「ショートスリパーについてどう考えますか?」
という質問を頂きました。
それで、あれこれと睡眠について答えたのですが、どうも流行ってきているらしいですね。インターネットでちょいと調べたら、
『睡眠時間が5時間以内目安』
という事のようです。
この手の話は、いろんな人が好き勝手にうんちくをしゃべっているでしょうから目安とか定義はいろいろあるかと思います。また、ショートスリーパは独特の遺伝子を持つなんていう研究結果もあるそうですね。
ただ、おそらくですけどショートスリーパーという事に興味を持つ人の大半は、
「早起きすれば自由に使える時間が増えて有意義な生活ができるのではないか?」
たぶん、そんな風に考えているのではないかと思います。
それじゃあ、そうなるためにはどういう考えで取り組めばいいか、私なりにちょいとまとめてみる事にしました。
さて、5時間の睡眠で生活しているのがショートスリパーというなら私もショートスリーパーです。よほど疲れている時以外は、朝5時ぐらいに目を覚まして活動しています。ここ1週間ぐらいはかなり疲れがでてきていて6時過ぎに目が覚めることがおおいでしょうか。仕事には7~8時ぐらいにでかけて家に帰るのは平均すると21時ぐらいです。
仕事に取り組む考え方は、
「他の連中の2倍ぐらい働いて1.5倍ぐらい稼げればいいか。」
「働き方改革なんて糞食らえ。」
というのが私の基本的な考え方です。
私は一人で仕事しているから問題ありませんが、働きたいと考えている人から働く時間を奪うのは問題外でしょう。安月給でこき使うのをダメにしたいのであればもうちょっと知恵をひねらなければうまくいくはずがないですし、ほとんどの人に起こるのは給料が減るという事じゃないでしょうかね。
仕事というのは、自分の人生を費やして取り組む物です。そして、仕事を通じて得られるものは、
1.報酬
2.満足
の2つだと考えています。
こういう考えで生活していると、自然と睡眠時間は短くなってきました。多くの人が気になる肝心の部分、これで健康上に問題がでるかということについては後で述べます。
多くの人が自分が人間であるということをおろそかにしすぎです。
だから、人間がどういう習性の生き物なのかという事を考えなさすぎです。ほぼすべての人がショートスリーパーになることが目的ではないはずです。どのような生き方、人生を送りたいのか、なりたい自分はどんな生活をしているか?ということが一番大事なポイントになります。その上で、ショートスリーパーになる必要があれば自然になります。それが人間という生き物です。
逆のパターンを、例にあげてみるとわかりやすいでしょうか。
ある若い女性がいたとしましょう。この女性が、
「寝坊して、急いで走っている時に曲がり角で男性とぶつかって、そのことがきっかけで恋がはじまるかもしれない。」
そういう事を考えていたらショートスリーパーになるのはまず無理であろうと思われます。ショートスリーパーになる必要性がないだけでなく、ショートスリーパーになることで将来やってくるかもしれない幸せな恋愛を失うかもしれないと思っているわけですからね。
繰り返しますけど、ショートスリーパーになることは手段であって目的ではないという事を忘れないようにすることです。
ただ、こんなことを言い出すとほとんどの人がとっかかりをなくしてしまうかもしれません。
ショートスリーパーに興味を持つと言うことは、なんらかのきっかけになるかもしれないと、魅力を感じたというところでしょうか。
睡眠にとってもっとも重要なものは深さです。
深く眠れる人は、睡眠時間が短くなります。逆にいうと長く眠る傾向のある人は、睡眠が浅い傾向があるという事です。休みの日は1日寝ていますという人は、かなり浅いと思った方がいいでしょう、
医学なのか学術なのかは知りませんが、研究の発表なんかを見ていると、
『必要な睡眠は週50時間』
なんて言われているのをよくみかけますが、これはどう考えても嘘です。
週50時間以上も寝ていて、活力ある元気な体の状態を保っている人は見たことがありません。睡眠の定義をおそらく間違えているのであろうと思います。
