耳鳴りと食べ過ぎの関係
2014年04月18日
実は、食べ過ぎているせいで鳴りがするケースがあります。
中には、
「酒をやめなさい。」
と、私に言われて酒をやめたら3週間で耳鳴りが止まった人もいます。酒の飲み過ぎが原因だったからです。
「食べすぎていたり、酒を飲み過ぎている。」
という状態は、言い換えると栄養の取り過ぎということです。
「良質な栄養とたくさん摂取して健康になろう。」
そう考える風潮がありますが、これをやるとダメです。
木や花に栄養をあげすぎると枯れてしまうように、人間の体も栄養を摂り過ぎると壊れます。いくら体にいいものだといっても、食べ過ぎていれば体を壊すのです。
食べ過ぎた場合、自律神経がどう変化するかというと、たいてい交感神経の働きが悪くなります。一部体質的に、副交感神経の働きが悪くなる人もいますが、全体の10~20%程度ですのでいまは説明から省いておきます。
副交感神経の働きがたかまるのではなく、交感神経の働きが悪くなるというのがポイントです。
どういうこというと、
「たくさん食べてストレス解消しよう!」
とうのがまったく的外れだということです。
ストレスを解消するという事は、副交感神経を高めることである。
ここまではいいでしょう。でも、いくら食べたって副交感神経は高まってきません。交感神経の働きが悪くなるだけです。結果として、副交感神経の働きが交感神経より優位になることもありますが、それでは元気になった、ストレス解消できたとはいいません。
どうしてかというと、交感神経がすべての元気の源だからです。
食べすぎると、やる気、元気、意欲がなくなります。内蔵でいうと、心臓、腎臓、泌尿器の働きが悪くなります。こんな状態になってストレス解消しましたとはいえません。美味しいものを食べて、ストレス解消とういうのはただのやけ食いになってしまいがちです。
耳鳴りは、交感神経、副交感神経のどちらが悪くなっても鳴る場合があります。
食べ過ぎていると交感神経、副交感神経のどちらも悪くなりますから、
「食べ過ぎが原因で耳鳴りが鳴る。」
という事があります。
食べ過ぎが原因の場合、
「耳鳴りは後回しにせんとだめ。」
そういう事をいうことがよくあります。
食べ過ぎから耳鳴りがなっている場合は、体がかなり悪くなっている傾向があるからです。耳がどうこうではなく、通常の生活にすら支障が出ていることも少なくありません。
食べ過ぎる原因は、2つあります。
1つは、胃酸過多になっているということ。胃の中にずっと胃酸がでていると、常に何かを食べたくなります。口さみしいとか、手持ちぶたさで何かを食べるというのはこの状態です。
もう1つは、満腹をうまく感じる事ができない状態です。交感神経の働きが悪いと、満腹を感じることができなくなります。すると、お腹いっぱいなのにそれを超えて食べ続けてしまうようになります。交感神経がちゃんと働いていると、腹八分目で自然と箸が止まるようになります。
ただ、このような状態になる原因は食べ過ぎです。
食べ過ぎるから食べ過ぎるようになります。この悪循環から抜け出すためには、自律神経のバランスを整える必要があります。
整体するときに、最初に考えなければいけないのは、食べ過ぎない体にするということです。つまり、耳鳴りは後回しになるということです。
本当はこれがもっとも早く耳鳴りを止める方法になるのですけどね。
「耳鳴りの音が辛いからまず音を止めてくれ。」
なんてことをいっているといつまでたっても耳鳴りは止まりません。
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