時間とともに変わる答え: 人生最後の日についての考察
2023年07月19日
20代後半に自己啓発セミナーに傾倒した時期がありました。。
その時に頻繁に投げかけられた質問に、
「明日、死ぬとしたら今日はどのように行動しますか?」
というものがあります。
自己啓発セミナーに参加しているということは現状に大いに不満を持っているのですから、この質問は私の心を大きく揺さぶります。しかし、熱心に仕事に取り組んでいる時期にこの質問を投げられたとしても、それほど大きな影響は与えないと思います。
この話は、癌といった不治の病に対しての医療の姿勢を思い出させます。
私が子供のころは、癌の本人への告知は行わないというのが当たり前でした。もうすぐ自分が死んでしまうという状況に直面したときに、ほとんどの人は生きる気力を失ってしまうと考えられていたからです。ところが、本人への病気の告知をしないままの病院での治療は家族の負担がかなり大きなものになるそうです。だからこそ、次第に本人へ告知した方がよいという考えが生じてきたようです。
そして、実際に病気の告知をうけた人の大半は、残された人生において自身の仕事に熱心に取り組むようになったそうです。自分の死に対して正面から向き合うことによって、残った時間を有意義なものにしたいと考えるようです。
この話を聞いて面白いと感じましたし、私自身もこうなるだろうと思えました。
だから、明日、死ぬとしたら今日はどのように行動しますかと問われたら、
「別になにも変わりません、いつもどおり仕事をすると思います。」
と答えるような気がします。
また、常にこのように答えられるよう、日々過ごしています。
ちなみに、日本人は、仕事とアイデンティティが密接に関わっているそうです。
その結果、自分の仕事への役割や責任感がとても大切だと考えられているようです。家族を顧みずに仕事に没頭するというと、問題があるような風潮があるようですが、それもまた生き方の1つと言えるのかもしれません。
さて、先日、ある本を読んでいて、
「明日、死ぬとしたら今日はどのように行動しますか?」
という質問がありました。
その時、思ったことは、
「息子にちょっといい肉を買って帰ろうか。」
ということでした。
年をとることで、自分の内面も結構変化しているなと自覚した次第です。
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