例えば、睡眠導入剤を利用して眠っているつもりになっている人が多くいますが、薬を使っての睡眠は睡眠とはいいませんね。
どのような睡眠がとれていているかは頭骨の状態を観察する事でわかります。
良い眠りができている人は、頭骨が引き締まって適度な弾力を保っています。睡眠導入剤を利用している人の頭骨は堅く硬直しています。これが意味する事は、薬では適切な睡眠がとれていない、意識を失っているだけという事です。
頭骨に問題がでている状態の人の睡眠を良しとする人たちに、
「50時間眠らなくてはいけません。」
なんて言われても私はなんの説得力も感じません。
あと、これはよく睡眠について説明するときに例にあげる話で、多分、何年か前に書いたことがあると思います。
ヨーロッパアマツバメというツバメは巣立ってから3年間空を飛び続けるツバメだそうです。鳥類ですので、睡眠は必要なはずで、このツバメは空を飛びながら眠っていると考えられます。そんな見たことのない鳥の事を考えなくても、日本にやってくる渡り鳥も海を飛んで渡ってくるわけですから、空を飛びながら寝ている時間があるはずだと思われます。キリンは歩きながら右脳、左脳を交互に休める睡眠をとっているという話も聞いたことがあります。マグロなんかも泳ぎながら寝ているそうですね。実際、人間でも立ったまま眠るという事は可能みたいで、私はできませんが、できる人の話は聞いたことがあります。
つまり睡眠というのは、体を動かしながらでもできるものだと言うことです。
人間のように布団にはいって無防備に眠るなんていうのは自然界で考えればかなり特殊な眠り方だと言えます。50時間眠る必要性について説く人は、そのかなり特殊な人間の眠りだけ研究して睡眠についてわかったつもりになってしゃべっています。ですから、そんな話を聞いたら、動物の眠りは人間とは全く違う様子ですけど、どういうことですかと聞いてみるといいでしょう。
また、先にも述べたとおり私のような人間であれば、頭骨の状態を観察すれば、眠りの状態はおおよそわかるわけで、その事をを踏まえれば睡眠時間についての様々なうんちくはたいていが見当外れであるという事が言えます。
だから、まずは寝具がどうとか睡眠時間がどうとかいう固定観念を捨ててしまうことです。寝具については説明しませんでしたが歩きながらでも眠れるのですから不要なのはわかってもらえますかね。
その上で、睡眠がどういうものか?と考える必要があります。
睡眠というのは運動の1種です。走る、歩くといった運動と眠るという動作にはなんの違いもありません。そして、眠るのが上手な人ほど睡眠時間は短くなると考えるとよいでしょう。
だから、ショートスリーパになりたければ眠る練習をすればいいのです。
「30分、昼寝したらずいぶんすっきりした。」
という経験はありませんかね?
こういう眠りがいつでもできるようになればいいわけです。その具体的な練習方法は、本なりネットなんかをみていろいろ試してみると良いでしょう。私は、明確な目的意識をもって生活していたらこうなったという感じで、他にいい方法があるとは思えなかったりします。
あと、知っておくといいのは肺の働きが睡眠に大きく関わるという事です。
だから肺の働き、呼吸器の弱い人は眠りが浅くなる傾向があります。そういう方がショートスリーパになろうと思うと独特の工夫や練習が必要になるかもしれません。
最後に注意点です。
睡眠時間が不足した時には脾臓の働きが悪くなります。その場合、頭骨、頸椎4,胸椎7、腰椎2、仙椎2あたりが硬直します。体中の様々な部分に影響するので、どうなるかなんてのは個性の問題で予測がつきません、極端な場合は、
「寝不足で歯が痛くなる。」
なんて事だって起こることもあるでしょう。
脾臓の働きは、免疫なんて言われていますが、意欲や向上心に関わっていると思うといいでしょう。寝不足の時には、頭がぼっーとしてやる気がでないのは誰にでも経験があるでしょう。別に難しく考えるような性質のものじゃありません。
ノウハウはいろいろ出回っているようですから、このあたりを踏まえて取り組んでみるといいのじゃないでしょうかね。