耳鳴りの原理がわかったかもしれない
2017年04月11日
最近、耳鳴りで整体に来られた方は、
「現代医学で耳鳴りは手の施しようがない。」
と医者にいわれたそうです。
「それは良心的な医師にあたってよかったですね。」
と私は答えました。
原因も理屈もどうすれば耳鳴りがとまるかもわかってもいないのにあてずっぽうで、
「ストレスが原因だ。」
「運動不足が原因だから毎日歩きなさい。」
なんて事をいう専門家が非常に多いと感じています。
そして、薬を飲んで様子を見ましょうという流れにたいていはなるのです。薬で体の状態を調整する事は必要な場合もあります。しかし、現在の医療技術では検査結果に反映がされていない問題を起こしている事がおおいのです。そして、耳鳴りがなっている人の半数程度はその薬が原因だと最近では考えるようになってきました。
私の感覚的なものですが、ここ数年で薬がかなり進歩したように感じています。
もしかしたら、進歩はもう少し前からあったのかもしれませんが、その進歩が社会の人々に反映されはじめたがここ数年なのかもしれません。平たくいうと、
「ここ数年、ものすごく薬が効いてしまう。」
ということです。
しかし、薬で調整された体というのは非常に弱くなります。畑や田んぼでいえば、
「化学肥料で調整された土壌というのは年々痩せてくる。」
なんていう話は聞いたことはないでしょうか?
私は農業については詳しくないのでそれが事実なのかわかりませんが、人間の体では間違いなくこういうことが起こっているのはわかります。薬で調整された体というのは内臓の働きが悪くなっています。余談ですが、テキメンにあらわれるのが風邪の治療でしょうか、抗生物質を飲んで風邪の症状をおさえたような人は昔よくみかけた、「使用前→使用後」の広告のような激変といっていいようないびつな変化が体に起こっています。最初にいいましたが、数年前ならここまで大きくかわっていなかったように思うのですけどね。
さて、耳鳴りの原理がおおよそわかったかもしれません。
大きな気付きがあったのは昨年の末ごろです。それからずっと確かめをつづけてきましたが、ほぼ確信にかわってきています。
簡単に言ってしまうと、多くの場合、心臓と肺の働きが深くかかわっています。
これまで大半の人の耳鳴りはとめる、あるいは小さくすることができてきたと自負しています。しかし、どうしても残ってしまったり、うまく成果をあげられなかった人がいたのはこの認識が不足していたからだろうと思われます。もちろん例外というものがあるとはいえますが、ほとんどの方の場合は心肺機能の働きに問題があるということです。ただ、説明としてやっかいなのが病院の検査でひっかかるような性質の問題ではないということです。
少々、変な説明だと感じるかもしれません。
プロのスポーツ選手の心肺機能を100点満点で表現した場合80~90点ぐらいだとします。私は、サラリーマンや主婦として生活するのであれば70点ぐらいを目指せばいいですよと説明しています。しかし、病院の検査では心肺機能に問題があるということにされるのは40点以下ぐらいからでしょうか。
こういうと、
「40~60点あたりはグレーゾーンなのではないか?」
というように考えるかもしれません。
しかし、このあたりは私にいわせれば真っ黒です。現代医学で解決できないような問題は医療がここに問題があるとは考えていないことに起因していると言い切ってしまっていいでしょう。
もちろん40~60点の人の心臓や呼吸が止まってしまうような事はありません。
また、働きが落ちているわけではなく過剰に働いているというケースもあります。このあたりにいるような人たちにとって、朝起きて、仕事へいって、仕事こなして、家にかえってごはんを食べて寝るという生活をする上で問題はまずありません。しかし、充実した幸せな生活をおくる、意欲的になにかに取り組む、というようなことが難しいと捉え方をしてもらうと正解に近いでしょう。気持ちの問題ととらえがちですが、幸せを感じるとか、前向きに物事を考えるとか、なにかに集中して取り組むということは心肺機能の状態によるものだからです。だから、日常的に運動をしましょうというのは非常に理にかなったアドバイスではあるのですけどね。
ただ、心肺機能を高めればよいというほど単純な話でもなかったりします。
筋トレのやりすぎでかえって心肺機能が落ちているというケースもよくみかけます。このあたりを掘り下げて考えることができると耳鳴りの解決は今後はそれほど難しいものではなくなていくように思えます。
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