ブログ「日々整体」

痛みの話

「無痛で治す。」


近所に、そういう整体院があったのですが、気がついたらなくなっていました。当院でも、わざわざ電話をかけてきて、


「整体を受けると痛いのですか?」


と聞いてくる人がいます。
ただ、正直いってこんな質問をしているうちはダメですね。問題なのは、元気に、健康になれるかだからです。おそらくその人にとっては


「元気になれるか?」


ということより、痛くないということの方が大事なのでしょう。そんな考えの人が体を壊すのは当然の事です。

痛みを感じない体にするというのは割合簡単です。


「自律神経の働きを低下させる。」


たったこれだけのことです。
だから、痛いのが嫌だという人は、体をどんどん悪くすればよいのです。そうすれば体は痛みを感じなくなります。五十肩などは典型的で、


「どうしようもないからほっておいたら半年ほどで痛みがなくなって治った。」


なんていう人がとても多いのです。
しかし、そんな人の体をみれば痛みを感じなくなっただけのことで治ったというには程遠い状態です。


そもそも痛みとうのがなぜ存在するのか?
もし、痛みが不要なものなら進化の過程でとっくに人間は痛みを感じなくなっているはずなのです。しかし、痛みはあるということは、それが必要だからです。

極端な例になりますが、大学生が会社訪問して面接するなんていうのは必要だからやっているわけです。それなのにそれが嫌だ!怖いなんていっていればいつまでたっても就職できません。こんな当たり前の事をわかっていない人がたまにいるわけです。

私が整体をさせていただくと、


「一時的に体がすごく痛くなったが、その後とても楽になった。」


という事がよくあります。
痛みというのは元気になるために必要なのです。

だから、


「痛みなど3日、よく引っ張っても1週間、それ以上引きづるなら何か間違えている。」
「この後たぶんここに痛みがでるからしばらく我慢するんですよ。」


などとよく指導しています。

たまに頂く、


「そちらの整体は痛いのですか?」


という質問に対しては、


「無用に痛がらせることはありませんが、痛がる必要があれば痛がってもらいます。」


とお答えしています。
関連カテゴリー< 整体について腰痛、膝痛自律神経失調症

自律神経の働きをたかめる方法

「私はサッカーが好きなのですが、練習しないでサッカーが上達したい。」


なんていっている人がいたらどう思うでしょうか?
サッカーが上手になりたければ練習するしかありません。もちろん、効率的に上達するという発想は必要です。しかし、どんな人でも「これだけやっておけばOK。」というものはありません。


「ワールドカップで活躍するような選手と、サッカー初めて3ヶ月ですという小学生が同じ練習でよいか?」


と考えてみてください。
同じ選手でもポジションによって練習は異なりますし、同じ小学生でもセンスのいい子供と体を動かすのが苦手な子供では違う練習をした方がいいことは考えるまでもありません。サッカーの場合だと、チームでのスポーツですから、イギリスに勝つための練習と、ドイツに勝つための練習は違うのが当たり前です。


さて、このことを踏まえて考えると、


「万人に通用する自律神経の働きを高める方法」


というのに無理があるのはわかっていただけるのではないでしょう。
もちろん、万人に通用する基礎になる部分はあります。ですからその基礎を抑えた上で、サラリーマン、主婦、音楽家、スポーツマン、大学生、小学生、幼児、それぞれに合わせた考え方やり方というのをかんがえていかなければいけません。

極端な例をひとつあげれば、昨年ニートになってしまっている自分を変えたいという人が相談にきました。


「体が辛くてニートになってしまっているからまず体を変えたい。」


というわけです。
こういう人が雑誌やインターネットで紹介されている、


「自律神経をたかめる方法」


を実践して、自分をかえることができるか?というとほとんどの人は無理でしょう。
それなりの基礎と手順は踏まえなければいけませんが、私が最初に指導したことは、


「この整体がおわった後、日本橋にいってトキメキを感じるものを買ってきなさい。」


ということでした。
何を買ってきたかは恥ずかしかったのか教えてくれませんでしたが、数カ月後には仕事をみつけたので、


「こんなところへはもうくるんじゃないよ。」


とおいたてることができました。
整体というのは相手をみてやるものだといえます。





関連カテゴリー< 整体について自律神経失調症

まったく異常がないのに寝たきりになる

最近、ちょっと変わった相談をうけました。
ありとあらゆる検査をしたのだけど、体にはまったく異常がないという診断を受けたそうです。しかし、この人は、


「体を起こすことができず寝たきり。」


という状態になっていました。
本人は、


「2週間ほど前に突然、体を動かせなくなったと。」


といっていました。
私がみたところ、突然ではなくもっと前からあちこちおかしかったはずだと思いましたが、それはおいておきましょう。しかし、


「体が動かないのに異常がないはずがだないだろう。」


と、いうのは素人の方で思うことでしょう。実際、本人もその家族の方もそう考えたようです。そこで、なじみの鍼灸へ相談にいったら、


「気が足りないからもう針をうっても意味が無い。」


といわれたそうです。
私なりに、この言葉を翻訳すると、


「もう命が尽きているから死ぬまで寝かせておきなさい。」


という意味ですね。
だから、最初、ご本人の家族に相談をうけたときには、


「そんなことを言われる状態ならもうダメかもしれませんね。」


というようなお話をしました。
しかし、実際に家まで伺って体の状態をみたら、異常はすぐに見つかりましたし、体に気も十分満ちていました。

気が満ちるというのはちょっとわかりにくいかもしれませんね。
しかし、もうすぐ死んでしまいそうな人と、まだ元気で生きられる人というのはある程度の経験があれば体に触れてみればわかるものです。


