安心して苦しがる
2015年06月16日
このところ、薬を辞めるのに苦労する人何人か続いています。
たいていの場合、体の様子をみて
「薬がこのような悪影響を与えていますよ。」
という説明をさせてもらうとほとんどの人がさっと辞めてしまいます。そして、薬を辞めて体がおかしくなるという事もまずありません。
ただ、たまに離脱作用というのがでる人がいます。
これまでの経験だと、動悸がしたり腕痺れたりするという人が多いようです。アルコール中毒で手が震えているなんていう描写は最近ではな少なくなったようですが、まぁ、これと同じようなものではないかと思います。
もし、あなたの家族に、
「酒の飲み過ぎで体を壊して手が震えています。」
なんていう人がいたらどうしますか?こんな事は考えるまでもないのではないかと思いますけどね。
あと、薬を控えた時によくあるのが、
「辛いです。」
「気持ちが沈んでどうしようもない。」
という事がままあります。
恋愛で思いを寄せる異性にふらてしまったとき、普通はひどく気持ちが落ち込むことでしょう。そんな時に薬を飲んで、落ち込んだ気持ちをごまかそうと思うでしょうか?
恋愛だけでもありません。
仕事がうまくいかなかった時、家族に不幸があったときなど、人生には様々なな事がおこります。そして眠れなくなってしまった。かし、そのような時に薬を飲もうと思うでしょうか?
もし、飲むという人がいたら、その行動に違和感を感じないというのでしたらもう何をしてもダメかもしれませんね。恋愛とか仕事での失敗を、薬でごまかそうということですから。
さて、このところ続いたのは薬を控えるとまったく眠れないという人ばかりでした。
「眠れないので、昼間体が辛く、気持ちが落ち込んでくる。」
というのですが、
一睡もできなければテンションが上がってこなかったり、体が重くなるのは当たり前です。転んで膝を擦りむいたら、傷がでて血がでてくるのが当たり前です。傷があるのに、血がでてこなければその人はもう死んでいるということですね。
人間の脳は、必要な睡眠は必ずとるようにできています。
ですから、ずっと眠れなくて気がついたら死んでいましたということは絶対におこりません。安心して苦しがっていることです。