
2011年10月01日
先日、こんな質問をする方がこられました。
「こちらの整体はどんな風にするのですか?」
このような質問には答えられません。
なぜいかとうと、何をするかは体の状態を見てから考えるからです。ですから、何回も整体をさせて頂いているような方でも、状態がかわれば整体のやり方はかわってきます。
ですから、私は、
「体がどういう状態なのですか?」
と、きくとずっと体がだるいというだけ答えられて逃げるように帰っていきました。
確かに、聞きたかったのはそういうことではないでしょう。
それはわかります。しかし、私は人の体の状態を変化させるという仕事をしています。しかも、何をやっても、なかなか改善しないような悩みを抱えている人に対してそれを行っています。これを改善するのはそれほど簡単なことではありません。
人の体は、壊れた機械を直すようには人間の体はよくならないのです。時計などの機械でしたら、壊れた部品を治して油をさすという具合に作業を説明できるかもしれません。
ですから、
「こちらの整体はどんな風にするのですか?」
なんていう質問をされても、おかしなところを探してそれを調整します。というだけの答えになります。どうも、この点を勘違いしている人が多いように思います。
2011年09月21日
先日、電車にのったのですが、エアコンがききすぎです。
半袖にジーパンという格好でしたが、長袖をきてくるべきだったととても反省しました。ところが、そう思っているのは私だけのような感じすらしました、みなさん涼しい格好で居心地よさそうにしています。
私が気温の変化に敏感だということもあるのですが、多くの方がエアコンになれすぎているのではないか?と感じたものです。
さて、昔からよくいわれる言葉に、
「季節の変わり目に体の調子をくずす。」
というものがあります。
さて、今はちょうど夏から秋にかわる時期です。
こういう時に起こるのはたいてい体の冷えです。涼しくなってきているのに、服装が夏のままだったりするので、一気に体を冷やして調子を崩す人がとんでもなく増えます。この時期のタイミングで体調をくずした場合、ほぼ間違いなく体を冷やしたと思っていいかもしれません。
どうも多くの方がエアコンで空気を冷やすことに慣れすぎてしまっていて、体が冷えているということに対して鈍感になっているようです。
体が冷えたときに、どんな事が起こるかというと、
・腰が痛くなる
・鼻水、くしゃみがでる
・胃の調子が悪く
・体がだるくなる
などなど。
体質によって多少の違いはあるのですが、ご自身の体が冷えたときどんな状態になるか?ということについては一度振り返って考えておくのが体調を維持するコツということがいえるでしょう。
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2011年09月15日
整体をした後、数日たってから、
「腰が痛くなってきた。」
なんていう事がよくあります。
そんな時の私の答えはきまっています。
「それはよかった!一安心ですね。」
どうしてかというと、
『痛みを感じるという事は自然治癒力がきちんと働いている』
ということだからです。
よくあるのはこんな流れです。
体の状態を確認したときに、
「腰が痛くはありませんか?」
というと、
「平気です。」
という方がおられます。
つまり、腰の状態が悪いのに、自分自身ではその事にきづいていないのです。この状態は、自然治癒力がきちんと働いていないのです。ですから、腰の異常はまてども暮らせどもよくなることはありません。
事務や家事をしているときに、気づかないうちに手をきって血がでていた。
こんな経験はないでしょうか?振り返って考えてもらうと、血がでていることに気づくまで痛くもかゆくもなかったはずです。でも、気づいていない状態では血はとまらずに流れ続けてしまいます。ところが、血がでていることにきづいて痛みを感じ始める同時に血が固まって傷が治り始めます。痛みというのは怪我を治すために必要なものなのです。
腰に問題があるのになにも違和感や痛みを感じないというのは自然治癒力がうまく働いていない状態です。ですから、整体をして体の状態が改善すると自然治癒力が働いて痛みがでてくる事がよくあります。でも、痛みを感じるということは、体の状態を改善するために必要な事なのです。
2011年07月23日
うつは心の問題ととらえられがちです。
自律神経の状態という点を通してみるとはっきりと体の問題だということがいえます。整体は、左側の骨盤と胸椎9番の整体を行います。また必要に応じて右頭部から背中にかけての整体を行います。
症状の軽い方だと、たいていは3~5回程度でかなり楽になることもあります。
ただ、うつの方でよくある間違いは、多くの方は日に日によくなるというのを期待してしまうことでしょうか。体の状態には必ず波がありますので、1回楽になっても、波の周期によってはまた悪くなったと感じてしまう事があるようです。
そのため、波の周期が底にきたときに、
『また、悪くなった。もう整体では駄目だ。』
と、考えてしまう人が少なくありません。
人間の体は常に絶好調という事はありえません。
どんな方でも、好調期と低調期がかならずありますので、ちょっとした変化で一喜一憂しない事が大切です。
体の状態に問題がなければ、低調期にはいったぐらいでこんな不安になったりはしないのですが、骨盤や胸椎に問題があると大きな不安に襲われたりするのです。
教科書のようなうつの状態の方の事例を1つ紹介しましょう。
先に説明したとおり、整体でずいぶん楽になったのですが、低調期にはってしまったので、
『もう整体ではだめかもしれない』
と考えてしまったようです。
この方の場合は、3回ほど整体したところ、ずいぶん楽になったのですが、このとき低調期にはって、かなり精神的に落ち込んでしまいました。
そこで体調には波があること、体の状態にはまだ問題が残っていることを説明させてもらい整体を続けることになりました。その結果3ヶ月程度でうつの症状はほぼ改善しました。
2011年07月17日
腰痛を長く抱えている人は、もう一生よくならないと思いこんでいる人が多いようです。
今回、紹介する事例の方も同様のようでした。
数年前にあるスポーツで腰をいためてからずっと腰に痛みをかかえてきており、痛みがなくなることがありませんでした。原因は腰椎(腰の骨)の間がせまくなっているためということを指摘され、改善には手術が必要というようなことを言われていたようです。
ところが、私が実際にみさせていただいたら右の骨盤が下がっているだけでした。そこで実際に、右の骨盤をあげる整体を数回行うと痛みが大きく改善しました。
ただ、ここですこし腰の状態が停滞します。
以前に比べればずいぶん楽になったということなのですが、小さな違和感が消えないのです。
ここで問題になるのは、右腰が下がる原因があるということです。
人間の体は何もしていないのに悪くなるということはまずありません。つまり、腰が悪くなる、また悪くなった腰痛がよくならないということは、腰に対してなにか悪い影響をあたえることをやっているということです。
そこで、生活習慣を確認させてもらうと、夜おそくまで仕事をしており家にかえってから食事をしているということでした。これが右の骨盤が下がる原因だと考えた私は、夜おそくに食べないようにすること、腰の状態よくないときには食事の量を減らすことを指導いたしました。すると2週間程度で残っていた違和感も解消し腰がすっきりとしたそうです。
このように腰痛を解消しようと思うと、単純に整体だけすればいいといことではなく、生活習慣の見直しをすることが必要です。
なお、この方が腰痛にかかった期間は3ヶ月程度です。
数年間、消えなかった腰痛が数ヶ月で解消することはそれほど珍しいことではないということも補足しておきたいと思います。