ブログ「日々整体」

ちょっとぐらい切っても大丈夫?

先日、


「あなたは腸が長いからちょっとぐらい切っても大丈夫だ。」


そう言われて腸の手術をしたという人がきました。
確かに、生きるということについては問題ないかもしれませんで。しかし、腸というのは神経を通じて脳につながっています。その一部がなくなるというのに全く影響がないか?という事はないだろうと考えています。

東洋医学では、腸は悲憂との関連があるとされます。
憂う、つまり心配しすぎると腸がゆるくなって下痢をしてしまうという人がいるのは聞いた事があるのではないでしょうか?ですから、腸の一部を切り取ると悲しい、憂うという感情が乏しくなるといえます。

感情の動きというのは数値化してあらわせるようなものではありません。
また、


「以前に比べて悲しいという気持ちが以前より乏しくなった。」


などということに自分で気がつくことはほぼ不可能でしょう。
以前は、「北の国から」というドラマをみて泣いていたけど、最近は泣かなくなったからといって、腸をきったからだと考える事はないはずです。

もし絵画や音楽など芸術に関わる事を生業としているなら、


「以前に比べて何かがうまく表現できなくなった。」


というような事に気がつくはできるかもしれませんけど。
もしかしたら、役者で腸の手術をしたあとに、演技ができなくなったという人は探せばいるかもしれませんね。


さて、最初に紹介したい方ですが、整体していておかしいなぁと思う点がありました。
それは、


「痛いはずの箇所に触れているのに痛みがない。」


ということが起こっていました。
簡単にいうと、


「傷があって血がでているのに痛みがない。」


という状態です。
このような人はこれまで何人もみています。感情だけでなく、体の感受性も悪くなると考えてよいと思います。生きる上で問題がなければ何をしてもいいというのはちょっと違うといっていいのではないでしょうか。
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整体の成果について

「整体を受けてから2、3日体がどう変わるか様子をみたい。」


なんていう人ははっきりいってダメですね。
例えば、学力や体力と置き換えて考えてみてください。


「塾の講義を2時間うけて学力があがるか試してみたい。」
「名コーチのトレーニングを受けて上達するか試してみたい。」


というのに似ています。
勉強でも運動でも、レクチャーを受ければ、その場ではわかったようになったり、上達したような気分になってもそれが定着するか?というとまた別問題です。


「桑田真澄にコーチを受けたらすぐさまピッチングが上手になるか?」

と考えてみてください。
世界一の名教師に指導をしてもらってすぐさまスラスラと難しい問題が解けるようになるわけではありませんし。世界一の名トレーナーのコーチをうけてすぐに名選手になるわけでもありません。実力をつけるには時間がかかるのです。

整体の成果はすぐに得られる人もいれば時間の掛かる人もいます。
また、体の悪い人というのは体の感覚が鈍くなっています。ですから、体がよくなっていてもそれに全く気がつかないこともすくなくありません。体が軽く階段をすいすい登れるようになっているのに、そのことに全く気が付かなかったり、表情が明るくなって笑顔が増えてきて、家族に、


「最近、明るくなってよく笑うようになった。」


と、言われても、まだ、それを自覚できていない事もあります。


「整体を受けて体がどう変わるか様子をみたい。」


なんていっている人にあは、


「そんな事をいっているから体を悪くするんですよ。」


と指導しますが、理解できる人はまずいませんね。
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精一杯に生きたいものです

評判のよい本があったので買って読んでみたのですが、その本の冒頭には、


「元気で長生き、死ぬときは眠るように。」


こんな事が書いてありました。
私はこの時点ですでに気に入りませんでした。そもそも長生きすることがよいなんていうのを盲目的に信じ込んでいるように感じたからです。

例えば、モーツァルトという人は、35歳でその一生を終えていますが、健康に留意して元気で長生きしようという気持ちをもっていたら、後世に名を残すような音楽家になっていたでしょうか?彼の手紙にはこういう一文が残っているそうです。


「長年にわたって、僕ほど作曲に長い時間と膨大な思考を注いできた人は他には一人もいません。有名な巨匠の作品はすべて念入りに研究しました。作曲家であるということは精力的な思考と何時間にも及ぶ努力を意味するのです。」


