ブログ「日々整体」

耳鳴りと不眠の整体 その1

最近、耳鳴りと不眠で困っているという人が、


「これならもう整体なしで自分でやっているけるでしょう。」


というところまで元気になられました。ここまで来るのに1年と5ヶ月ほどかかったのですが、その人の話を紹介しようと思います。50代の男性の方でしたが、この方や他の多くの方がそうであるように、


「耳鳴りがうるさくて眠れないので耳鳴りを止めたい。」


と最初は相談にこられました。
それに対して、私の返事は、


「それじゃ駄目です。まずは眠れるようになりましょう。」


というものでした。


耳鳴りで困っている人で、不眠である、うまく眠れないという人は少なくありません。
ほとんどの人は、


「耳鳴りが気になるので眠れない。」


と考えてしまっています。
これは大きな間違いです。なぜなら、耳鳴りなどいくらやかましくなっていても眠ることはできるからです。

確かに、耳鳴りがなっている状態というのはよい眠りができる体の状態ではありません。
しかし、人間というのはいくら周りがやかましくても眠ることができます。だから、電車の中でガタガタと揺れて大きな音がなっていても眠れますし、家のとなりで大きな音をたてて工事をしていても眠る事ができます。もちろん、神経質な人や、眠ることがあまり得意ではない人はそのような環境ではうまく眠ることはできないでしょうけどね。ですから、まず考えなくていけないのは眠れるようになるということです。


「耳鳴りがうるさいから眠れないのではなく、眠れないから耳鳴りが気になる。」


これが正解だと考えてもらうのがよいでしょう。



不眠の解消でもっとも大事な事は睡眠導入剤を辞めるということです。
この睡眠導入剤が引き金になって耳鳴りやその他の問題が起こっている人も少なくありませんから当然の手順でもあります。薬の副作用は、専門家がないと説明していても、お医者さんの体の見方だとないというだけで、私から見るとかなり大きいものがあります。

相談にこられたときは心身ともにかなり参っていたこともあって、薬を辞めるのは会社を何日か休んだりと苦労しておられました。しかし、薬なしで眠れるようになるまでは3ヶ月程度でした。しかし、ここまで来ると仕事は休む必要などなくなっていましたし、これを書いている1年ほど前のことですがこの頃には


「久しぶりに息子とキャッチボールをしまいた。」


といっていたのが今でも印象にのこっています。


余談ですが、同時期にほぼ同年齢でまったく同じ内容の相談でこられた人がいました。
このもうひとかたは、


「辛いんです楽になりたいんです。」
「私以上に苦しんでいる人間などほかにいない。」


ということをずっといっておられました。


「50のおっさんが何を情けない事をいっているのだ。」


と私は思わず叱りつけていました。そんなセリフを口にするぐらいですから、当然、薬を手放すはずはありません。1~2ヶ月後には会社への出勤ができなくなりなり、当院に足を運ぶということもなくなりました。楽になることを目的とする人と、健康になる事を目的とする人では人生に大きな差が生まれてしまうというよい例といえるでしょう。


話を戻します。
薬なしで眠れるようにはなる頃には、耳鳴りは多少は小さくなっていたようです。しかし、


「ここがやっとスタートラインですよ。」


というようなお話をしたように思います。
経過としては、はじめの3ヶ月は週に1回のペースで、ただ辛い時にはいつでもくるように指導していました。ただ、体もずいぶん楽になったということもあって、ここから2週に1回のペースで体を整えていくことになりました。

つづく・・・



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人が体を整えようと思う時

耳鳴りの相談にはちょっとかわった傾向があります。
どういう傾向かというと、


「同時期にこられる人たちには、同じ原因であることが多い。」


ということです。
耳鳴りにの原因は、一口でこれですというものは存在していないといえます。
ですから、耳鳴りの相談には様々なケースが存在しています。それにも関わらず、同時期にこられる相談はたいてい同じ原因である事が多いのです。単純に考えて、原因によって辛くなる時期が違うということなのでしょうけどね。

さて、7月ごろから来られている耳鳴りの相談は、たいてい泌尿器の弱りが原因です。
泌尿器の働きが悪い人は、エアコンが苦手な傾向がありますが、夏より冬の方が苦手だという印象です。どうしてかというと、冷えのせいで体がむくみやすくなるからです。

