胃の働きと耳鳴りの関係
2014年04月03日
胃の働きが悪いと耳鳴りがすることがあります。
まず、
「胃の働きが悪いという状態はどういうものか?」
考えてみてください。
一言で言うと、何かを食べてもうまく消化、吸収ができない状態です。こういう時には、人間の体はどうなるか?箇条書きであげていってみましょう。
・胸がむかむかする
・食欲が落ちる
・胃酸が逆流してくる
・食べたものを戻しそうになる
・左肩や首につまりを感じる
・頭が痛くなる
・右腰に痛み、重さ、だるさを感じる
もちろん、これらすべての状態になるわけではありません。
どのように体に影響がでるかは体質に大きく影響されます。また、季節や生活習慣の影響も小さくはありません。ですから、普段は左肩につまりを感じるようになるのだけど、たまに右腰が痛くなるなんていう人もいます。
私の体の場合を例にあげておくと、たいてい右腰が重くなります。次に食欲が落ちることが多いでしょうか。
さて、このような状態になったときには、体がどのような状態になるかというと、胸椎8番の左側に緊張や過敏があらわれます。だから、背骨をみると胃の働きがどのような状態かということはすぐにわかります。
胸椎8番の左側に緊張は、交感神経の部分的な緊張が起こっているという状態です。この緊張が耳に影響すると、耳鳴りがすることがあります。
だから、耳鳴りで相談にこられた30~40%ぐらいの方は、逆流性食道炎、逆流性胃腸炎の治療を受けておられます。胃を悪くしているのが耳鳴りの原因というわけです。
ただ、胃を悪くした方が必ず耳鳴りがするわけではありません。
食べ過ぎて胃を悪くして、肩がつらいとたまに整体にこられる方がられますが、そのような方は、耳ではなく頚椎7番が悪くなっています。胃を過酷に使いすぎて、首を悪くしているというわけです。
さて、このようなケースの耳鳴りはどうすれば止まるでしょうか?
答えは簡単で胃の働きを整えるというのが正解です。
やり方もそれほど難しくありません。自分でやりたいなら、
「食事を減らして胃を休ませればよい。」
というだけのことです。
ただ、不思議な事が一つあります。
胃の働きを悪くしている人はなぜか一様に、
「食べなければ元気になれない。」
一生懸命に食べようとします。
胃が働いていないのです。
そこへ一生懸命に食事を送り込んだらどうなるか?
答えを出すのはそれほど難しくないと思います。わからなければ実際にやって試してみればいいでしょう。
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