
2012年12月11日
整体という技術を通じて自律神経の状態を確認する方法は、
1.骨盤の状態を確認する
2.背骨の状態を確認する
という2点がポイントなります。
それぞれについて簡単に説明しておきましょう。
ここでポイントになるのが「骨盤が動く」ということです。
骨盤は体の状態や季節の変動にあわせて動くものなのです。
た
とえば、春がおわって夏になって暑くなってくると夏バテという状態になる人がいます。これはどういうことかというと、左側の骨盤が開いて交感神経の働き
が弱くなるためにおこるものです。また、夏がおわって秋になり涼しくなってくると右の骨盤が下がってしまって副交感神経の働きが弱くなります。こうなると
胃の調子が悪くなったり、眠りが浅くなったりという状態になります。
右の骨盤は副交感神経、左の骨盤は交換神経
自律神経の状態を確認するには骨盤の状態をみればすぐにわかります。
基本は、
右の骨盤は上下に動いて副交感神経に影響をあたえて、左の骨盤は左右に動いて交感神経に影響をあたえます。
骨盤の状態をみれば体がどういう状態になっているかはすぐにわかるのです。
つまり、副交感神経の働きが悪いのか?それとも交感神経の働きが悪いのか?それをみきわめることができるのです。
自律神経失調症というと、様々な体の問題がおこりますので複雑にとらえてしまいがちですが、副交感神経がおかしいのか?それとも交感神経がおかしいのか2つしかないのです。
2012年12月04日
お医者さんに、
「水を飲め!」
と言われて、
・寝る前に水を飲んでいる
・1日2リットル飲むようにしている
なんていう方がいます。でも、体をみると水の飲み過ぎで体を壊しているというケースがよくあります。水だって、飲み過ぎれば毒になるのです。
何事も、過ぎたるは及ばざるがごとしということです。
さて、世間では体によいと言われていることでも、実践すると体を壊すことがあります。
そんな事を漢方の視点から指摘した書籍があります。
「水を飲むのはは体にいい」
「塩分のとりすぎは体に悪い。」
「漢方は即効性がない。」
「ストレスが原因で病気になる。」
いまではこういった事は常識だと考えれているようなことですが、
実は、
・水の飲み過ぎで体を壊している人が多い
・塩分は、必要は栄養素
・漢方は効果がすぐにでる
・ストレスは生きていくために必要
ということが本当です。
これはいったいどういうことか?興味がわいた方は読んでみていただくといいでしょう。
2012年11月30日
衛生的な食事をしていれば体は丈夫になる。
そう考えるのが一般的でしょう。
かし、本当はまったく逆です。単純にどういう体の状態であれば丈夫か?ということについて考えればこのことはすぐにわかります。
1.泥水を飲んでも平気でいられる
2.ミネラルウォーターしか飲めない
どちらが丈夫な体といえるでしょうか?
えるまでもなく、1の方が丈夫な体です。ミネラルウォーターしか飲めない。そういう体が丈夫なわけがありません。
アジア方面に旅行へいくとこんな話をきかされます。
・インドネシアではシャワーを浴びる時に水を口に含むと腹をこわす。
・中国では料理についている氷を食べると腹をこわす。
・生野菜は水道水であらってあるので食べると腹をこわす。
実際、私もインドネシアに1ヶ月ほど滞在したことがありますが、同行した5人全員が腹をこわしてひどい下痢に苦しみました。
どうして下痢をしたか?
というと、体が弱かったからです。インドネシアの人は同じものを食べていますが、腹をこわしたりしません。体が丈夫だからです。
水を飲んで腹をこわす人、壊さない人、どちらが丈夫か?こんな事は考えるまでもありません。衛生状態のよい日本という国で暮らしていると体が弱くなるのです。
2012年11月27日
「子供の頃から、疲れやすく、眠気がとれない」
そんな相談を頂いた事例です。
検査をしても異常はないそうで、自律神経失調症と診断されたこともあるとのことでした。
さて、体の状態をみると冷え、不眠、食べ過ぎと3重苦な状態でした。
こういうとき、どこから手をつけるのか?を迷うときがあるのですが、まずは眠れるようにすることに重点をおいて整体を行いました。もちろん全て同時に改善し
てゆくことは大事です。しかし、一番の問題点はどこか?を、つきとめて整体をおこなえば、すべてが一気にかわってくるからです。
その上で、生活において
・冷えをとるために足湯を毎日すること
・食べ過ぎているので食事を減らすこ
の2点を事を指示します。
そうやって整体をつづけると、一ヶ月ほどで眠りが改善しました。
すると予想どおり、冷えや食べ過ぎも解消されました。自律神経のバランスが乱れていたので、食欲がとまらなくなっていたようです。整体をはじめてから
1.5ヶ月ほどで、体調に対する不安はなくなったとのことです。若い方だったのでよくなりはじめれば一気に体はよくなりました。約20年調子がおかし
かったのが1.5ヶ月でかわることもあります。
さて、体調がよくなってから本人がこんな事をいっていました。
「食べ過ぎると確かに体がおかしくなりますね。」
「夜更かししていると駄目ですね。」
とても当たり前のことです。
こんな些細なことで・・・、と思うかもしれません。しかし、体がおかしい方はまず自分の生活に問題がないか考えることです。少なくとも20年も付き合うようなものではなかったのはおわかり頂けるのではないでしょうか。
2012年11月20日
先日、ちょっと変な事になっている方がおられたので紹介しておきます。
突然、強烈に腰が痛くなったということだったので、その原因はいったいなんだったのか?ということを考えてみる事にしました。
まず、腰の状態を確認すると運動系からくる痛みではありまえせんでした。
どういうことかというと、無理な運動をした、重い物をもったというように、無理をしてでた腰痛ではありませんでした。わかりやすくいうと、運動系からくる腰痛は、脊柱起立筋に強い緊張がああるので間違いようがありません。自律神経で考えるならこういった筋肉の緊張がみられる場合は、交感神経が過剰に緊張がみつかりますがそれもありませんでした。
では、どういう痛みかというと右の骨盤が大きく下がっているために起こる腰痛でした。
右の骨盤が下がる最大の原因は、食べ過ぎと冷えです。これらの原因を腰痛につなげて考える事ができない人がいますが、腰痛の大半はこちらが原因です。交感神経の異常ではなく、副交感神経の異常からくる痛みです。
話を戻します。この方の場合、右の骨盤が下がることによって強い腰痛が起こったのですが、その原因に思い当たる事がないとうことなのです。しかし、体が痛みを発するということには、必ず原因があります。何もないのに、突然痛みだすということはありえません。
そこで、よくよく聞いてみると、
「腰が痛くなる前日に胃カメラを飲んだ。」
ということでした。
胃カメラ飲むと胃に負担がかかって、右の骨盤がさがったのかと思ったのですが、さらに聞くと、副交感神経の働きをさげる薬を体にいれたそうです。胃カメラを飲むときにはそういうやり方をするお医者さんもおられるそうです。
これで腰痛の原因がわかりました。
胃カメラを飲むときに使った薬のために腰が痛くなったのです。
体の調子がくずれるときにはかならずその原因があるのです。