ですから、本当のところは、調子が悪いから相談にこられるというよりは、


「体の調子がよいので体を整えよう。」


という意欲が湧いてくるのではないかと思ったりします。
で、体の調子はよいのだけど、エアコンで冷やして耳鳴りが辛くなってきた人が、


「最近、耳鳴りの音が急におおきくなってきて辛いのですが・・・。」


なんていう相談が増えてくるのじゃないかなんてことをふと思いました。

普通だと、辛いから元気になりたい、体を治したいと考えることでしょう。しかし、本当に体が駄目な人は、そういう事を考えなくなってしまいます。







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最近の耳鳴り事情

最近は耳鳴りの処置の方法がいろいろ増えてきているようです。


「私が考える方法が唯一絶対の方法だ!」


などというつもりはありませんが、その内容をきくと、


「それでどうしてうまくいのかが理解できない。」


と感じます。

比較的に多いのが、補聴器で聞こえにくい音を増幅するという方法のようです。どうもテレビで取り上げられたこともあるようでメジャーな方法になりつつあるようです。実際、一月でまったく同じ器具をつけている人が2人もこられています。


ただ、私からするとそんなんでうまくいくとはどうしても思えなかったりします。
なぜなら、耳鳴りで困っている人の体をみると、なんらかの問題がちゃんとみつかりますし、それが原因で耳鳴りなることを説明できるからです。

さて、テレビでは耳鳴りの原因は、


「脳の異常な興奮で脳が作った音なのです。」


と説明しました。
表現としてはもしかしたらあたっているかもしれないと思います。じゃあ、そうなる原因は老化であるとしてしまっていました。そうとらえるとちょっと違うだろうなぁと思います。

先日も、耳鳴りがおおきくなってきたという人の体の問題点を整体をおえたら、耳鳴りの音が小さくなったといっていました。時間がかかる場合もありますが、ポイントさえ間違えなければすぐに変化がでてくることもあります。


印象としては、ちょっと近づいたせいで逆に遠ざかってしまったという感じでしょうか。
まぁ、こうやって少しづつ解明されていくのでしょう。
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耳鳴りのその後の話

2年ぐらい前に耳鳴りが止まらないと相談にこられていた方が再びこられました。


「耳鳴りのその後の様子はどうですか?」


と聞いてみたら、


「たまに体の調子が悪いときになるけど鳴り続けることはありません。」


とのことで、最近までずっと元気にしていたそうです

一旦、元気になりはしたけど、


「その後どうしているか?」


というのが気になる人がたまにいます。
どうしても体の調子を崩しやすいという人がいるからです。こういう人は気をつけていれば大丈夫というわけではありません。よくよく体調に注意していたっって、崩れるときは崩れてしまうものです。

今回は、耳鳴りとは別の不調を感じてこられたとのでした。
体の様子をみると、また耳鳴りに化けてしまうかもしれないなぁと思いましたが、


「これはおかしい。」


と自分で気がついて整体にこられました。
2年前のアドバイスは今でも守っていたそうですので、そう時間もかからず元気になることでしょう。
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5月病と耳鳴りの話

「もう死ぬまで耳鳴りは治らないような気がしてきた。」


今日、整体にこられた人がこんな事をいっていました。
長く耳鳴りと難聴をかかえてきた人でしたので、そう思ってしまうのは仕方のない事かもしれません。特にこの時期、4月末からその傾向がでてきていますが、体が弛緩してくるタイミングなので、なんとなく元気がでなかったり、調子が悪くなったと感じる人が多いのではないでしょうか。

これがいわゆる五月病というやつです。
一般的に、4月は新しい環境なので緊張感があるが、慣れてくる5月には気がゆるんでくるといわれています。しかし、これは気がゆるんでいるのではなく体が本当にゆるんできています。

ゆるむというと、緊張している体がリラックスすると思うかもしれません。
しかし、体には常に適度な緊張感があったほうがよいのです。体のために運動をするという行動は、この緊張感を保つためのものです。ちなみに、この時期は眠りが悪くなりがちなのですが、これもまた体が緩みすぎるせいです。リラックスするというのと体がゆるむという事はまったく意味が違うということですね。

体というのはゆるみすぎると様々な不調が起こり始めます。この方の場合は、体がゆるんで耳鳴りが辛くなってきたわけです。

体のゆるみでいうとニートと呼ばれる人たちがわかりやすいですね。
ニートと呼ばれる人たちは体にまったく緊張感がありません。だから、意欲も向上心もわいてきませんし、ちょっとしたストレスにも耐えられなくなります。


そんな人たちは、話をしなくても背骨と骨盤の様子を確認すると


「あぁ、この人は会社勤めやアルバイトができない体してるな。」


なんていうことがすぐにわかります。
五月のはじめ、GWあたりは、体がニートぽっくなっているなんていう事はしっておいてもよいと私は思いますね。

最初に紹介した、


「もう死ぬまで耳鳴りは治らないような気がしてきた。」


は、そういう季節に応じた体の変化に気づけない人の典型的なセリフです。
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