死ぬわけでもないから、気にせずに生活しなさい
2015年08月28日
昨日、3ヶ月ぶりにやってきた人がいました。
学生でしたが、めまいがひどく授業がまともにうけられないということで相談に来ていました。この方のめまいの原因は体の冷えでした。ですから、どこへいってもエアコンが動いている夏はとても調子を狂わせやすいで、
「また、めまいがでたんですか?」
と聞くと、
「めまいはもう全くありません。ただ、体の調子が悪い気がしたのできてみた。」
ということでした。
この方の面白かったのは途中、両親が心配をして私の話をききにきたことでした。まず、父親がやってきて、それからしばらくたって母親がやってきました。
めまいというのは、他人からみると体に異常が起こっているいるのがわかりにくいものです。
ですから、
「私になんかいいくるめられて騙されているのではないか?」
と、そんなことが心配だったようです。
そして、
「めまいなんて気にせず生活してりゃ、そのうち消えてなくなってしまうのではないか?」
なんてことを言い出したので、私は、
「おなたの息子がめまいで辛いといっているのでしょう。それがはたからみてわからんからといって何を無茶苦茶いっているんですか。あなたは自分の息子が嘘をいっていると思っているのですか?」
と答えました。
すると、両親ともそれ以上なにかをいうことなく帰ってゆきました。
もちろん、めまいについて、体の状態について、どうやってめまいを解消してゆくかということは説明はしましたけどね。
ちなみに、この方のめまいの解消には紆余曲折あって半年ほどかかりました。
1年前のちょうどいまぐらいは、座って授業をうけることができなくなっていたのですからすっかり元気になったといえるでしょう。
今回、体の調子が悪い原因は酒の飲み過ぎでした。
ひどいことになっていましたが、若いうちに酒を飲み過ぎた時に体がどのようになるかを体験してておくのも悪くないと思ったので、それほど強くは諫めませんでした。
ちなみに、彼は治療家を目指していて数年後に開業するつもりのようです。
どのような治療家になるかはわかりませんが、すくなくとも、めまいで苦しんでいる人に、
「見た感じ元気そうだし、死ぬわけでもないから、気にせずに生活しなさい。」
などと、乱暴なことをいうようなことはないでしょうか。
関連カテゴリー<
めまい
>