耳鳴りと冷えの関係
2014年04月12日
冷えについて正確に認識している人はとても少ないといえます。
『冷え』
といいう言葉が悪いのだろうと私は考えています。
単純にとらえてしまって、
「体を温めればいいのだろう。」
「うちから温めるために生姜のお茶飲んでいる。」
「体を温めるために半身浴をやっています。」
いう人が多い。
そして、
「だから私の体は冷えていない。」
と、考えてしまうようです。
インターエット、テレビ、雑誌、本などで、お手軽に冷えを解消する方法などというのが山のように紹介されていますが、たいていキモをはずしてしまってるようです。
私が、
「体を冷やしてますね。」
というと、
「そんなはずはない、冷え解消のために○○をやっている。」
と威張って返事をしてくる人が多いのです。
さしあさって、簡単にとか、1日15分でとか、お手軽にとか、いうような感じで紹介されている情報は一番大事な話が必ず抜けています。
「大事な事はちょっと難しいことで、それを省略するから簡単になる。」
こういう理屈はしっておくとよいと思います。
話を戻します。
私は根拠もなく冷えを指摘するような事はありません。
体が冷えると部分的な緊張が起こります。比較的多い場所は、足の中指と薬指の間、腰椎5番、胸椎3、4、5、10番、頚椎2番などです。
冷えは、体のありとあらゆるところが悪くなる可能性がありますので、体が冷えたらこうなるというような杓子定規な考え方はやめておいたほうがいいでしょう。体が冷えたときにどうなるのか?というのは、体質によるところがとても大きいのです。基本的には体の弱いところに来ると思っておけばよいのですが、
「春と秋には必ず調子が悪い。」
「夏が苦手、あるいは冬が苦手。」
というように気候の影響を受ける人もいます。
春や秋のように季節がかわってゆく時期に弱い人、夏のエアコンが苦手な人、冬のように単純に気温が低いのが苦手な人さまざまです。これらをひとまとめにして考えるのはかなり乱暴なことです。
自律神経で考えた場合も、体が冷えた時に悪くなるのは交感神経側だったり、副交感神経側だったりと人それぞれです。
足でいうと、右足にくれば副交感神経で、左足にくれば交感神経です。
腰椎5番にきたら副交感神経ですが、胸椎10番にきたら交感神経といった具合です。杓子定規に考えているとこういう事がわからなくなります。
さて、体が冷えると耳鳴りがなることがあります。
耳鳴りで困っている人の半数ぐらいは冷えのせいだといってしまってもいいでしょう。冷えのせいで耳鳴りがなるという発想はほとんどの人は持っていないために原因にたどり着くことができない人が多いのです。
また、冷えからくる場合、めまいや難聴も合わせて起こるケースがとても多いと感じています。
冷えのせいで内耳に異常が発生してしまうからです。
内耳は耳の奥にある器官で、音を感じるのと平衡感覚を司っています。体が冷えるとこういうところが悪くなる事があるのです。
耳鳴りのする人で、
「他人の声は聞こえないのに、耳鳴りは聞こえる。」
というような人は内耳に問題があって、その原因は体の冷えのためである可能性がとても高いといえます。
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