ブログ「日々整体」

ちょっと気がつきにくいめまいの原因

「夏に子供キャンプといけるようになりたい。」

といって相談にこられた方がいました。
30代の男性の方です。体は非常に頑健にみえるのですが、実際にふれてみるとずいぶん弱々しくヘタっているという印象でした。

体の様子をみると腎臓の働きが悪いのはすぐにわかったので聞いてみると、


「最近、腎臓に石がたまっているのが見つかった。」


というので、


「もしかしたら、あほみたいに水飲んでませんか?」


と聞くと、どうやらあたりだったようです。
専門家から毎日水を2リットルのんで血をさらさらにするように言われているということでした。


「水を飲むのは体によい。」


と頭から信じこんでいる人が多いのですが、


「水の飲み過ぎで体を壊している。」


という人がすくなくありません。
水だって飲み過ぎれば毒になります。人間の体は、水分が不足すれば喉が渇くようにできていますから、喉が乾けば飲めばよいのです、無闇に飲んだって体を壊すだけです。

石がたまった原因も食事内容にあるということがすぐにわかりました。
そこで、食事内容をかえてもらいました。出張が多く、手間を惜しんでジャンクフードを食べることがおおかったようなので、それを全部やめてもらい、気をつけるべき点をいくつか指導しました。その上で、1日2リットルのノルマをやめてもらいました。

血をサラサラにしたいのなら水を飲むのではなく食事の内容に気をつけるのが先だと私などは考えます。石などは適切な生活がでてきれば問題になることもありませんし、ほっておいてそのうち消えてしまう人も珍しくありません。

結局のところ、数ヶ月困っていためまいは3週間で解消しました。
すっかり元気になっていましたから、今年の夏は息子さんとキャンプにいったことでしょう。






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元気ハツラツに生活してゆく方法

「どんな生活してるんですか?」

と聞くと


「朝起きて、テレビみて、ちょっと散歩して、ご飯たべて、酒のんで寝るだけ。」


なんて答える人がいます。
体というのは生活にあわせて育ってゆくものなので、こんな生活をしていれば当然のように腑抜けた体になってゆきます。

「整体とは体育である。」

といったのは野口晴哉氏です。
体を育てると書いて体育です。学校でやっている体育の授業など、ただ体を動かしているだけで体育とはいえません。

育つという言葉から、年をとってしまえば関係ないと思い込んでいる人もいます。
しかし、体の細胞は常にいれかわっているのです。どのように細胞を入れ替えてゆくかということを考えずに生きてゆくことなど考えにくいと私などは思います。

そういえば老齢でエベレストを登頂した人がいました。


「彼が登頂できたのは若いころの体づくりとごまのパワーのおかげである。」


などといえば、彼がどのような気持ちになるか考えてみてはいかがでしょうか?

そして

「朝起きて、テレビみて、ちょっと散歩して、ご飯たべて、酒のんで、そして適切なサプリメントを飲んで寝る。という生活をしている人はハツラツと元気に健康に生活してゆくことができるのか?」


と考えてみてください。
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死ぬわけでもないから、気にせずに生活しなさい

昨日、3ヶ月ぶりにやってきた人がいました。
学生でしたが、めまいがひどく授業がまともにうけられないということで相談に来ていました。この方のめまいの原因は体の冷えでした。ですから、どこへいってもエアコンが動いている夏はとても調子を狂わせやすいで、


「また、めまいがでたんですか?」


と聞くと、


「めまいはもう全くありません。ただ、体の調子が悪い気がしたのできてみた。」


ということでした。
この方の面白かったのは途中、両親が心配をして私の話をききにきたことでした。まず、父親がやってきて、それからしばらくたって母親がやってきました。

めまいというのは、他人からみると体に異常が起こっているいるのがわかりにくいものです。
ですから、


「私になんかいいくるめられて騙されているのではないか?」


と、そんなことが心配だったようです。
そして、


「めまいなんて気にせず生活してりゃ、そのうち消えてなくなってしまうのではないか?」


なんてことを言い出したので、私は、


「おなたの息子がめまいで辛いといっているのでしょう。それがはたからみてわからんからといって何を無茶苦茶いっているんですか。あなたは自分の息子が嘘をいっていると思っているのですか?」


と答えました。
すると、両親ともそれ以上なにかをいうことなく帰ってゆきました。
もちろん、めまいについて、体の状態について、どうやってめまいを解消してゆくかということは説明はしましたけどね。


ちなみに、この方のめまいの解消には紆余曲折あって半年ほどかかりました。
1年前のちょうどいまぐらいは、座って授業をうけることができなくなっていたのですからすっかり元気になったといえるでしょう。

今回、体の調子が悪い原因は酒の飲み過ぎでした。
ひどいことになっていましたが、若いうちに酒を飲み過ぎた時に体がどのようになるかを体験してておくのも悪くないと思ったので、それほど強くは諫めませんでした。

