ブログ「日々整体」

過敏性腸症候群の対処法:医学とは異なるアプローチ

過敏性腸症候群について、整体師の私は医学とは全く事なる考え方をしています。

過敏性腸症候群(IBS)の医学的な見解は以下のようなものです。

長期にわたる腹痛や腹部不快感、および変化する排便パターンを特徴とする一般的な消化器系の病態です。この病態は、大腸が正常に機能せず、腸内の食物の動きが速すぎたり遅すぎたりすることで起こります。

IBSの正確な原因は明確には理解されていませんが、過敏な腸、腸内細菌のバランスの乱れ、腸の運動性の異常、遺伝、ストレスなどの心理的要素、食事などだろうと考えられています。 

現在の治療法は、食事の変更、ストレス管理、薬物療法など、患者の症状を管理することに主に焦点を当てています。薬物療法には、抗スパスモディクス、抗うつ薬、痛みを和らげる薬、下剤、止瀉薬などがあります。また、プロバイオティクスは腸内細菌叢の健康を改善することでIBSの症状を緩和する可能性があります。

しかし、IBSは慢性的な病態であり、完全な治療は困難であることが多いです。そのため、患者と医師は症状を管理し、生活の質を最適化するための個別の治療計画を立てる必要があります。このためには、健康的な食事と生活習慣、適切な運動、ストレス管理技術の採用などが推奨されます。

このような見解になるのは、医学には腸の専門家が存在しているからでしょう。
そのせいで、

「自分は、腸の専門家だからその専門分野のなかでのみ、つまり腸の問題にだけ取り組まなくてはいけない。」

というように考えてしまうのでしょう。そのため、

「もし過敏性腸症候群は腸に問題があって起こるのではなかったら?」

という発想を持てないでいる訳です。

私、つまり整体師としての視点から見ると、過敏性腸症候群の原因はとてもはっきりとしています。一言でいうなら

「過敏性腸症候群は肺の働きに問題があるから起こります。」

肺の働き、つまり胸椎3,5番などに問題があって起こるものです。この事を理解するには、五行の考え方を参考にしてもらうといいかもしれません。

五行において腸というのは五臓のうち肺に属する働きに分類されています。
具体的に説明すると、肺の働きが不十分な時は腸の働きが活発になって肺の働きを助ける動きをします。結果として下痢をしたり腹痛を起こす事が多くなるでしょう。しかし、これらの症状は肺の働きを助け健全な状態に戻すために起こっているものでですから、こういった症状を薬物で止めてしまう事で肺の働きが不調なままになって下痢や腹痛が頻繁に起こったり、治まらなかったりすることになる訳です。そのため過敏性腸症候群は対処の方法を間違えてしまっているせいで深刻化させてしまっているケースが非常に多いと感じています。

過敏性腸症候群に陥っている人の背骨の状態には、とても特徴的なパターンがあります。
ですから、ある程度の経験のある整体師であれば背骨の観察をすればまず見間違える事はないでしょう。ストレスや遺伝といった医学において考えられている原因はほぼ関係がないといってしまっていいでしょうね。

残念なことに、肺の働きに不都合があって腸が過敏になる下痢や腹痛を起こすという事について、多くの人は理解できないようです。先日も親子で相談にこられた方いたので、これこれこういう事がおこっていますよ、解決はおそらくそれほど難しくないですよと、かなり丁寧に説明させてもらったのですが、うまく理解できなかったようです。説明を聞いたあとに、

「自律神経が悪いのじゃないのですか?」
「自律神経が悪いのだから爪もみみたいな簡単なやり方で症状を改善する方法はないのですか?」

というような、トンチンカンな質問をしてこられました。
10代で頻繁に学校を休んでいるということでしたけど、こんな明らかな問題を長期間引きずり、その結果として人生が狂ってしまうのは、大変もったいないことだと感じずにはいられません。

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辛い料理が面白い

最近、辛いものにときめきを感じています。
アカスリが韓国発祥ということで、辛い韓国料理も今の日本に合うのじゃないかと試してみました。するとどうやら当たりだったようで辛いものを食べて汗をかくと体がすっきり楽になります。私は疲れがでてくると便秘になる傾向があるのですが、辛いものを食べたあと便通がかなりよくなるのが特に嬉しいところです。アカスリの時に肌を過保護にしてはいけないと述べましたが、どうやら肌だけでなく胃をはじめとする消化器も刺激してあげた方がよいようです。

