ブログ「日々整体」

膝の痛みの話

「あるスポーツをやっているのだけど膝の痛みが辛くてできない。」


そんな相談を受けました。
随分長い間、ごまかしながら体を動かしていたそうです。そして、ついに歩くのも辛くなったということで、自律神経というちょっと毛色の違うものならということでこられたようです。ただ、歩くのも辛いというのは後日、再びやってきた時に聞いた話で、私が膝の様子をみたときは大した問題ではないと思っていました。

だから、初回、整体した時には、


「これなら足のこの部分の疲労を上手に抜いて、体の動かし方を変えていけば良いですよ。」


なんて軽い指導ですませていたのです。
しかし、本人にとってはそんな軽い話ではなかったようで、1週間後に再びやってこられたときに、


「整体を受けた帰り道ではもう膝の痛みが和らいで普通に歩けるようになり、今では膝の痛みはほとんどなくなった。」


といっていました。
この方の場合は何年も抱えるような膝の痛みはではなかったと思います。
まだ課題は残っているのでいまは一時的に痛みはやわらいでいるだけで、いくつかの課題をクリアしないとまだ痛みだしますよと説明しています。

世間というか、お医者さんの膝や腰の痛みに対する考え方は問題が多いと思います。
考え方とやり方を変えればすぐに楽になってくる人は少なくありません。一生懸命に研究をしている人もいるので、あまりこんな事をいってはいけないとは思うのですけどね。今回の方はその典型的な例といえるでしょう。

とりあえず軟骨がどうのこうのという考えにとらわれているうちは無用の痛みを抱えて生活する人はなかなか減らないのではないかと私は思います。


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痛みの話

「無痛で治す。」


近所に、そういう整体院があったのですが、気がついたらなくなっていました。当院でも、わざわざ電話をかけてきて、


「整体を受けると痛いのですか?」


と聞いてくる人がいます。
ただ、正直いってこんな質問をしているうちはダメですね。問題なのは、元気に、健康になれるかだからです。おそらくその人にとっては


「元気になれるか?」


ということより、痛くないということの方が大事なのでしょう。そんな考えの人が体を壊すのは当然の事です。

痛みを感じない体にするというのは割合簡単です。


「自律神経の働きを低下させる。」


たったこれだけのことです。
だから、痛いのが嫌だという人は、体をどんどん悪くすればよいのです。そうすれば体は痛みを感じなくなります。五十肩などは典型的で、


「どうしようもないからほっておいたら半年ほどで痛みがなくなって治った。」


なんていう人がとても多いのです。
しかし、そんな人の体をみれば痛みを感じなくなっただけのことで治ったというには程遠い状態です。


そもそも痛みとうのがなぜ存在するのか?
もし、痛みが不要なものなら進化の過程でとっくに人間は痛みを感じなくなっているはずなのです。しかし、痛みはあるということは、それが必要だからです。

極端な例になりますが、大学生が会社訪問して面接するなんていうのは必要だからやっているわけです。それなのにそれが嫌だ!怖いなんていっていればいつまでたっても就職できません。こんな当たり前の事をわかっていない人がたまにいるわけです。

私が整体をさせていただくと、


「一時的に体がすごく痛くなったが、その後とても楽になった。」


という事がよくあります。
痛みというのは元気になるために必要なのです。

だから、


「痛みなど3日、よく引っ張っても1週間、それ以上引きづるなら何か間違えている。」
「この後たぶんここに痛みがでるからしばらく我慢するんですよ。」


などとよく指導しています。

たまに頂く、


「そちらの整体は痛いのですか?」


という質問に対しては、


「無用に痛がらせることはありませんが、痛がる必要があれば痛がってもらいます。」


とお答えしています。
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頭の骨と気温の話

昨年、冬至の日以降はほとんどの人に頭に異常な緊張がみつかります。


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骨の継ぎ目を意識して触れてみると多少わかりやすいかも?


当然、自律神経のバランスが悪くなっていますので、



 ・首、肩、背中に違和感を感じる
 ・過食、食べ過ぎる
 ・言いようのない不調
 ・なんとなく元気がでない
 ・やる気がでない
 ・眠りが浅い


というようなことになっている人がほとんどです。
写真でいうとこの辺りが固くなって盛り上がっています。違った言い方をすると、頭の血の巡りが悪くなってこのあたりで滞っているともいますね。明確にどこかが悪いと感じるのではなく、なんとなく調子が悪いと感じる方がほとんどです。

今年はこの傾向が顕著ですね。
気温が下がって体を冷やした事で起こっているようです。左右の頭のバランスが違いますので、触ってみれば素人の方でも変だとわかるかもしれません。

