ブログ「日々整体」

医療が見逃すもの、整体が見つけるもの





私は整体師として20年ほどの経験があります。これまで多くの患者さんから、

「検査で異常が見つからないと言われ、『心の問題です』と片付けられて困っている。」

という相談を多く受けてきました。

多くの方が同じようなことを言われているように感じます。このような状況を見るにつれ、多くの医師が検査結果に依存しがちであると考えるようになりました。なぜなら、

「検査で異常が見つからないから心の問題です。」

という発言は、医療で行われる検査が神様のような精度で体に起こっているあらゆる問題を見通すことができるという前提がなければ成立しないからです。検査の限界を認める医師も多いですが、一部の医師は検査の数値に注目しすぎて患者に対して十分な関心を持ていないのではないでしょうか。

「現在の検査技術ではあなたの体に起こっている問題を見つけることはできませんでした。そのため、医療として対応できるのは精神科のみになります。」

というのが、より正確に状況を表現しているのではないでしょうか。それにも関わらず、「心の問題です。」と専門家が発言してしまうことで、

「私は考え方が悪いから体が悪いのだ。」

と勘違いしてしまう人がたくさんいるように思います。少なくとも、私の所にはそういった人々がたくさん相談に来られています。

また、こういった問題は医療だけでなく家族にも原因がある場合があります。

実際の例をあげると、奥さんがパニック症の症状に悩んでいるのに、ご主人が「考え方を見直して不安を解消しよう」という意見を押し通すのです。このような状況はかなり頻繁に起こっており、今年に入ってからも2件ほどこのようなケースがありました。

このような場合、本人には非常に深刻な状況です。周囲が本人の望まない方向に強引に誘導してしまうからです。本人からすれば、

「誰も自分の事を理解できないし、理解しようともしない。」

という気持ちになってしまいます。それで、もし本当に良くなるのであれば、それに越したことはありませんが、症状が改善しない時には、

「なぜ物事をポジティブに考えることができないのだっ!」

と責められるのです。

ひどい場合には、医師からもそれ以上に非難されるケースも実際にありました。離婚してしまうなど、家族の縁は簡単に切れるものではありませんから、当人は精神的に参ってしまうのです。

身体の不調を改善するためには、家族や周囲の人々との相互理解を深めていくことが大切なのです。

このような状況においても整体師であれば別の解決方法を示すことが可能な場合があります。なぜなら、医療の検査だけでは問題が見つからないことがあるということであって、整体という技術を通じて体を観察することで悪い部分を見つけることができるからです。医療で行われている検査が万能ではないということがわかっていれば、違った側面からご自身の体の状態と向き合い改善してゆくことができるはずです。実際、医師と信頼関係を築くことができなかったということで相談にこられる方は少なくありません。

体は神秘の宝箱、自律神経整体院でした。

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年相応という言葉の意味


YouTubeで動画を公開しました。
今回は「年相応」という言葉について考えてみました。よく聞くこの言葉、実は多くの誤解を生んでいるかもしれません。年齢を理由に健康を諦める必要はありません。元気に年を重ねるためのアドバイスを動画でお届けします。





健康に関する言葉の中で、特に誤解されやすいのが「年相応」という言葉です。今回はこの言葉に焦点を当ててみようと思います。
私がこの年相応という言葉を聞くのは、たいてい整体にはじめてこられた方からです。具体的には、このような使われ方をします。

「あなたの腰が痛むのは年相応だ。」
 「あなたの膝が痛いのは年相応だ。」 
「体のどこかが悪くなるのは年相応だ。」

実は、これらの台詞は相談にこられた本人が言っているのではなく、医師がこのような発言をしています。専門家であるはずの医師が、誤ったことを言うはずがないと考えてしまうかもしれません。しかし、医師たちは、あなたの体の不調は加齢によるもので、もう治らないことを説明するための表現としてこのような表現を用いています。私はこの考え方に異を唱えたいのです。なぜなら、実際は老いても元気な人はいくらでもいるからです。年をとれば必ず体は悪くなるという考えが多くの人に根付いてしまっている現状を見直すきっかけになればと考えています。

