ブログ「日々整体」

耳鳴りと食べ過ぎの関係

実は、食べ過ぎているせいで鳴りがするケースがあります。
中には、

「酒をやめなさい。」

と、私に言われて酒をやめたら3週間で耳鳴りが止まった人もいます。酒の飲み過ぎが原因だったからです。

「食べすぎていたり、酒を飲み過ぎている。」

という状態は、言い換えると栄養の取り過ぎということです。

「良質な栄養とたくさん摂取して健康になろう。」

そう考える風潮がありますが、これをやるとダメです。
木や花に栄養をあげすぎると枯れてしまうように、人間の体も栄養を摂り過ぎると壊れます。いくら体にいいものだといっても、食べ過ぎていれば体を壊すのです。

食べ過ぎた場合、自律神経がどう変化するかというと、たいてい交感神経の働きが悪くなります。一部体質的に、副交感神経の働きが悪くなる人もいますが、全体の10~20%程度ですのでいまは説明から省いておきます。

副交感神経の働きがたかまるのではなく、交感神経の働きが悪くなるというのがポイントです。
どういうこというと、

「たくさん食べてストレス解消しよう!」

とうのがまったく的外れだということです。

ストレスを解消するという事は、副交感神経を高めることである。
ここまではいいでしょう。でも、いくら食べたって副交感神経は高まってきません。交感神経の働きが悪くなるだけです。結果として、副交感神経の働きが交感神経より優位になることもありますが、それでは元気になった、ストレス解消できたとはいいません。

どうしてかというと、交感神経がすべての元気の源だからです。
食べすぎると、やる気、元気、意欲がなくなります。内蔵でいうと、心臓、腎臓、泌尿器の働きが悪くなります。こんな状態になってストレス解消しましたとはいえません。美味しいものを食べて、ストレス解消とういうのはただのやけ食いになってしまいがちです。


耳鳴りは、交感神経、副交感神経のどちらが悪くなっても鳴る場合があります。
食べ過ぎていると交感神経、副交感神経のどちらも悪くなりますから、

「食べ過ぎが原因で耳鳴りが鳴る。」

という事があります。

食べ過ぎが原因の場合、

「耳鳴りは後回しにせんとだめ。」

そういう事をいうことがよくあります。
食べ過ぎから耳鳴りがなっている場合は、体がかなり悪くなっている傾向があるからです。耳がどうこうではなく、通常の生活にすら支障が出ていることも少なくありません。

食べ過ぎる原因は、2つあります。
1つは、胃酸過多になっているということ。胃の中にずっと胃酸がでていると、常に何かを食べたくなります。口さみしいとか、手持ちぶたさで何かを食べるというのはこの状態です。

もう1つは、満腹をうまく感じる事ができない状態です。交感神経の働きが悪いと、満腹を感じることができなくなります。すると、お腹いっぱいなのにそれを超えて食べ続けてしまうようになります。交感神経がちゃんと働いていると、腹八分目で自然と箸が止まるようになります。

ただ、このような状態になる原因は食べ過ぎです。
食べ過ぎるから食べ過ぎるようになります。この悪循環から抜け出すためには、自律神経のバランスを整える必要があります。

整体するときに、最初に考えなければいけないのは、食べ過ぎない体にするということです。つまり、耳鳴りは後回しになるということです。

本当はこれがもっとも早く耳鳴りを止める方法になるのですけどね。

「耳鳴りの音が辛いからまず音を止めてくれ。」

なんてことをいっているといつまでたっても耳鳴りは止まりません。



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耳鳴りと冷えの関係

冷えについて正確に認識している人はとても少ないといえます。

『冷え』

といいう言葉が悪いのだろうと私は考えています。
単純にとらえてしまって、

「体を温めればいいのだろう。」
「うちから温めるために生姜のお茶飲んでいる。」
「体を温めるために半身浴をやっています。」

いう人が多い。
そして、

「だから私の体は冷えていない。」

と、考えてしまうようです。

インターエット、テレビ、雑誌、本などで、お手軽に冷えを解消する方法などというのが山のように紹介されていますが、たいていキモをはずしてしまってるようです。

私が、

「体を冷やしてますね。」

というと、

「そんなはずはない、冷え解消のために○○をやっている。」

と威張って返事をしてくる人が多いのです。

さしあさって、簡単にとか、1日15分でとか、お手軽にとか、いうような感じで紹介されている情報は一番大事な話が必ず抜けています。

「大事な事はちょっと難しいことで、それを省略するから簡単になる。」

こういう理屈はしっておくとよいと思います。

話を戻します。

私は根拠もなく冷えを指摘するような事はありません。
体が冷えると部分的な緊張が起こります。比較的多い場所は、足の中指と薬指の間、腰椎5番、胸椎3、4、5、10番、頚椎2番などです。

