整体師の視点: 筋トレが柔軟性に与える影響とその対策
2024年03月02日
昨年の春頃からスポーツジムに通ってマシンを使った筋トレをやっていました。
整体師である私はマシンを使った効率的な筋トレにはずっと否定的な考えをもっていました。マシンを動かすことに長じても生活面においては全くメリットがないと考えるからです。ただ、忙しい合間を縫って短時間で運動ができるというのはやはり魅力であったので試しに取り組んでみたのです。すると先月つまり2024年1月に、体の柔軟性がひどく失われていることに気がつきました。
私が目標とするのは、日々快活に生活できる体です。
そのためにはある程度の柔軟性が不可欠です。その理由は今回の主題からは逸れるので別の記事(https://jiritsuseitai.net/blog/detail/20240216195349/)にて紹介しています。今回、私が試したマシンを使った運動は私には不向きであるという結論は出せたといえます。ただ、失った柔軟性は元に戻したいと思いますので、どうやればいいかとう点を現在掘りさげて考えています。まだ取り組み始めて1ヶ月程度ですが、現時点での柔軟性を得るための手法と考え方についてまとめてみようと思います。毎日ストレッチすれば体は柔らかくなるという程度にしか考えていない人には参考になることもあるかと思います。
私が柔軟性を向上させるために調べた結果、たどり着いたワードは、張力トレーニング、ヨガそしてストレッチでした。このなかで最初に取り組んだのは張力トレーニングですが、このトレーニングは単純な筋力トレーニングではなく体の張力を活用するというものでした。50歳以上の年齢の人間にとってより適切な体づくりを目指すということで、書籍を購入してさっそく実践してみようと思ったのですが、すぐに行き詰まりました。なぜかというと、文書での説明ではその張力トレーニングの意図や本質がまったく掴めなかったのです。書籍には写真でどのような動きや形を目指すのかは図示されていたのですが、試してみてもまったくピンとくるものがありませんでした。こういう場合、実際に指導者にレクチャーを受けるのがよいのですが、そのような機会はなかったようです。
多くの人は知識があればすぐさま実践できると考えてしまう傾向があるのは日々の整体の実践の中で感じています。しかし、運動というのは頭の中で理解することと、実践することとは全く違うものです。具体的にいうのであれば野球に詳しくなれば野球が上手になるというということではないということです。運動に関する情報取得でこのようなことがあるのはよくあることですので今回は張力トレーニングには見送ることにしました。
次にヨガの本を手にとってみました。
こちらは始めるにあたってのハードルは低いのですが、実践してみても何かしらの手応えのようなものを感じることができませんでした。私自身はヨガについてはある程度の知識はありますが、やはり序盤は道場やスクールのようなところへいってある程度のレクチャーを受けた方がよいというのを感じました。それで近辺で探してみたのですが、すべて男性お断りだったので諦めました。
それで最後に残ったのがストレッチです。
「ストレッチは体によい。」と安易に考えている人が多いのですが、実はは適切な方法で行わなければ逆に体を痛めてしまうものです。ですから「ストレッチをすればいいですか?」などと聞かれても難しいから辞めおいた方がいいという返事をしていました。ただ、他の選択肢が潰れてしまったのでこれは本格的にストレッチについて掘りさげるよい機会かもしれないと思い勉強をしてみることにしました。
それでスポーツ科学の分野でストレッチに関するいくつかの論文をあたってみました。
すると、以下のようなことがおぼろげにわかってきます。
・筋トレで筋肉の量を増やすことに主眼を置いていると体の柔軟性は失われる
・ストレッチをすると運動能力が下がり、怪我の確率も上がるという論文があり様々な記事などで頻繁に取り上げられるが、ストレッチの有効性とデメリットを語るのはこの論文だけでは不十分であるらしい。
・筋肉と体の柔軟性は対立する関係があり、柔軟性を高めすぎると運動能力が下がる可能性がある。
・柔軟性を高めすぎて腰痛に悩むようになったなんていう話も・・・。
・ストレッチをすると運動能力が下がり、怪我の確率も上がるという論文があり様々な記事などで頻繁に取り上げられるが、ストレッチの有効性とデメリットを語るのはこの論文だけでは不十分であるらしい。
・筋肉と体の柔軟性は対立する関係があり、柔軟性を高めすぎると運動能力が下がる可能性がある。
・柔軟性を高めすぎて腰痛に悩むようになったなんていう話も・・・。
このような情報を踏まえて考えると、1つの考えが浮かんできます。
「コアトレーニングとストレッチを組み合わせて体づくりを考えるのがよいのかもしれない。」
ということです。
コアトレーニングがなにかを簡単に説明すると、体の力を中心に集めるための力のまとまりとでもいうのでしょうか。ちょっと違うかもしれませんが、コアというのを丹田と捉えて「丹田に力を集める。」とするとなんとなくピンとくる人が多いのではないでしょうか。また、コアトレーニングというのは、最初にあげた張力トレーニングがそれにあたると思うのですが、日々の整体指導がコアトレーニングになっているはずなので私の場合はあまり考える必要がないかと思えます。
このような考えに沿って書籍を探していたら、以下の本を見つけました。
まだ途中までしか読めていないのですが、たぶん、私にとってはこれが正解のような気がしています。簡単に内容を紹介しておくと、スポーツを行う上で体の柔軟性にはどのように向き合っていくのがよいのかというものです。今後は、この内容に沿って実践に落とし込んでゆこうと考えてますので、成果があがればその中身をまた紹介しようと考えています。
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