悪くなっているのは胸椎3~5番です。
人によって多少位置が異なります。この影響でほとんどの人は胃腸の働きが悪くなっています。そのせいで、お正月に暴飲暴食をしていた人などはひどいことになっていますね。今回の冬は暖冬だと言われていたそうでが、急に冷えこんだりすると体が冷を冷やしてしまうのです。

頭骨に強く影響がでているので、耳鳴りがひどくなったというような人もいます。
また、この影響でひどく腰が痛くなってきたというような人もいます。ひどい人だと立てなくなって寝たきりになっているという人までいいますね。毎度いうことですが、原因は1つでもその結果は人によって全然違うということです。



「体を冷やしてはダメだ。」


とよく指導をしていますが、体の調子を崩す、自律神経のバランスが乱れるのは、寒くて体を冷やすというより、


「急激に冷えるときだ。」


といった変化だというのは知っておくとよいでしょう。
じわじわ寒くなっていくというのでしたら、体は寒さにちゃんと対応してくれるので問題になることはないのです。

綺麗な姿勢とは?

「座ることが体に大きな負担になっている。」

先日、そういう記事をみかけました。
座っている状態はたっている状態より体の負担が3割増だという見出しだだったと思います。インターネット上の記事なので、ここで紹介できればよかったのですが、くだらない記事だと切ってすててしまいどこでみたかわからなくなりました。

おそらくこのような発表をだれかがしたのではないかと思います。一生懸命にデータをとって検証したのかもしれませんが、その結論がこんなものでは気の毒さすら私は感じます。


座るという動作はなかなかに奥が深いものです。
現在の日本で、キレイな姿勢で座れる人など100人に1人もいないのではないでしょうか。背筋をピンと伸ばしてきれいに座っているようにみえる人でもたいていは駄目だと思ってもらうとよいでしょう。背筋や肩の筋肉でがんばって凛とした姿勢を保っていたら疲れるのは当たり前のことです。その疲労度など3割増し程度ではすまないのではないかと思います。

よい姿勢というのは、体の表層の筋肉が緊張していない状態です。
ちょっといい方をかえてみると、腰付近の腸腰筋という筋肉が活性化している、あるいはインナーマッスルがよく働いている状態です。しかし、インナーマッスルというのは働かせようという意識が働いた瞬間にうまく働かなくなります。武道やスポーツがつい精神論に傾くのはこのあたりが原因といえるかもしれません。なにしろ、頑張ろうとした瞬間にインナーマッスルはうまく動かなくなるわけですから。

体を動かすときには、


「力を抜け!」


といわれのはインナーマッスルをうまく使うためです。
力をいれて頑張ろうとすると、インナーマッスルが働かきませんから、そういう矛盾をうまくつなぎ合わせるために精神論があるといえますね。


さて、最初に紹介した「座るのは体の負担である。」というのはきれいに座れる人に対してもいえるか?
少なくとも、きれいな姿勢で座れる人にとってはこの言葉は当てはまらないと私は思いますね。ただ、かくいう私も世間一般の人よりは多少マシな姿勢で座っているという程度のことで、本当の意味で綺麗な姿勢で座れるようになるにはあと10年ぐらいは修行が必要ではないかと思います。
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めまいも無闇に止めていいというものではない

めまいがひどいということで薬をもらってめまいが楽になった。
しかし、2ヶ月後に心筋梗塞を起こしたという人がいました。2ヶ月も間隔があいていれば、めまいと心筋梗塞の因果関係があると思う人などほとんどいないかもしれません。しかし、本人は


「めまいがひどくなってブレーキがかかっていたのに無理をしてしまったからかもしれない。」


といっていました。そして、自律神経の状態をみると、まさしくそのとおりであろうということがみてとれました。

体の表面上に現れる症状を一生懸命に消しているとこういうことは頻繁に起こります。


「なぜ、めまいが起こったか?」


という根本的な部分を考えなければこのようなことは、今後もこのようなことは度々起こることでしょう。

似たような人に、


「喉がひどくいがらっぽくなったので薬と栄養剤を飲んだら楽になった。」


という人がいました。
その数日後に整体にこられたのですが、足が変形していました。


「何を馬鹿なことをやっているのだ。」


私は叱りつけました。
このままほっておけば膝が痛くなって歩けなくなるだろうと思います。しかし、本人はなぜ怒られているのかわかっていないようでした。

目先の痛みや不快感を消すことしか考えていないとどのような結果がまっているかはなかなか理解しがたいのはわかります。体を1回壊してみるしかないのかもしれません。
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