冷えは、体のありとあらゆるところが悪くなる可能性がありますので、体が冷えたらこうなるというような杓子定規な考え方はやめておいたほうがいいでしょう。体が冷えたときにどうなるのか?というのは、体質によるところがとても大きいのです。基本的には体の弱いところに来ると思っておけばよいのですが、

「春と秋には必ず調子が悪い。」
「夏が苦手、あるいは冬が苦手。」

というように気候の影響を受ける人もいます。
春や秋のように季節がかわってゆく時期に弱い人、夏のエアコンが苦手な人、冬のように単純に気温が低いのが苦手な人さまざまです。これらをひとまとめにして考えるのはかなり乱暴なことです。

自律神経で考えた場合も、体が冷えた時に悪くなるのは交感神経側だったり、副交感神経側だったりと人それぞれです。

足でいうと、右足にくれば副交感神経で、左足にくれば交感神経です。
腰椎5番にきたら副交感神経ですが、胸椎10番にきたら交感神経といった具合です。杓子定規に考えているとこういう事がわからなくなります。

さて、体が冷えると耳鳴りがなることがあります。
耳鳴りで困っている人の半数ぐらいは冷えのせいだといってしまってもいいでしょう。冷えのせいで耳鳴りがなるという発想はほとんどの人は持っていないために原因にたどり着くことができない人が多いのです。

また、冷えからくる場合、めまいや難聴も合わせて起こるケースがとても多いと感じています。

冷えのせいで内耳に異常が発生してしまうからです。
内耳は耳の奥にある器官で、音を感じるのと平衡感覚を司っています。体が冷えるとこういうところが悪くなる事があるのです。

耳鳴りのする人で、

「他人の声は聞こえないのに、耳鳴りは聞こえる。」

というような人は内耳に問題があって、その原因は体の冷えのためである可能性がとても高いといえます。



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耳鳴りと汗の関係

汗をかけない人は耳鳴りがすることがあります。
もしかしたらかなり高確率で耳鳴りがしているのではないか?と考えていますが確認しようがない事でもあります。あまり気づいている人はいませんが、汗がでないせいで耳鳴りが鳴るようになっている人はかなり多いといえるでしょう。

人間は汗をかくことで体の状態を調整しています。
汗は体温調整をやっているだけとかんがえいるのではないでしょうか?でも、汗には体温調整のほかに、老廃物や毒素を体の外に出すという働きもしています。だから、汗をかかないと老廃物や毒素が体の外にでていきません。

ちなみに、人は汗をかくことで地球上でもっとも優秀な狩人になりました。
確かに野生の肉食動物は、人間より早く走れますし力も強いといえます。でも、もっとも早く走れるチーターは、400m程度しかそのスピードを維持できません。

それに対して、人間はどうでしょうか?
マラソンなんて、約40kmを2時間程度で走ってしまうのです。陸上でそれだけ長時間、スピードを維持できる動物は他に存在しません。(空を飛ぶ鳥とか海の哺乳類にはいます。)これは、野生の動物が毛皮に覆われているからです。毛皮があるため、汗をかいて体温を調節できないので、長時間走り続けると体温が上がりすぎて動けなくなってしまうのです。

かつて狩猟民族だった人類は、獲物を地の果てまでおいかけて必ず仕留めることができたとうわけです。
そう考えれば、エアコンつけて汗をかかないようにしているというはちょっともったいない。人間の最も優れた能力を殺してしまっているわけです。体を快活に、健康を保とうと思うなら、このような能力をもっと活用すればよいと私は思います。

話を戻します。

少し前、2010年あたりにデトックスという言葉が流行したことがあります。
汗をかくことで、毒素を体の外にだしましょうという事をうたった言葉です。いまではあまり聞かなくなりましたが、的外れな考えではありません。

「汗をかいて体が軽くなった。」

という経験はどなたにでもあるのではないでしょうか?
こうなるのは汗をかくとともに毒素や老廃物が体の外にでたからです。

残念ながら、この毒素や老廃物がどういうものか?

