われています。
そんな方でも、整体で腰痛がなくなり元気になった人はいくらでもいます。
本当に腰痛を感じない元気な体になりたいのなら、食事や生活習慣をまずは見直すことです。それをお、ほおっておいて体をどうにかしようなど、ただの横着なのです。
2012年11月20日
先日、ちょっと変な事になっている方がおられたので紹介しておきます。
突然、強烈に腰が痛くなったということだったので、その原因はいったいなんだったのか?ということを考えてみる事にしました。
まず、腰の状態を確認すると運動系からくる痛みではありまえせんでした。
どういうことかというと、無理な運動をした、重い物をもったというように、無理をしてでた腰痛ではありませんでした。わかりやすくいうと、運動系からくる腰痛は、脊柱起立筋に強い緊張がああるので間違いようがありません。自律神経で考えるならこういった筋肉の緊張がみられる場合は、交感神経が過剰に緊張がみつかりますがそれもありませんでした。
では、どういう痛みかというと右の骨盤が大きく下がっているために起こる腰痛でした。
右の骨盤が下がる最大の原因は、食べ過ぎと冷えです。これらの原因を腰痛につなげて考える事ができない人がいますが、腰痛の大半はこちらが原因です。交感神経の異常ではなく、副交感神経の異常からくる痛みです。
話を戻します。この方の場合、右の骨盤が下がることによって強い腰痛が起こったのですが、その原因に思い当たる事がないとうことなのです。しかし、体が痛みを発するということには、必ず原因があります。何もないのに、突然痛みだすということはありえません。
そこで、よくよく聞いてみると、
「腰が痛くなる前日に胃カメラを飲んだ。」
ということでした。
胃カメラ飲むと胃に負担がかかって、右の骨盤がさがったのかと思ったのですが、さらに聞くと、副交感神経の働きをさげる薬を体にいれたそうです。胃カメラを飲むときにはそういうやり方をするお医者さんもおられるそうです。
これで腰痛の原因がわかりました。
胃カメラを飲むときに使った薬のために腰が痛くなったのです。
体の調子がくずれるときにはかならずその原因があるのです。
2012年08月14日
足の痛みの整体事例を紹介します。
実は、当院ではあまり腰や足の痛みを個別にみることはありません。技術的に難しいわけではありません。むしろ簡単な部類です。ただ、多くの方が、
「足の痛みだけをなんとかしてくれ。」
「腰が重いのだけなんとかして欲しい。」
そういう具合にいってくるのでたいてい断っているだけです。
腰や足が痛い、重いということには当然原因があります。
そして、その原因の大半は生活習慣にあります。ところが、こういった悪しき習慣をまったくかえないで、痛みだけをとってほしいといってこられるのです。
一時期はすぐにわからなくても、時間をかけて体を整えていけば理解できるようなってくると考えていましたが、残念ながらこういった方は実際に整体しても、
「なり楽になったがなかなか痛みや重みがすっきりしない。」
「一時的によくなっても直ぐに悪くなってくる。」
というような事を言い出します。
その原因がお酒の飲み過ぎだったりするのにです。結局、ほとんどの方が悪しき習慣を変えないで、不快感だけなくそうとする考えをあらためることはありませんでした。
ですから、今回紹介する例は珍しい例といってもいいかもしれません。
最初は
「花粉症が何とかならないか?」
と相談にこられたのですが、体の状態をみると明らかに食べすぎで体が冷えている状態でした。また、両足が外反母趾になっていました。きちんと体を整えていかないとダメだととアドバイスをしました。すると、左足の動きがおかしく痛みがでると相談してこられました。
生活習慣の問題としては、
・食べ過ぎ
・体の冷え
ですが、外反母趾の状態に違和感を感じたわたしは普段どんな靴をはいているかきいてみると、かかとの高い靴をずっと履いているとのことだったのですぐにやめるように指示しました。もってないということだったので、すぐに買うように指示しました。
左足の状態がかわるまでに3ヶ月程度で、外反母趾や左足の痛みはほとんどなくなりました。
2011年07月17日
腰痛を長く抱えている人は、もう一生よくならないと思いこんでいる人が多いようです。
今回、紹介する事例の方も同様のようでした。
数年前にあるスポーツで腰をいためてからずっと腰に痛みをかかえてきており、痛みがなくなることがありませんでした。原因は腰椎(腰の骨)の間がせまくなっているためということを指摘され、改善には手術が必要というようなことを言われていたようです。
ところが、私が実際にみさせていただいたら右の骨盤が下がっているだけでした。そこで実際に、右の骨盤をあげる整体を数回行うと痛みが大きく改善しました。
ただ、ここですこし腰の状態が停滞します。
以前に比べればずいぶん楽になったということなのですが、小さな違和感が消えないのです。
ここで問題になるのは、右腰が下がる原因があるということです。
人間の体は何もしていないのに悪くなるということはまずありません。つまり、腰が悪くなる、また悪くなった腰痛がよくならないということは、腰に対してなにか悪い影響をあたえることをやっているということです。
そこで、生活習慣を確認させてもらうと、夜おそくまで仕事をしており家にかえってから食事をしているということでした。これが右の骨盤が下がる原因だと考えた私は、夜おそくに食べないようにすること、腰の状態よくないときには食事の量を減らすことを指導いたしました。すると2週間程度で残っていた違和感も解消し腰がすっきりとしたそうです。
このように腰痛を解消しようと思うと、単純に整体だけすればいいといことではなく、生活習慣の見直しをすることが必要です。
なお、この方が腰痛にかかった期間は3ヶ月程度です。
数年間、消えなかった腰痛が数ヶ月で解消することはそれほど珍しいことではないということも補足しておきたいと思います。