眠りと目覚めのスイッチについて
2017年01月26日
眠りに関して最近わかったことが一つあります。
胸椎1~3番の右側の2側というところ、いわゆる背筋のあたりなのですがここに問題があると眠りに深刻な問題が起こります。その問題はなにかというと、眠ったり起きたりという体の状態の切り替えがうまくできなくなるようです。
軽いものでしたらたいていは起きれないだけです。
「仕事のある日はいいのだけど、休みの日は夕方までずっと寝てしまう。」
そんな人は体にこんな問題が起こっているかもしれません。
しかし、症状の重いものだとこんな程度ではすみません。
まず、まったく寝付くことができなくなってしまいます。明け方までごろごろしていてやっと寝れても起きるのは夕方以降というようなことになります。このような方は、寝ている間に無理に起こそうとしても起きるというスイッチがはりませんから、蹴ろうが叩こうが体を起こすことができなくなります。
このような体の異常は整体の知識がなければ自覚をすることがまず無理でしょう。
せいぜいが、肩や首が凝るという程度にしか認識できないはずです。病院の検査などでも異常としてみつけることは不可能ですので、心の問題として片付けられてしまう人がほとんどではないでしょうか。
起こっているのは脊柱起立筋の胸椎1~3番あたりが収縮する事ができなくなっているといえばちょっとはイメージができるでしょうか。人間の体というのはよくできたもので、このような問題だと寝たり起きたりができないとうことさえ気にしなければ日常生活に支障がでるような事はなかったりします。
まぁ、スポーツなどで成果をあげたい、上達をしたいと思っているような人であれば早々に限界を感じるだろうとは思いますけどね。ただ、この場合は、
「才能がなかった。」
というように考えてしまうはずです。
本当は、才能ではなく運動能力を発揮できる状態ではなかったということなのですけどね。
ちょっと余談です。
最近ですが陸上競技をやっているのに肺の働きに問題がある学生さんがいました。
一生懸命に練習していたそうですが、顧問の先生にも才能がないと見切られてしまって放置されているようなことをいっていました。本来であれば、指導者はもっと体の状態と運動能力について詳しくなければいけないと思うのですけどね。無闇に練習して結果のでる人間には才能があり、成果のあげられない人間は才能がないと安易に切り捨ててしまっているように感じます。そういう部分も必要だとは思いますが、才能があるのに、発揮できていないという人があまりにも多いように思います。まぁ、岡ひろみを発掘した宗方仁のような指導者はやはりほとんどいないのでしょうね。
さて、仕事もできず、家事もできず、ただ起きて寝てを繰り返すだけで他になにもできないようになっているというような人の相談が去年は10件ほどあったでしょうか。こうなってしまうと元に戻すのは相当な苦労が必要になってしまうのですが、その苦労を乗り越えるだけの気力も体力もないというような状態になっています。こんな問題を抱えているような人が薬を使って眠るということをやっていると、普通の生活が無理になってきますので注意が必要です。