これは、私にはわかりません。どうも汗を採取して成分分析してみても毒素や老廃物うまくみつけられないそうです。これは少し前の情報なので、いまならもしかしたらわかるかもしれませんけどね。

でも、整体をする上でこれはあまり重要ではありません。
そんなものは汗に触れてみればわかるからです。ベタっとした感触がしたら、毒素や老廃物を含んだ汗です。人によっては毒素を含んだ汗は嫌な匂いがするという人もいます。だから、さらっとしていたり無臭であればただの汗で、毒素や老廃物を含んでいないということです。

だから健康な人が汗をかけば、まずべたっとした汗がでてきて、老廃物や毒素ができってしまったあとはさらっとした汗にかわります。分析などしてもわからないのですが、触れてみれば明らかに違います。素人の人でもよほど手の感覚の鈍い人でなければわかることでしょう。それぐらい明確に違うものです。

だから、日常的に汗をかくようにしている人は

「べたっとした汗をだしきってさらっとした汗にかわるまで汗をかく。」

というようにちょっと考え方を変えるとよいでしょう。
当然、さらっとした汗しかでないのではあればうまく汗をかけていない可能性があります。

余談ですが、多汗症というのも実はうまく汗をかけない状態です。
だから、耳鳴りで困っている人が多汗症であるというのは珍しくないといえます。多汗症というのは、汗をかく働きが過敏に働いている状態です。ちょっとした刺激で汗が吹き出してしまうのです。こういう汗のかきかたでは、老廃物や毒素がでてきません。うまく汗をかけていないのです。だから、表にあらわれる現象がまったく反対ですが、汗をかけない人と多汗症の人の体に壊れ方はとてもよく似ています。

人間は汗をうまくかけない時には、尿がその働きのかわりをします。
だから、汗をうまくかけない人は、頻尿になります。でも、残念ながら尿では、汗の働きすべて代行することはできないようです。そのため、体の外にでない毒素が泌尿器の働きを悪くしてしまいます。

汗をかけない、かきすぎる人は、

・体が重い、だるい
・足がむくむ
・頻尿、残尿感が残る

というような状態になること事が多いといえます。

汗をかくということに一番関係が深い骨は、頚椎の6番です。
頚椎6番は耳の働きに関係が深い骨です。同じ頚椎6番というのは偶然の一致ではないでしょう。先に述べたとおり、汗がかけない人が耳鳴りのすることが多いのは、頚椎6番が悪くなっているせいだと考えてよいでしょう。汗と耳には密接な関わりがあるのです。

耳鳴りで相談にきていた人が、

「実はひどい多汗症だったのがなくなった、耳鳴りの音が小さくなった事以上にうれしい。」

といわれたことがあります。
耳鳴りの調整をしていたら、汗のかきかたまで変わってしまったのです。

自律神経でいうと、汗をかけないとう状態は交感神経の働きが悪くなっているという状態です。
これが原因で、

・汗がかけない、かきすぎる
・耳鳴りがする

という体の状態になるということです。

汗をかく働きに関係がある骨は、さっき述べた頚椎6番のほかに、胸椎4,10番、腰椎4番などが関わっています。すべて交感神経の働きに直接影響する骨です。

また、汗をうまくかけないのを長く放置していると腰椎3番が悪くなってきます。
腰椎3番まで悪くなっていると頻尿で残尿感が消えないということが多いでしょうか。汗と耳鳴りは交感神経と泌尿器の働きに関係が深いというのはこういうことからもわかります。



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耳鳴りと足首の関係

実は、足首だけで全身の整体が可能です。
足裏には全身のつぼがあってうんぬんという話は聞いたことがあるでしょうが、足首でという話はあまり耳にしないかもしれません。

でも、女性のきゅとしまった足首に色気を感じるという男性がいるというのは聞いたことがあるのではないでしょうか?

この感覚は非常に優秀といえます。
なぜなら、健康で丈夫な人は、足首が細くしまっているからです。人間にも種族保護という本能がありますから、健康で丈夫な女性に魅力を感じるというのは理にかなった感覚だと私は思います。

私は整体を必ず足首から行います。
まず、足首の状態をみることで体と自律神経がどのような状態なのか?ということがほぼ把握できるからです。

健康な人の足首は細くしまっています。
もちろん太さをメジャーで測って小さいのがいいという意味ではありません。骨格に比してくびれているようにみえるか?というのがポイントだと考える方がいいでしょう。だから、自分の足首をみて、くびれがないという人は、体に何らかの問題があると考えるのがよいと思います。

耳鳴りのする人は、まず間違いなく足首の状態が悪いといえます。
具体的にいうと、

・足首にくびれがない
・足首を回した時に動きが悪い
・足首の動く範囲が狭い

というような状態です。

実は、足首が整うだけで耳鳴りが止まることもあります。
足首の調整をするだけでがらっと体が変わってしまうのです。何年か前のねんざが残っていて、それが原因で耳鳴りがしていたということもあるぐらいです。足首というのはそれぐらい体に大きく影響する関節なのです。

もし武道やスポーツをしている人なら定期的に足首の可動範囲や柔らかさをチェックしてみるとよいでしょう。調子の悪い時には足首の動きが悪くなっているはずです。武道を研究される方に話をきくと、体の動きでもっとも大切なのはやはり足首だといっていました。