実は、辛みというのは呼吸器に属する味覚です。
五行には五味という考えがあって、味覚が体にどのように影響するかが説明されています。だから、辛いものを食べると肺を中心とした呼吸器の働きが活性化して息が深く入るようになります。その結果、代謝があがって汗をかいたり排泄が促されたりという事が起こるわけです。私は、いつも

「腸は肺の子分なんですよ。」

と説明していますけど、便秘ぎみの方は食物繊維が足りないのではなく、辛みが足りないのだと考えた方が体調の維持をしやすいでしょう。ついでにいっておくと、腸内環境がどうのこうのという話はほぼ検討違いなので無視する方がいいと思います。

なお肺の働きが小さい人が辛いものを食べるとトイレからでれなくなる事があります。
こういう人は、普段から肺に空気がはいっていなくて、肺がしぼんでいると考えるのが正解です。辛みの刺激を体に与えると、呼吸器全体が刺激を受けて腸の働きも活性化する訳です。繰り返しますけど腸は呼吸器の一部なのです。つきつめると、肺に空気がはいっていないからそのような事が起こる訳で、下痢をすると困るという事で薬なんかで強引に止めておくと肺の働きは弱くなってゆきます。過敏性腸症候群と言われたり、線の細い病弱な印象のする人の体にはこういう事が起こっています。

結果として、やたらと眠い、ものぐさになる、意欲や向上心が失われしまいます。
心当たりのある人は体質改善を考えた方がよいでしょうね。とりあえずは唐辛子がたっぷり入った物でも食べて1週間ぐらいトイレにこもるところからはじめてもよいかもしれません。お尻がかなり痛くなるのは間違いないでしょうし、血便がでてびっくりするかもしれません。でも、それはガッツポーズをして喜んでいい変化です。

今のところ、唐辛子、コチュジャン、豆板醤といったこれぞ韓国料理という調味料が日本人の体に合うように思います。今後はスパイスを使ったインド料理なんかも試してみようと考えていますが、いまのところちょっと違うのじゃないかなと思っています。

この話のポイントは、私たちはエアコンを利用する事によって涼しさを保っている状態であるという点です。
韓国は湿度が低めの低い国だそうで、その環境で健康を保つために辛みを重視するようになったのだろうと考えています。それで、そういう環境にもっとも適した料理がキムチなのだろうと思いますね。スーパーに行くと、ぬかの漬物が廃れている傾向があるのに対して、キムチはたいてい1コーナーあります。

「おいしいと感じるものは、それを食べた時に自分が元気になるものだ。」

という事です。
ほとんどの人はキムチが体調をよくしているとまでは意識してないでしょう。でも、キムチがおいしいという事に気がついている人はそれなりにいる訳です。体にいいものを食べる前に、何がおいしいと感じるかをちょっと気にしながら食事をした方がいいでしょう。
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小6で人生が終わる話

息子が小学6年生なのですけど、


「同級生が頻繁に学校を休んでいる。」


そんな話をしていました。

別に興味はなかったのですけど、私が寝転がっている横でそういう話題の会話が行われていました。どうやら、


「食道炎が辛くて休んでいる。」


という事でした。


今の世の中はこんな事ぐらいであっさり人生が終了してしまいます。

ストレス性とか逆流性とか医師によって多少、診断はかわってくるでしょうけど、この『○○性食道炎』で適切な治療が行われているケースを私は観たことがありません。


本来、治療が必要なものでもありません。

たいていの場合、ほっておけばよいものを余計な事をして返って悪化させてしまっています。こうなってしまうのは、大きな勘違いが3つほどあるからでしょうか。


その3つとは、


・しっかりと栄養を取らなくてはいけない

・吐いてはいけない

・風邪をひいて熱をだしてはいけない


という事です。


1.しっかりと栄養をとらなくてはいけない

朝食を食べろとか、3食食べろとか、それなりに説得力を感じるかもしれません。でも、人間は栄養が必要になればお腹が空くのです。ですから、お腹が減った時に食べればいいだけで、それが朝なのか、1日3回なのかは個人差があると思っておくほうがいいでしょう。個性を大事にするのであれば食事だって個性的で問題ないはずなんですけどね。


