ブログ「日々整体」

起立性調節障害のお話

午前中に、整体にこられた方に、「起立性・・・・」という体の不調について質問されました。
具体的には友人の子供が昼ごろまで体を起こすことができないために、学校へいけないのだそうです。どうも原因がよくわからないので自律神経の異常だろうというような考え方をしているのが一般的なようです。

インターネットで調べてみると、具体的な症状として、

・朝起きれない
・失神する
・立ちくらみ
・動悸
・倦怠感
・頭痛
・食欲不振
・寝付けない
・立っていると気分が悪くなる
・イライラ感
・集中力が低下

などなど、並べてみると、自律神経の働きに問題があるのは間違いがありません。しかし、原因がよくわからないからでしょうか、全部まとめてひとくくりにしてしまうのはちょっと問題があると私には感じられます。

比較的、相談が多いのが、朝起きることができず学校にいけないというケースでしょうか。
私からみるとそれほど難しいような問題ではなく、1~2ヶ月もあれば元気に通学しはじめる事ができるようになっています。

一番、多い原因は薬の使いすぎですね。
いつもお話することですが、人間の体というのは風邪や病気を経過することで丈夫になっていくのです。その機会を、薬で全部奪ってしまっているのが根本的な原因です。

話がそれますが、ひ弱な体のまま年齢だけ重ねて、


「20歳になったのだから社会に出てしっかりしなさい。」


などという子育ては非常に乱暴なものだと私は思います。
社会に順応できない人間、仕事につくことができないニートの方の体をみると、自律神経の働き悪く、体がとてもひ弱です。すべてがそうだとはいいませんが、子育てというのは丈夫で元気な体を育てるというのは、病気をさせないのではなく、しっかり病気を経過させるという考え方を持つべきだと私は思います。

なお、若さがあるということは、体が元気になる力がとても強いということです。
やり方さえ間違えなければ、それほど時間もかからず体はかわってきます。こんなつまらないことで、何ヶ月も、何年も人生を棒に振ってしまうのはもったいないと私は思います。
関連カテゴリー< 自律神経失調症起立性調節障害

体に良いことをしているのに体は悪くなるという話

生活習慣に問題があって自律神経の働きを悪くしている人がいます。
たいていは、種明かしをすると、

「えっ!そんなことで?」

拍子抜けするような事が原因だったりします。拍子抜けしすぎて、そういう原因を軽く考える人も少なくありませんけどね。


さて、先日、家族3人で整体にこられた人がいました。
自律神経、骨の状態をみていくと、完全に3人とも同じバランスの崩し方をしていました。これはどういうことかというと、このご家族は生活習慣に問題がある可能性が高いという事です。そうでなければ性別や年齢の違う人が一様に同じ状態になっていることが説明できません。

まぁ、たいていの場合はこういう時は食事に問題があるのですけどね。
別に悪いものを食べているわけではありません。健康に対して意識の高いご家族が自律神経のバランスを崩しているというのは別に珍しくなかったりします。むしろ体に良いと言われることをしているせいで体を壊しています。体にプラスになることを積み重ねていけば健康に丈夫になるわけではないということは知っておいたほうがいいでしょう。


温室で育てた花など温室からでた瞬間に枯れてしまうとでもいうと伝わるでしょうか。
温室でキレイに咲くのではなく、野原や荒れ地でもしっかり根付いて花を咲かせる強さを目指す方がいいと私は思います。

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汗と腰痛の不思議な関係

汗をうまくかけない事が腰痛の原因になることがあります。
そんな話はきいたことがないと思うかもしれませんが珍しいことではありません。判断の難しいのは、汗をうまくかけていないという事を自分でわからないということでしょう。

実は汗をうまくかけないというのは、体が冷えている状態です。
冷えは万病の元という言葉あるとおり、その冷えが腰に影響して腰痛がはじまることがあるわけです。エアコンが苦手、サウナが苦手というような人は汗がうまくかけていない可能性が高いといえます。

また、多汗症というのもうまく汗をかけていない状態です。
体から水がでているだけで、汗はでていないと考えてもらうとよいでしょう。汗というのは体温の調整や疲労をとるためのものですが、多汗症というような状態ではそのような体の調整ができていません。体に起こる現象は、汗がでない、ひどく汗かきであるというまったく逆であるにもかかわらず、体に起こっている事はほぼ同じであるといえます。