また足首の内側のくるぶしの下には、耳の調整点があります。
耳鳴りやめまいがするような方はここを押すと強い痛みを感じます。場所はくるぶしの下のくぼみですが、くびれのない足首だとくぼみがないこともありますので、素人の方には見つけるのがちょっと難しいかもしれません。また、強く押しすぎるとかえって痛めてしまうので注意してください。

ちなみに、足首は食欲にも大きく影響します。
左の足首が悪いと、食べ過ぎるようになりますし、右の足首が悪いと食べることができないようになります。左の足首が排泄、右の足首は吸収に深く関わっています。

ガスがたまっている場合は、右の足首を調整するとたまったガスがなくなります。
ガスがたまるのは排泄がうまくいっていないからで逆じゃないかと思うかもしれませんが、実際は吸収がうまくいかないときにガスがたまるようです。

自律神経に置き換えて考えると、左の足首が交感神経に、右の足首が副交感神経に深く関わってします。耳鳴りがするような人は、ほぼすべて左の足首が悪くなっています。単純に、

「副交感神経をたかめればよい。」

という考えではうまくいかないよといつも言い続けているのはこういう事が理由の一つです。




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耳鳴りと眠りの関係

「耳鳴りのせいで眠れないからなんとかならないか?」

という相談にこられた人がいます。

でも、残念ながら質問がすでに間違えています。
耳鳴りがするから眠れないというのが考え違いだからです。

どんな方でも電車の中で眠ったことは1回はあるのではないでしょうか。
電車の中などそうとう大きな音がしています。耳鳴りは不快な音だから、と思うかもしれませんが、近くで道路工事をやっていたり、大きな音で好きでもない音楽がなっていたって、眠れるように体はできています。

音だけではありません。、
人は横にならず立ったままでも眠れます。暑かろうが、寒かろうが、蹴飛ばされても必要があれば眠ることができます。

「○○でなければ眠れない。」

というのは単なる思い込みなのです。

話を耳鳴りと眠りの関係に戻します。
確かに、耳鳴りがするような人は、寝付きが悪い、眠りが浅くなるという状態ではあるといえます。でも、いくら耳鳴りがうるさく感じていても眠る事は可能です。ちょっとしたニュアンスの差ですが、非常に大きな違いを生むこともあります。

この方の場合は特にそうでした。

「耳鳴りさえ止まれば眠れるようになる。」

そう思い込んでおられました。眠ろうとすると、耳障りな耳鳴りが大きくなってくるのですからそう考えてしまうのも仕方ないかもしれません。

ただ、この方の場合、眠れないということで薬を飲んで眠っておられました。
そして、その薬の副作用のせいで耳鳴りがなっているというのが私の見立てでした。だから、

「薬なしで眠れるようになれば耳鳴りはとまりますよ。」

という説明に対して

「耳鳴りが止まれば眠れるから。」

という意味のない問答の繰り返しになってしまいました。仕方がないので、うちでは無理だから他をあたってくださいという結論にしました。

さて、眠ろうとすると、キーンという耳鳴りがしてくる人はたくさんいると思います。
その理由は、眠るときには左の骨盤が開いてきて副交感神経が優位になるからだろうと考えています。こんな事をいうと、たいていの人の頭に「????」の文字が浮かんできます。

「逆じゃないのか?」

と気がつくわけです。

そう思うのには2つの勘違いがあります。
1つは、交感神経と副交感神経の働きが単純なシーソーの動きにような関係であると考えているせいでおこる勘違いです。もう1つは、副交感神経を優位な状態にしてリラックスすれば、すべて解決するという勘違いです。

自律神経といわれる、交感神経と副交感神経の関係はシーソーで全てが説明できるほど単純ではないのです。

簡単に説明すると、交感神経の働きが悪くなると、体に異常な緊張がでることがあるということです。耳鳴りの場合だと、

・胃の働きが悪くなっている
・腕に疲労がたまっている

という状態だと、眠るときに耳鳴りがする傾向がたかまるでしょう。交感神経の部分的な緊張がおこっているのです。


私は自律神経の働きを説明するときによく植物に例えます。
耳鳴りと不眠を植物の状態に例えると、

・耳鳴りは花がしおれてきている状態
・不眠は葉が枯れてきている状態

だと考えるとわかりやすいでしょう。
そう考えれば、問題は幹や根にあると考えるのに抵抗はないと思います。

「耳鳴りがする。」
「眠れない。」

というのは、どちらも結果でしかありません。
つまり

「根がうまく水を吸わなくなっているから花や枝がしおれてくる。」
「幹がうまく水を運ばないから花や葉が枯れてくる。」

というわけです。



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