2.吐いてはいけない

医療に携わる人間は、吐くという事がどういうか事をまったく考えていません。

解りやすいのは悪い物を食べたとき、健全な人は吐くのです。理由は簡単で、吸収してしまうと体を痛めてしまうからですね。悪い物を食べて吐けない時は、たいていの人は亡くなってしまうのじゃないでしょうかね。


吐き気というのは意味と必要があって起こるものです。

だから、吐き気は止めるのは体にとって有害でしかありません。体に問題があるときに、その問題を解消するために吐き気が起こるのです。ですから、吐き気を感じるままに嘔吐していれば体の問題はそれだけで解消します。うまく自力では解消できなくて吐き気がずっとつづくときに、本当は医師の助けが必要なのですけど、その助けは吐き気を止める事ではなく、吐き気を起こす原因を解消してあげることです。


3.風邪をひいて熱をだしてはいけない

私は73年生まれですが、私と同世代であれば、子供の頃、高熱を出して寝込むとか熱をだして吐くとかいう経験はたいていの方はあるのではないでしょうか。実は、我々はそうする事で丈夫な体になって大人に成長する事ができたのです。ところが、今はちょっと咳がでたとか、熱がでたとかでも薬で強引に症状をとめてします。その結果、子供たちは体を丈夫にする機会を奪われてしまっています。


例えばニートなんかがわかりやすいでしょうか。

ニートは体が貧弱だから気持ちが弱っているだけです。体が丈夫になる機会を奪われて年齢だけ20歳になったからしっかりしなさいというのは無理な要求です。病気をする機会を奪っているとそういう人間ばかりが増えてくるはずです。男性が草食化しているなんていわれているのもこういう事が大きな理由の一つでしょうね。


熱を出して風邪をひくというのは、頑健な体を作っていくためには必要な事です。病気もしたことのない人間が立派な大人になれるはずがないと思っておくことです。


さて、話を息子の同級生にもどしましょう。

○○性食道炎で通院した人は人生から潤いというものがなくなります。なぜなら、吐くという事は健全な状態に戻ろうとしたときに起こるものだからです。今の医療であれば死んでしまうような事はないでしょうが、体が健全に元気になろうとしているのを薬で全力で止めてしまうわけですから。その結果、中身のないスカスカの人生を送っている人を私は何人もみています。


彼はこの先の人生において、心から幸せだと感じる事はもうできないかもしれませんね。

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過敏性腸症候群の話

いろんな病名があるものです。
過敏性腸症候群というのはこの方で初めて聞きました。しかし、私に言わせれば、腸が過敏になってずっと下痢をしている状態です。まぁ、厳密にいうと症候群というのは病名とは違うそうですけどね。

自律神経でいうと、胸椎12番に異常があるだけです。
胸椎12番は腸の働きをコントロールする神経が通っていますので、ここに異常がでると下痢をするわけです。名前を聞くのははじめてでしたが、このような状態の方なら何十人もみてきていますので別に驚きも困りもしませんでした。

表にでてくる症状から細かく分類すると違う異常になってしまうのでしょう。
しかし、背骨でみると単なる胸椎12番の異常です。体質や生活習慣によって、症状の出方が人によって違うだけなのです。乱暴な言い方をすると、


「アイスクリームを食べてお腹を冷やした状態がずっと続いている。」


たったそれだけの事だったりします。


まともな生活ができていなかったそうです。
2年ほど前からそんな状態で、今では安定剤や、睡眠導入剤まで使っているとのことでした。ただ、結局のところ腸の働きに異常があって、その影響で頭痛、不眠、うつ、不安、パニックといった問題が起こっていました。

体というのは表にでてくる問題を1つづつ解決していくというのでは普通うまくいきません。
たいていの場合は、原因となる異常が1つあって、ほかの問題は全部その異常の影響でおこっているのです。ボーリングみたいに1番手前のピンをうまく倒せば後ろにあるほかのピンは全部倒れるというわけです。


整体としてはいつもどおりのパターンです。
食事の内容と量など生活習慣の改善、体に冷えをとるための足湯の指導からはじまって、自律神経の働きが整うのに合わせて薬を減らしてゆきます。最初来られたときには、通勤もまともにできないような状態でしたが3ヶ月程度ですっかり元気になりました。

症候群とか変わった名前の病名を付けられてしまうと、不安になることもあるかもしれません。しかし、背骨でみると非常にシンプルな問題であることも少なくないというよい例といえるでしょう。
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