簡単にいうと、体にある異常があって、運動機能がうまく働かないという状態ですね。本人の体の感覚でいうと、体に力がはいらない感じです。
それなのに、


「もう死ぬまで寝かしておけ。」


みたいな扱いをされてしまっているわけですからずいぶんひどい話です。
寝たきりで足を動かさないでいると、当然ですが頭の働きが悪くなってきます。そうなると、そこから先はどうなるか?もう説明する必要もないでしょう。
関連カテゴリー< 自律神経失調症

頭の骨と気温の話

昨年、冬至の日以降はほとんどの人に頭に異常な緊張がみつかります。


atama.jpg
骨の継ぎ目を意識して触れてみると多少わかりやすいかも?


当然、自律神経のバランスが悪くなっていますので、



 ・首、肩、背中に違和感を感じる
 ・過食、食べ過ぎる
 ・言いようのない不調
 ・なんとなく元気がでない
 ・やる気がでない
 ・眠りが浅い


というようなことになっている人がほとんどです。
写真でいうとこの辺りが固くなって盛り上がっています。違った言い方をすると、頭の血の巡りが悪くなってこのあたりで滞っているともいますね。明確にどこかが悪いと感じるのではなく、なんとなく調子が悪いと感じる方がほとんどです。

今年はこの傾向が顕著ですね。
気温が下がって体を冷やした事で起こっているようです。左右の頭のバランスが違いますので、触ってみれば素人の方でも変だとわかるかもしれません。

悪くなっているのは胸椎3~5番です。
人によって多少位置が異なります。この影響でほとんどの人は胃腸の働きが悪くなっています。そのせいで、お正月に暴飲暴食をしていた人などはひどいことになっていますね。今回の冬は暖冬だと言われていたそうでが、急に冷えこんだりすると体が冷を冷やしてしまうのです。

頭骨に強く影響がでているので、耳鳴りがひどくなったというような人もいます。
また、この影響でひどく腰が痛くなってきたというような人もいます。ひどい人だと立てなくなって寝たきりになっているという人までいいますね。毎度いうことですが、原因は1つでもその結果は人によって全然違うということです。



「体を冷やしてはダメだ。」


とよく指導をしていますが、体の調子を崩す、自律神経のバランスが乱れるのは、寒くて体を冷やすというより、


「急激に冷えるときだ。」


といった変化だというのは知っておくとよいでしょう。
じわじわ寒くなっていくというのでしたら、体は寒さにちゃんと対応してくれるので問題になることはないのです。

パニックと骨の関係

パニック症候群だという人の相談には大きく分けて3つあります。

1つは、心臓の働きに難がある場合です。
簡単にいうとドキドキと心臓の動きが高まる動悸が起こっているケースです。


panic_hone.jpg
背骨に異常が見つかります。



骨でいうと胸椎4番です。
心臓の働きに関わる交感神経の働きに異常あるわけです。
ただ、こういってしまうと


「この辺りを温めればよいのか?」
「この硬いところを揉んで柔らかくすればよいのか?」


という具合に早合点してしまう人が多いので、あまりこのような説明はしないようにしています。

緊張が起こるということは、緊張する必要があるということです。
つまり、緊張が起こるのは結果であって、原因ではありません。ここに緊張が起こる原因は1つではありませんが、ジャンクフードばかり食べているという人が割合多い印象ですね。なお、メンタルやストレスはあまり関係がないことがほとんどです。食べるのが好きでいつもにこにこしていたような人、すこしぽっちゃり気味の体型の人が困っているのも多いようにも感じます。


2つ目は、呼吸がうまくできない、つまり肺が上手く動かないケースです。
この場合は、肩甲骨がうまく動かなくなっています。肩甲骨の動きが悪くなると肺の動きが悪くなってずっと息苦しい感じが続くようなことが多いといえるでしょう。こうなる原因も、仕事での手の使い方が悪かったり、過去の怪我や病気のせいだったり、生活習慣に問題があったりと様々です。


3つ目は、胸椎8番に問題がある場合です。
整体という技術を通して体をみるとこれが本当のパニック症候群です。しかし、このケースは非常にレアですね。滅多にみることはなく、ほとんどが最初にあげた動悸がおこっているだけです。事故やストレスなどの影響で体の一部に緊張が残っていたりすることも確かにありますが、ほとんどはやはり不摂生が原因です。


パニック症候群というとストレスが原因であると考えたい人が多いようです。
しかし、残念なことにしストレスが原因でないことがほとんどです。こんなボタンの掛け違いで何年も、ヘタすれば一生ひきづってしまうのはずいぶんもったいないことだと私などは思うのですけどね。
関連カテゴリー< 不安症、パニック症自律神経失調症
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