アマデウスという映画でみると破天荒な人間に見えますが、ひたむきな努力を惜しまない人物だったのではないでしょうか。実際、そうでなければ今日にまで彼の名前が残っているはずがありません。


私は寿命というのは生まれた時に決まっていると感じています。
その寿命をどのように消費して生きていくかというのは、その人の価値観が決めることです。


「元気で長生き」


なんて言葉は耳に優しく聞こえはいいでしょう。
モーツァルトのように、満足いくまで熱心に音楽の研究をして、その結果、早逝といわれるような事になっても、それはよい人生だったといえるのではないでしょうか。少なくともモーツァルトは普通の人が、70年も80年もかけてもできないようなことを30年程度で成し遂げているのですから。

ちなみに、眠るように死ぬというのも私は気に入らないのですが、これについてはそのうちにまた書いてみたいと思います。
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ストレスのせいにするな!

「ストレスのせいにするな!」

と怒鳴りつけたくなるシチュエーションがよくあります。


「不景気のせいで思うような売上が上がらない。」
「職場の上司に嫌らしい人がいる。」


こういう職場のストレスが原因で体の調子が悪いというのです。


「じゃあ、仕事をやめますか?」


と聞くと、辞めないという。


「じゃあ、そうやって体を壊して不平をいっていればストレスはなくなるのですか?」


と聞くと黙ります。
そして、私はつづいて質問します。


「そもそもストレスってなんですか?私が納得できるように説明してください。」


といういうと、やはり説明できません。
せいぜいが、


「嫌な気分になること。」


というぐらいのもので、ストレスがいったいどういものかよく知りもしないのに、ストレスという言葉を便利づかいしています。こんな事をやっていれば体を壊すのは当たり前です。

確かに、ストレスというものは実際に存在します。
それは背骨を見ることで確認できます。そして、ストレスで体を壊すという人は確かに存在しています。しかし、


「ストレスで体がおかしいのです。」


という人で、本当にストレスで体を壊している人など極めて少数です。感覚的には100人いて、1~2人程度でしょうか。


ほとんどは、ストレス解消と称して、お酒を飲み過ぎていたり、油物やお菓子のたぐいを食べ過ぎているだけです。こういうのは、ストレスが原因とはいいません。不摂生で体を壊しているだけのことです。
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ここが変だよ日本人

多くの人はお米や野菜を作るのに農薬を嫌います。
農薬を使って農作物を作っても、おいしいという感じはしないのではないでしょうか?また、虫を殺すような薬が口に入るのは体に悪いと感じるのでしょう。実際、化学肥料や農薬をふんだんに使った農業では、栄養価が下がるという話も聞いた事はあるのではないでしょうか。農業は日進月歩でしょうが、有機という言葉に価値を見出す人も少なくありません。

ところが、これが人間の体に変わると話が変わってきます。


「お米や野菜は有機のものを選んでいる。」


というような人でも、自分の体に薬をいれる事に躊躇がない人がすくなくありません。
薬で虫を殺すのに抵抗があるのに、体内の菌を薬で殺す事にはなんの疑問も感じないのです。さっきいったように、農薬と化学肥料で作った野菜は美味しくないといいました。栄養価がすくなくみずみずしさがなくなるからです。人の体でも同じ事が起こるとは考えないのでしょうか?


有機で農作物を作る場合、その環境のバランスを考える必要があります。
先日、ワインの材料となるブドウを作っている農場の環境についての話をテレビでみました。ブドウのつるにつくアブラムシをイナゴが食べます。そのイナゴは鳥が食べます。ところがある動物がいないと、鳥が増えすぎたことにより、イナゴがいなくなり、アブラムシにブドウがやられてしまいます。その生き物とは?

答えは蛇です。
おおよそ、ブドウとは無関係なものが有機ブドウの栽培に大きな影響を与えます。一見、人間にとって害があるとしか思えないものでも重要な役割を果たしています。

人間にとっての蛇とはなにか?
ピロリ菌だったり、インフルエンザだったり、は本当に人間の健康に害でしかないのか?整体をやっていると決してそうではないと思えます。

化学肥料と農薬づけの野菜、薬とサプリメントづけの体、こっちはいいけど、こっちは駄目というのはちょっとおかしいとは思いませんか?

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