医学的な判断に整体師である私が口を挟むことに違和感を感じる人もいるかもしれません。
しかし、年をとっているから体が悪くなるのだという考えには賛同できません。すべての人間が年をとったら必ず腰あるいは膝が痛くなるというのであれば、私の考えが間違いであることになります。しかし、現実には腰や膝に痛みが出る人と出ない人、高齢でも健康で元気に生活を送っている人もいます。ならば体に問題が出る人と出ない人には明確な違いがあると考える方が自然ではないでしょうか。

では、整体的に年相応という言葉の意味を説明します。
人は年齢を重ねるにつれて代謝が低下していきます。ダイエットの経験がある人であればご存知かもしれませんが、人間が1日に消費するエネルギーのことを基礎代謝といいます。この基礎代謝が年齢とともに低下していくのです。

年齢とともに代謝は変化し、これが体に様々な影響を及ぼします。代謝が落ち込むタイミングの1つが40代前半で、この変化を更年期といいます。なお、この変化については厚労省がデータを公開しているので、興味があれば参照するとよいでしょう。リンクは下記に貼り付けておきます。

この時期の体の変化は、味覚や運動能力で考えるとわかりやすいでしょう。例えば、年を取ると揚げ物などの油ものの料理よりも、刺身や煮物などのあっさりした料理を好むようになります。また、若い頃はサッカーやバスケットボールのような瞬発力を求められるスポーツが得意でも、年を重ねるとジョギングやウォーキングなどの持久力を活かしたゆったりした運動が好まれるようになります。

さらに、趣味や娯楽の好みも変化します。
例えば、若い頃はジェットコースターやアクション映画が好きだった人が、中高年になると読書やガーデニング、温泉旅行など、ゆったりとした楽しみを好むようになることがあります。このように年齢による違いは、代謝の状態に合わせた嗜好が異なるということです。

なお、この時期の代謝の変化に内臓がうまく対応できないと腰や膝に痛みが出ることがあります。心臓に問題があれば腰に、腎臓に問題があれば膝に痛みが出ると考えてください。これは更年期の変化に体がうまく対応できていないために起こる問題であって、年をとれば必ず起こるものではありません。
それでは、年相応という言葉についてです。このように考えると、年相応という言葉が「年をとったときに体のどこかが悪くなる」という意味で使われているのはおかしいと思えるのではないでしょうか。つまり、「年相応」という言葉は年齢に伴う身体の変化をシンプルに表現しているだけなのです。
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ロダンの考える人は実は何も考えていないのではないか?

ロダンの名作『考える人』について、整体師の視点から少し違った見解をお届けします。この動画では、以下のポイントを取り上げています。

・『考える人』の本当の姿?
実は「ロダンの考える人は、実は何も考えていないのではないか」という視点を探ります。考えるときにこのポーズをとるのは不自然だと感じたことはありませんか?

・五種体癖との関連性
整体の創始者、野口晴哉氏が述べたように、『考える人』は五種体癖、つまりスポーツマンタイプの特徴を持っている可能性があります。体を動かさないと考えられないタイプがこのポーズを取る理由を解説します。

・考えを妨げるポーズ?
この像のポーズが、実は思考を止めるためのものである可能性についても考察しています。地獄の光景を見つめる彼の姿は、実は深い思考を妨げるためのものであるかもしれません。

・新たな見解の楽しさ
前提となる知識が異なるだけで、全く違う解釈ができるという面白さをお楽しみください。

この新たな視点を持って、『考える人』をもう一度見つめ直してみませんか?動画ではさらに詳しい説明を行っていますので、ぜひご覧ください。

体は神秘の宝箱 自律神経整体院でした。



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