ブログ「日々整体」

自律神経の整体とは

「自律神経の働きが乱れが体の不調の原因だ。」

テレビ、雑誌、ネット、専門家、様々なところで聞かされる話です。
かつての私もそう考えていました。しかし、長年、不調を抱える人たちと接しきてその考えに変化がでてきました。

「自律神経の働きとは生きる力そのもので、で自律神経が誤った働きをすることはない。」

そう考えるようになりました。
自律神経とは何かというと、交感神経と、副交感神経があってお互いがバランスをとりながら体のバランスをとっていると説明されます。そして、たいていの場合、体の不調は交感神経が過剰に働き過ぎるからだと考えられています。確かに、誤ってはいないとは思いますが、この考えが根底にあると、たいていの場合、ストレスが体の不調の原因だという結論に至ってしまいます。

その結果、ストレス解消、リラックスすること、日頃どのように物事を考えているか、前向きに物事を考えることが、不調を改善して、元気になるために必要な事とがことだという結論になります。しかし、この考え方であれこれ取り組んでも、自律神経のバランスがとれて体の調子はよくなることなどありません。


これは、私が自律神経の働きのことを説明する時によく例にあげる話です。
手に怪我をしたとします。傷からは血がでてきますし、怪我をしたところに痛みを感じます。しかし、怪我をしたところが痛むという事は異常ではありません。傷があるのですから痛いのは当然の事です。

しかし、


「傷ができて血が流れでているのに、痛みも何も感じる事ができない。」


というのは、明らかに体の異常です。
怪我の痛みというのはなぜ感じるか考えた事はあるでしょうか?


「怪我をしているのを知らせるため。」


と考える人が多いのですが、実は怪我を治すためです。
人は、痛みを感じると、怪我をした部分に意識が集中します。すると、怪我をした周囲の細胞の働きが高まって早く傷の修復が行われます。この時、自律神経は、痛みを出して細胞の働きを活性化させることで怪我を早く治すという働きをしています。ですから、痛いのは嫌だから痛みを感じないようにと鎮痛剤なんかを使うと怪我の治りが遅くなったり、傷跡が残ったりします。


実は、この事は他の様々な病気や症状においても全く同様の事が言えます。
メニエール、動悸、パニック、不眠、耳鳴り、難聴、起立性調整津障害など、様々な体の問題もすべて同じです。傷ができたときに痛みを感じるように、体になんらかの問題がこれらの症状があらわれるのは正常なことです。そして、痛みを出して治すのと同じように、これらすべては体にある問題を解消するために起こっている事です。

このように考えると体の様々な不調は解決するヒントが見つかります。
原因のはっきりしない、よくわからない体の問題は、自律神経の働きが悪いなんて言われることが多いですが、それは体の観察が適切にできていないだけです。


多くの人が、不調、様々な症状の原因が見つけられないときに、


「ストレスが原因だ。」
「自律神経が原因だ。」


と、誤魔化してしまっています。


しかし、体の不調には必ず何かの原因があります。
そして、自律神経は、常にその不調を解消しようという働きをしています。その自律神経の働きだけでは、体の問題や不調がうまく解消できない時に、様々な症状が起こり続けるのです。


当院が、自律神経整体院という看板掲げているのは、


「自律神経は何をしようとしているのか?」


を読み解く事を常に考えているからです。
丁寧に体を観察して、何が問題かを探し当て、適切な手当をすればできれば体の問題など全て解決してしまいます。
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