ブログ「日々整体」

飲酒が好きな人と酔いたいだけの人:あなたはどっち?

飲酒をする人によく見かけるパターンとして、

「毎日の晩酌は体によい。」
「1日1杯はストレス解消のために絶対に必要。」

といって毎日のように飲酒をする人がいます。

しかしながら、最近では「飲酒の量がゼロが理想だ」という研究結果も発表されています。
その研究は多くの人々に信じられており、実証的なエビデンスもあるようです。ですから、きっとお酒は体に悪いのでしょう。すると毎晩のように晩酌をする人は体によいと思いこんで体に悪いことをずっと継続していることになります。

しかし、違う視点から考えてみてください。
好きなものを好きなだけ食べてその結果病気になって若くして亡くなった人がいたとします。この人の人生は不幸だといえるでしょうか。私自身は、本当に好きなのだったら悪くない人生だったのだろうと思います。

1日1杯の缶ビールはストレス解消のために絶対に必要だと考える人は、今を大切に生活しているという意見でしょうか。しかし、病気になって余命幾ばくもないという状態になったら意見を変えそうな気がします。結局、ほとんどの人は飲酒についてそれほど深く考えていないようだというのが私の感想です。

整体的な視点で飲酒について説明してみます。
整体の考案者である野口晴哉は上手にお酒を飲むことができれば体を緩めることができるとその著書で述べています。具体的には、上手にお酒を飲むということは、酔わないように飲むということです。酔わないようにお酒を飲むことができれば睡眠が深くなり、その結果、しっかりと疲労を回復することができます。高齢になるほど、回復が遅くなる傾向があるので効果的で、一方、若い人には十分な回復力があるのでほとんど不要です。これが理想的な飲酒だと考えると、お酒を飲んだ翌朝に、すっきり快活な朝を迎えられるような飲み方をしているかという考えでもよいかもしれません。

本当にお酒が好きな人は酔わないようにお酒を飲んでいます。
なぜかというと酔っ払ってしまうと味覚が鈍くなってお酒の味がわからなくなるからです。舐めるように飲むという言葉がありますが、お酒が好きな人は味覚を鈍らせないようにちょっとずつ口に含んで味わってお酒を楽しんでいます。余談ですが、そういうことを知っていると、ごくごくと喉越しを楽しむような飲み方をするビールを酒好きが好まない理由も理解できることでしょう。酒が本当に好きな人は日本酒やウイスキーといった蒸留酒を好む傾向があるのです。

このことを知っていると「毎日の晩酌は体によい。」といって酔っ払うためにお酒を飲んでいる人は実は酔っ払うのが好きなだけで、お酒が好きなのではないということも理解できることでしょう。ストレスを溜め込む方が病気につながるかもしれませんから、別にそれはそれでよいかもしれません。ですから、言い訳しないで酔っ払うために飲みたいのだと主張するほうが潔いのにとは思ってしまいます。

当然ですが、幸福の捉え方は人によって異なります。
長生きすることこそが人間にとって最大の幸福だと考える人にはお酒の飲み過ぎで短命に終わった人は不幸な人生だったといえることでしょう。一方で、自分の欲望や欲求を満たすことこそが人生において最も重要だと考える人にとっては幸福な人生だという意見になるかもしれません。結局、お酒なんて深く考えないで好きなように飲めばいいのではないかということになってしまいますね。

なお、私自身の考えも添えておきましょう。
私が酒を飲むのは数年に1回程度、なんらかの集まりのあるときに付き合いで少し飲む程度です。日々の生活の充実度をあげるために現時点では飲酒が不要で、こような考えを持っているとお酒を飲みたくなるということが全くありません。生活習慣と考え方で飲酒のスタイルなど大きくかわってくるということでしょう。
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