体をちゃんと使えていないだけの話
2015年05月05日
「正座は体に悪い姿勢である。良い姿勢であれば正座して足が痺れるはずがない。」
と、テレビでいっている人がいました。
で、その人の結論は骨盤を閉めれば健康になるからこのベルトを使って骨盤をしめろということでした。こんな人がテレビにでて偉そうな事をいっているのとはひどい話です。この程度の人を取り上げるメデイアにも文句を言いたくなってしまいますね。
見ている側も、この話をきいて、
「あぁ!そうだったのか!」
と正座を辞めてベルトを買うというような人がそうたくさんいるとも思えませんが、実際のところはどうなのでしょうね?
正座をすると足が痺れるのは上手く正座ができていないだけです。
足を曲げて背中をすっと伸ばせばそれで正座ができているというわけではありません。正座というのは全身をうまく使ってこそはじめてできるものです。例えば、足が痺れている人は、足より手に意識を持っていくほうがよいでしょう。全身をうまく使えれば痺れたりするような事はなくなります。日常的に畳の上で生活してお箸で食事をしていた日本人はそういう事が当たり前のようにできたのでしょう。
最近では、
「こういう事ができなくなったのは栄養不足である。」
という風潮です。
正座ができないのは栄養価の少ない野菜を食べているからだとかいってサプリメントをせっせと食べたりしている事になります。ずいぶんおかしな事をやっているとは思わないでしょうか。
実は、腰が痛くなるも、肩や首が痛くなるのも、耳が遠くなるのも、目が見えなくなるのも、眠れないのも、全部体をうまく使えていないことが本当の理由です。
でも、こんな事を言うと、
「そうか!運動不足が原因なのか!」
なんてほとんどの人がいいだします。
本当の原因は、こういう安直な思考といえるかもしれません。