ちなみに、彼は治療家を目指していて数年後に開業するつもりのようです。
どのような治療家になるかはわかりませんが、すくなくとも、めまいで苦しんでいる人に、


「見た感じ元気そうだし、死ぬわけでもないから、気にせずに生活しなさい。」


などと、乱暴なことをいうようなことはないでしょうか。







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子育てと体を整えるということは同じ

4年前ぐらいでしょうか、とある飲食店でのことです。
3歳ぐらいでしょうか?の子供をつれた夫婦が私の横の席に座りました。でてきた料理をとりわけて、子供に食べさせようとしたのですが、子供は食べようとしませんでした。母親はイライラしてみっともなく、

「なぜ、食べないのっ!」

と、しかりつけていました。

子供が食べようとしない理由は、私からみると、明らかでした。
自分でスプーンを持って食べ物をすくって食べたかったのです。母親が目を離した隙に自分ですくって食べようとしたのですが、こぼしてしまいました。その時の母親の怒りようはいまで鮮明に記憶に残っています。それを黙ってみているご主人には苛立ちすら覚えました。


子供が何かに挑戦しようとしているのに、それを邪魔して、失敗したら、叱りつける。この母親はずっと、そんな感じで子育てしていると感じました。


「この子が将来、自主独立の気概をもった立派な人間になれるだろうか?」


と考えると、その前途多難さは同情をしたくなりました。


「子供を過保護にしすぎると、自主性をなくしてしまうことがある。」


というのは説明もなく理解できるのではないでしょうか?
親が転ばぬ先の杖で、あれしなさい、これしなさい、口やかましくしてしまうと、子供が学ぶ機会を失ってしまいます。人間というのは失敗から学ぶ生き物だと私は思います。失敗しないようにあれこれと教えてもらうことは大切です。でも、教えてもらえば何でもできるようになるというのは大きな勘違いといえるでしょう。

例えば、友達や社会にでての人間関係の作り方などは、教えてもらってできるようなものではありません。傷つけたり、傷つけられたりしながら覚えてきたのではないでしょうか?


さて、整体するうえでも、私は自主性というのを大切に考えています。
整体して、体を整えるということを指導して、ある程度理解したら、


「自分で自分の体の面倒をみる。自分で自分の体を整えたい。」


と考えるのは当たり前のことです。
逆に、そのように考えない人は駄目ですね。自律神経を整えるというのは、日々元気に明るく幸せに生活するということです。それが、やり方をちょっと教わったぐらいでうまくいくというほど甘いものではありません。でも、


「自分の体のことを他人に丸投げしてどうするのですか?」


と私は考えます。
だから、


「だいたいわかったような気がするのであとは自分でやってみたい。」


といった方には、


「多分ムリだろうなぁ。」


と思っても、まずやってみてもらっています。
それでうまくいけばいいですし、もしうまくいかなくてもそこから学ぶことは必ずあるからです。
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ヨーグルトを例に基本と応用を考えてみる

「お腹を整えるためにヨーグルトを毎日食べている。」

という女性はおおいでしょう。
印象としては5人いれば1~2人ほどが毎日ヨーグルトを食べている印象です。しかし、整体に来られた人にそんな人がいたら辞めるように指導します。なぜかというと、ヨーグルトを食べて腸内環境を整えるというのは応用だからです。

基本がないのに応用をやろうとしたってうまくいくわけがありません。
これは算数で考えればあたりまえでしょう。足し算の計算のできない人に掛け算をやらせたってうまくできません。確かに、九九を覚えさせれば1桁の掛け算ぐらいは誰にでもできるようになります。しかし、九九を覚えたからといって足し算が身につくわけではありません。

ヨーグルトを食べて腸内環境を整えるというのは算数でいうと因数分解ぐらいというのが私の印象でしょうか。乳製品が腸を整えるというのは広く知れ渡っていますが、乳製品を食べた人全ての腸内環境がとてもよい状態とはいえません。ヨーグルトを積極的に食べているような人は、便秘の傾向があって腸内環境が悪いことを意識しているのではないでしょうか。


自律神経の状態がこれでよくなると私が判断してもすぐに体が悪くなってくる人がいました。しかし、ふと気がついて、


「毎日、食べたり飲んだりしているものはありませんか?」


と聞いてみたら、牛乳だと答えたので、辞めてみてもらいました。
すると大当たりだったようです。牛乳を飲むのを辞めてから体の様子が悪くなることはなくなってきました。当人は、体によいと思って牛乳を飲んでいたのですが、それでかえって体を壊していたのです。

実は、ヨーグルトで同じようなことが起こっている人はこれまでにもいました。
それでヨーグルトや牛乳が体に悪いのか?というとそんなことはありません。私もどっちもすきですし、これらの食品を食べることで元気に生活できるという人も少なくないでしょう。

どうしてこんなことが起こったかというと基本がないのに応用をやっているからです。
応用というのは、ちょっとした工夫で絶大な効果がえられるような印象を与えられがちです。しかし、そんなものは基本がなければなんの意味もありません。

例えば、毎日お酒飲んで、タバコもすって、まともに睡眠もとらず、食べるものといえばジャンクフードというような、絵に書いたような不摂生をしている人が、

「便秘が苦しいから。」

といって、せっせとヨーグルトを食べて元気になるはずがありません。このような応用をやるまえに改めなければいけないことが山ほどあることがわかるはずです。

ちなみに、私はこの応用という言葉は『横着』というようにしていますね。ヨーグルトを食べて快便しようなどというのは横着な発想だというわけです。
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