汗をうまくかけない状態ですと、腎臓や膀胱の働きが悪くなります。
腎臓や尿管に結石ができてしまうような人はこれが原因である事が多いでしょう。背骨でいうと胸椎10番、腰椎3番、腰椎5番に異常がみてとてるようになることが多いのですが、これが腰痛の原因になります。ただ、これらの骨に異常がでたときに必ず腰が痛くなるわけではありません。背中や肩に痛みやコリを感じるようになったり、膝が痛くなったりする人、頻尿になったり、眠りが悪くなったりする人もいます。原因と結果を一対一で結びつけたい人にとっては非常に理解しにくい事かもしれません。

ただ、非常にストレスの多い職場で働いているすべての人が胃潰瘍になるわけではありません。ストレス解消でお酒を飲み過ぎて肝臓を壊す人もいれば、精神的に参ってしまう人もいるわけで原因が同じであればみな結果が同じというわけではないのは別に不思議なことではありません。

さて、今年にはいって汗をかけないという事が原因で腰に痛みがでている人がこられました。
もう10年ほど、様々なところへいったけどまったくよくなる傾向がなかったそうです。通われたのは4ヶ月程度でしょうか、すっかり腰の痛みを感じることがなくなったそうです。当然ですが、汗をちゃんとかけるように自律神経の働きを整えた結果です。
関連カテゴリー< 不眠冷え腰痛、膝痛自律神経失調症

健康になるために特別なことはいらない

整体で自律神経の働きを整えるにあたって、ほぼ間違いなく生活習慣の改善をする必要があります。
私が指導するのは、たいてい2点だけです。

1つは食事について、もう1つは冷えについてです。
ところが、この生活習慣の改善の内容をきくと、


「たったそれだけ?」


と拍子抜けする人がおられます。
まぁ、私にすれば珍しい反応ではありませんけどね。ただ、このように感じるのは、


「健康になるためには何か特別なことをする必要がある。」


と考えているからではないかと思います。
この事は体ではなくお金なんかにおきかえるとわかり安いのではないでしょうか?


「お金持ちになるには何か特別のことをしなくてはならない!」


そう考えている人は少なからずいると思うのです。
でも、私が思うにお金持ちになるには、一生懸命に働いてお金を貯めるしかありません。今の世の中なら、汗をかくことだけが働くということでなく知恵を働かせる人もいます。知恵を働かせてお金持ちになった人には、ずるいことをやっているという印象を持つ人もいるのかもしれませんけどね。


さて、健康になるのはお金持ちになることよりよほど簡単です。
なにしろ人間の体はほっておけば健康になるようにできています。腹が減ったらご飯をたべて、せっせと働いて、疲れたら眠って休息、嫌なことがあればあははと笑って誤魔化すとか、友達や家族に愚痴ってうさを晴らすとかそんな事でいいのです。ほとんどはそんな当たり前の事でよいのです。

だからまず私は話すのはこの当たり前の事をやってくださいということになります。この当たり前の事ができていないのに自律神経の働きを整えようといっても無理なのです。
関連カテゴリー< 自律神経失調症

汗の話

人間の体は汗をかくことで調整するようにできています。
逆の言い方をすると、汗をかかないとうまく調整できないということです。ですから、運動する事の最大のポイントは汗をかくということだといえます。

汗をかく働きは胸椎5番が関係しています。
胸椎5番が硬くなっていると、うまく汗がかけなくなっている状態といえます。近年は、熱中症対策に注目するあまり、エアコンをつけて汗をかかないような努力をしてしまっています。汗をかけないでいると、腎臓や膀胱など泌尿器の働きが悪くなってしまいます。

エアコンの嫌いな女性は、体がこのような状態になっています。
エアコンで冷えきった職場でひざ掛けして体を温めているような人が当院にはよく相談にこられますね。こうなると汗をまったくかけなくなってしまっているので、体がだるい、足がおもい、むくんでしまう、筋肉が痛むなどなど様々な不調を感じ始めるはずです。

汗をかけないという状態には異様に汗をかくという状態になることがあります。
汗をかけないのに、汗をかくと矛盾したことをいっているように思うかもしれませんが、間違いではありません。汗をかくことで、体の調整をやるというのは老廃物を汗と一緒に体の外にだすという働きです。行き過ぎた汗かきというのは、この老廃物を外にだすという働きがとまっている状態ですので、いくら汗をかいても水分が体の外にでているだけなのです。


「気持よく汗をかく。」


という言葉があります。
汗をかくということ、体の外に老廃物や疲労物質がでていくということですから、体がとてもすっきりするのです。異様な汗かきというのは、気持ちよくかけてない状態だということです。

さて、私が整体に取り組んでいて一番時間のかかるのが、この汗をうまくかけないという人たちです。一度、汗をかく働きが体から失われるとそれを取り戻すのにはかなりの時間と労力がかかってしまうことが少なくありません。熱中症より、よほどこっちのほうが怖いと私は思います。



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