風邪をひかない人の体はボロボロ?
風邪をひかない人の体はボロボロです。
がおかいしと相談にこられる方の大半は風邪なんかここ何年もひいていないということがほとんどです。
「風邪を一切ひかないから丈夫だ。」
「風邪をひくなんて自己管理がなっていない。」
んな事をいう人がいますが、ほんとうはまったく逆です。なぜなら、風邪というのは、究極の自然治癒だからです。どういうことかというと、
に問題が発生したとき、体内にウイルスや菌がはいった時に、体は痛みや熱をだします。
とえば、刃物の扱いにミスがあって、手を切ったとします。すると、血が出てきて痛みを感じます。もし、そんな状態で、痛みがない、血がでない、ということであれば、生物として重大な問題があるということがいえるでしょう。
くの人は、痛みや発熱を早くなくそうと、痛み止めの薬を使ったり、熱を下げる薬を飲んだりします。しかし、これは大きな間違いです。なぜなら、痛みや発熱は治癒力を高めるためにでるものだからです。
痛みや発熱は治癒力を高めるためにでるものです。
間の体は怪我や故障をしたときには、
①血管を開く
②痛みを出す
③発熱する
という3つのプロセスで体を治します。こうやって傷んだ体の部分の血流をふやして壊れた組織を修復してゆくのです。
風邪による発熱についても同様です。
内に菌やウイルスがはいったときには、免疫によってこれらを退治するのですが、この免疫は体温があがったときにもっとも強力になります。つまり、体温をあげて、免疫力をあげることによって菌やウイルスを退治するのです。これは多くの人が恐れるインフルエンザでも同じ事がいえます。高熱がでるということは、それだけ免疫が強力に働いているということなのです。
みや発熱は体の調子を整えるために必要であるということです。
に痛みがでたということは、治癒力が働いて壊れた腰の組織を修復しようとしているということです。
邪で熱がでたということは、免疫が働いて菌やウイルスを退治しているということです。
れなのに、痛みや熱を薬でおさえてしまったら、治癒力がうまく働かなくなってしまいます。いつまでたっても、風邪や痛みがおさまらない。それは薬を飲んで治癒力が働かなくなっているせいです。
不眠について
睡眠を時間ではかっているうちはこのことに気づけません。新聞で、ある研究機関が週に50時間眠るのがいいと発表している記事をみかけましたが、これはちょっとおかしいといえます。
週に50時間ということは1日7時間程度ということです。
ですが、実際に1日7時間も睡眠をとっている人はおそらくまれでしょう。
私自身も4~5時間程度のときが一番体調がいいように感じる。ということもありますが、実際に週に50時間も眠っている人の体の状態が理想的か?というとそんな事はまずありません。
眠りの状態とうのは、頭の固さをみればすぐにわかります。
よく眠れている人の頭に触ってみると、頭骨と頭皮が適度な緊張を保っています。つまり頭がちょうどよいはりと緊張感をもっていればよく眠れていると判断することができます。
眠れない人は、頭が堅く弾力がありません。その逆に頭がゆるくぶよぶよになっている人がいます。この状態の方は、眠りが浅いという状態です。
このように頭のゆるい方に
「眠れていますか?」
と質問すると、自信をもって
「7~8時間でよく眠れています。」
という返事をされる方がほとんどです。しかし、よく眠れているのであれば頭がゆるくなることはありません。
眠りは時間ではなくその質が大切です。
いくら長い時間眠っても、その眠りが浅ければ十分な睡眠がとれているとはいえないのです。ずっと夢をみていような浅い眠りでぐっすり眠ってすっきりおきれるということはありえません。
さて、頭のかたさの判断は、経験のないひといはちょっと難しいかもしれません。しかし、とりあえず眠りが深いかどうか?をてっとりばやく判断する方法があります。
それは夜中にトイレで目が覚めるか?
ということです。
深い眠りをしているときにトイレにいきたくなるということはありません。もし、トイレで1~数回起きるという方はいくら長時間眠ってもよい眠りはできていません。
不眠の整体
「薬をのまないと眠れない。」
よく相談いただく悩みの1つです。
しかし、不眠の解消は他の体の問題にくらべてとても簡単です。
やることは1つ
薬をやめればよい
たったこれだけです。
ところが多くの方は薬をやめようとしません。だから、眠れなくなるのです。矛盾していると感じるでしょうか?
ちょっと体の他の部分に問題をかえてみましょう。
交通事故やスポーツで足を骨折したとします。ギブスをはめて足が思うように動かないということで、車いすで2ヶ月ほど生活していたとしましょう。すると、歩けなくなります。実際に経験したことはなくても、たいていの方ならきいた事のある話でしょう。人間の体というのは使っていないと衰えていきますので、足はどんどん細くなりうまく歩けなくなります。
不眠の問題はこれとよく似ています。
実は、眠るということは歩いたり、走ったりすることとまったく同じ体の力です。にギブスをはめて生活していると歩けなくなるように、薬の助けを借りて眠っていると自分の力で眠れなくなってしまいます。
相談にこられた方にはこの事をお話すると、約半数の方は、
「怖くて薬がやめれません。」
そういって他の方法を探しはじめます。
ところが、
「わかりました。では、やめる努力をしてみます。」
そうおっしゃられた方で、不眠を解消できなかった。そういう方はいまだ一人もおられません。不眠なんていうのはたいていこのような問題です。
さて、不眠の整体についての説明です。
眠りの主な急所は、みぞおち、頭、くび、アキレス腱そして脊柱起立筋です。眠りは生理現象ですから、努力などしなくても健康でさえあれば、誰でも得られるものです。ですから、これらの部位を整体することによって、自然に眠れる体の状態に調整します。
体が眠れる状態になれば、眠りとうにもリハビリが必要です。
足がよわって歩けなくなった人が歩く練習をするように、眠りにも眠る練習が必要です。この練習をしないで眠れない、眠れないといって困っている人がとても多いのです。
不眠の整体事例
長い間、眠りが悪いということで相談にこられました。体の状態を確認すると、眠れていないということがすぐにわかるような見本のような方でした。
ポイントとしては、
・食べ過ぎている
・体が冷えている
という2点でした。
冷えと食事は、不眠と関係ないと思うかもしれませんが、冷え、食べ過ぎともに眠りを悪くしてしまいます。
まず食べ過ぎについてはわかりやすいでしょう。
たくさん飲み食いした日の夜は眠りが浅くなり、疲れがとれにくくなります。ピンと来ない方は、お腹一杯食べたあとの翌朝の体調を確認してみましょう。眠りが浅くなって、体が重くなっているはずです。
次に冷えについてです。
「私は冷え性なんです。」
という方がおられますが、冷え性という体質はありません。冷えてしまった体があるだけです。ですから、冷えを解消するように体質改善をおこなわければなりません。
「手足が冷えます。」
そんな状態のまま、不眠を解消するのは不可能だと思っていいでしょう。
こういった問題点がわかれば解決は簡単です。
整体と生活習慣の改善で、冷えと食べ過ぎを解消すればよいのです。薬を飲んで寝て折られる状態でしたが、1ヶ月程度で薬をやめることができ、3ヶ月程度で眠りにたいしての不安がほぼなくなったとのことです。
不眠は長く困っている方がいのですが、ポイントさえ押さえればたいていはそれほど苦労するものではありません。