過敏性腸症候群の対処法:医学とは異なるアプローチ
2023年05月17日
過敏性腸症候群について、整体師の私は医学とは全く事なる考え方をしています。
過敏性腸症候群(IBS)の医学的な見解は以下のようなものです。
長期にわたる腹痛や腹部不快感、および変化する排便パターンを特徴とする一般的な消化器系の病態です。この病態は、大腸が正常に機能せず、腸内の食物の動きが速すぎたり遅すぎたりすることで起こります。
IBSの正確な原因は明確には理解されていませんが、過敏な腸、腸内細菌のバランスの乱れ、腸の運動性の異常、遺伝、ストレスなどの心理的要素、食事などだろうと考えられています。
現在の治療法は、食事の変更、ストレス管理、薬物療法など、患者の症状を管理することに主に焦点を当てています。薬物療法には、抗スパスモディクス、抗うつ薬、痛みを和らげる薬、下剤、止瀉薬などがあります。また、プロバイオティクスは腸内細菌叢の健康を改善することでIBSの症状を緩和する可能性があります。
しかし、IBSは慢性的な病態であり、完全な治療は困難であることが多いです。そのため、患者と医師は症状を管理し、生活の質を最適化するための個別の治療計画を立てる必要があります。このためには、健康的な食事と生活習慣、適切な運動、ストレス管理技術の採用などが推奨されます。
このような見解になるのは、医学には腸の専門家が存在しているからでしょう。
そのせいで、
「自分は、腸の専門家だからその専門分野のなかでのみ、つまり腸の問題にだけ取り組まなくてはいけない。」
というように考えてしまうのでしょう。そのため、
「もし過敏性腸症候群は腸に問題があって起こるのではなかったら?」
という発想を持てないでいる訳です。
私、つまり整体師としての視点から見ると、過敏性腸症候群の原因はとてもはっきりとしています。一言でいうなら
「過敏性腸症候群は肺の働きに問題があるから起こります。」
肺の働き、つまり胸椎3,5番などに問題があって起こるものです。この事を理解するには、五行の考え方を参考にしてもらうといいかもしれません。
五行において腸というのは五臓のうち肺に属する働きに分類されています。
具体的に説明すると、肺の働きが不十分な時は腸の働きが活発になって肺の働きを助ける動きをします。結果として下痢をしたり腹痛を起こす事が多くなるでしょう。しかし、これらの症状は肺の働きを助け健全な状態に戻すために起こっているものでですから、こういった症状を薬物で止めてしまう事で肺の働きが不調なままになって下痢や腹痛が頻繁に起こったり、治まらなかったりすることになる訳です。そのため過敏性腸症候群は対処の方法を間違えてしまっているせいで深刻化させてしまっているケースが非常に多いと感じています。
過敏性腸症候群に陥っている人の背骨の状態には、とても特徴的なパターンがあります。
ですから、ある程度の経験のある整体師であれば背骨の観察をすればまず見間違える事はないでしょう。ストレスや遺伝といった医学において考えられている原因はほぼ関係がないといってしまっていいでしょうね。
残念なことに、肺の働きに不都合があって腸が過敏になる下痢や腹痛を起こすという事について、多くの人は理解できないようです。先日も親子で相談にこられた方いたので、これこれこういう事がおこっていますよ、解決はおそらくそれほど難しくないですよと、かなり丁寧に説明させてもらったのですが、うまく理解できなかったようです。説明を聞いたあとに、
「自律神経が悪いのじゃないのですか?」
「自律神経が悪いのだから爪もみみたいな簡単なやり方で症状を改善する方法はないのですか?」
というような、トンチンカンな質問をしてこられました。
10代で頻繁に学校を休んでいるということでしたけど、こんな明らかな問題を長期間引きずり、その結果として人生が狂ってしまうのは、大変もったいないことだと感じずにはいられません。
関連カテゴリー<
過敏性腸症候群
>